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2026/03/18 16:00

【第98回アカデミー賞】ディズニー幹部、『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』チームのスピーチを遮った対応について言及

 授賞式でスピーチが時間切れで打ち切られる光景は、視聴者にとってもはやおなじみのものとなっている。しかし現地時間2026年3月15日の【第98回アカデミー賞】授賞式で、『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』の楽曲「Golden」を手がけたソングライターたちが歴史的な受賞の瞬間にあまりにも唐突に遮られたことで、その演出判断は広く批判を浴びた。ウォルト・ディズニー・テレビジョンのロブ・ミルズ執行副社長が、この件についてコメントした。

 ハリウッド最大の夜の翌日に米バラエティに掲載されたインタビューで、ミルズは<歌曲賞>の発表時における厳しいスピーチ打ち切りが、来年に向けたアプローチの見直しにつながったと語った。「来年に向けた振り返りの中で一つ取り組むとすれば、スピーチの扱い方を見直すことでしょう」と彼は語り始めた。

 彼は、「オスカーを受賞してステージに上がる場合、1人のこともあれば、5人や6人のこともあります。そうなれば即座に用意された時間がどのくらいかわかります。“1人を指名してスピーチさせる”という形を取る必要があるのか検討すべきかもしれません。バックステージでスピーチを続けてもらい、SNSなどで生配信するといった方法もあるでしょう。すべてを検討して最もスマートな解決策を探っていますが、これは難しい問題です。特に誰かのスピーチを打ち切る場面では、それぞれにとって唯一の晴れ舞台でもあるわけですから」と続けた。

 そして、「最もスマートな解決策が何かはわかりませんが、じっくりと時間をかけて真剣に考えるべき問題であることは明らかです」と付け加えた。

 当日の授賞式では、「Golden」が『罪人たち』、『ヴィヴァ・ヴェルディ!』、『トレイン・ドリームズ』、『Diane Warren: Relentless』からノミネートされた楽曲を制した。米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で首位を獲得したこのスマッシュ・ヒットのライターたちがトロフィーを受け取り、スピーチを完全に行えたのは、『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』のキャラクター、ルミのボーカルも担当したEJAEだけだった。

 「このとんでもない賞をいただき、アカデミーの皆さんに本当に感謝します。子どもの頃、K-POPが好きだということでからかわれていましたが、今や皆が私たちの曲を歌い、韓国語の歌詞を口ずさんでいます。本当に誇りに思います。そしてこの曲、この賞は成功についてではなく、逆境を乗り越える力についてのものだと気づきました」と彼女は語った。

 続いて共同ソングライターのYu Han Leeが感謝の言葉を述べようとマイクに立ったが、少し口にしたところで授賞式の生演奏オーケストラが演奏を被せてきた。EJAEと他のソングライターたちは明らかに動揺した表情を見せ、スタッフに演奏をやめるよう手を振ろうとしたが、バックステージへと誘導された。その後、バックステージで最終的にスピーチを終えることはできた。

 それでも、『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』の受賞はあらゆる意味で歴史的な瞬間となった。「Golden」はK-POPの楽曲として初めて【アカデミー賞】を受賞し、昨夏の公開以来このNetflixの大ヒット作が積み上げてきた長い受賞歴にまた一つ名誉が加わった。

 同作が間もなく手にするもう一つの歴史的な賞が、米ビルボードの<ウーマン・オブ・ザ・イヤー>だ。同賞は今回初めて複数形の<ウィメン・オブ・ザ・イヤー>として贈られる。EJAEと、『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』のボーカル・ユニットHUNTR/Xのメンバーであるオードリー・ヌナとレイ・アミが、4月の【ビルボード・ウィメン・イン・ミュージック】を受けてこの栄誉ある賞を分かち合う。