2026/09/08 14:45
マックルモアが、ステージ上で「Free Palestine」(パレスチナを解放せよ)と訴えたことを受け、米国の親イスラエル団体からの反発に直面している。
現地時間2026年9月4日、43歳の【グラミー賞】受賞ラッパーである彼は米ニュージャージー州のメットライフ・スタジアムで、エド・シーランの【ループ・ツアー】の前座を務めた際にこの訴えを口にした。
観客に向けてマックルモアは、「そもそも自分がこのツアーをやりたかった大きな理由の一つは、こういうスタジアムに立って、自分の心に深く刻まれた2つの言葉を言うためだったんだ。Free Palestine。僕は“Free Palestine”と言った。この言葉をはっきりと、大きく響かせたい。ガザから占領下のヨルダン川西岸まで、彼らのことを忘れていないと伝わるように」と述べた。
セット中に抗議ソング「Hind's Hall」も披露した彼は、「この地球を歩くすべての人間が、暴力の音を知る前に安全と平和を知り、飛行機や爆弾の前に遊び場での笑い声を知り、親が朝子どもに“いってらっしゃい”と言ったときにそれが最後のキスになるかもしれないと案じずに済むことに値する」と信じていると語った。
「Thrift Shop」のヒットで知られる彼は、自身の恐れと、声を上げるという決断を振り返りながら発言を締めくくった。「昨日飛行機の中で感じたあの恐怖に、自分と観客の心地よさを守るために心の声を語ることを止めさせてしまったら、その日が僕がステージに立ち続けるのをやめる日だ。だから俺は“パレスチナを解放せよ”と言う。アメリカを解放せよ、キューバを、コンゴを、スーダンを、イランを解放せよ。そしてICEというテロ組織のせいでアメリカで恐怖の中生きなければならないすべての人々を解放せよ、と言うんだ」と彼は述べた。
マックルモアの政治色の強い発言は、15万人以上のイスラエル系アメリカ人を代表するイスラエル系アメリカ人協議会(IAC)から注目された。同団体はその後、シーランの残りのツアー日程から彼を外すよう求めるオンライン署名を立ち上げた。
シーランの公式サイトによれば、マックルモアは現在、9月中旬から11月上旬にかけて米国内8公演のスタジアム・ショーで前座を務める予定になっている。
IACの署名には、「これはエド・シーランのコンサートであり、政治集会でも抗議行動でも、活動家のイベントでもない。問題はマックルモアが政治的見解を持つ権利があるかどうかではない。問題は前座が世界的なコンサートの舞台を使って一方的な政治的主張を推し進める場合、どこに線を引くべきかということだ。そのメッセージが、選別された映像や偏った発信、そして議論の余地がある主張を、文脈も複雑さも欠いたまま事実として大観衆に提示するものである場合、事態はさらに深刻になる」ど記されている。
同団体はまた、「マックルモアの政治的発言、映像内容、そして“Hind's Hall”の演奏が事前に承認されていたのかをツアー運営側に明確にするよう求め、政治的メッセージを発信するためにツアーのステージを使用することについて明確な境界線を設けるよう」求めている。
マックルモアはイスラエル・ハマス戦争をめぐり、パレスチナ人への支持を積極的に表明してきた。2024年5月には、ガザおよびパレスチナ支持の学生デモを支援する形で「Hind's Hall」を発表し、米国のイスラエル支援を批判した。彼はこの楽曲のストリーミング収益全額を、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)に寄付すると述べていた。
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