2026/02/17 18:00
THE BAWDIESにとって2年ぶり4度目となるビルボードライブ公演【ROCKIN' THIS JOINT TONIGHT 2026】が、東京、大阪の2会場にて開催された。2025年3月25日に独立を発表して以降、初となるビルボードライブ公演だ。そのファイナルとなった1月31日の東京公演2ndステージの模様をレポートする。
独立後の約10カ月間、THE BAWDIESはリリースやライブといったロックンロールバンドとしての活動はもちろん、テレビ出演やYouTube配信など、歩みを止めることなくスキルと経験を積み重ねてきた。ブルースやソウルといったルーツミュージックへの深い愛情を持つ彼らにとって、ビルボードライブのステージは極めて思い入れのある場所だ。そんなTHE BAWDIESがプレミアムなステージを届けるべく、fugasiやGLIM SPANKYのサポートなどで活動する栗原大(Ba)と、2024年に開催した前回のビルボードライブ公演に続き、パジャマで海なんかいかないのメンバー、別所和洋(Key / Pf)をサポートメンバーに迎え、6人編成で臨む。
会場に足を踏み入れると、テーブル席で飲食を楽しみながら開演を待つ観客の姿が目に入る。18時を少し過ぎた頃、TAXMAN(Gt / Vo)、JIM(Gt)、MARCY(Dr)、栗原、別所がステージに登場。1曲目はパーティーチューン「SKIPPIN’ STONES」。イントロが鳴り響くと、ROY(Vo / Ba)が両腕を掲げ、フロアを見渡しながら笑顔で姿を現した。ハンドマイクでご機嫌に歌い上げるROYに呼応するように、JIMは早くもジャンプを連発し、場内の熱を引き上げる。「みなさん、パーティーが始まっております。一緒に行ってもよろしいでしょうか? 行っくぞ~!」というROYの煽りを合図に、ビートが一気に加速。ステージと客席の距離の近いビルボードライブならではの臨場感が、冒頭から際立つ。
続く「DO THE BOP!」でさらに熱量を上げ、「SUGAR PUFF」ではフロアをハッピーな空気に包む。「ビルボードライブ、楽しいです!」とROYが喜びを述べると、「これ(2ndステージ)でもう最後、寂しいな…」とTAXMANが名残惜しさを吐露する。THE BAWDIESがこのステージに立てる喜びと、影響を受けてきたブルースやソウルのレジェンドたちへのリスペクトを口にするROY。「特別な場所なので、敬意を表してカバー曲もたくさんやらせていただきたいと思います」と告げて披露されたのは、James Brownの「Try Me」。往年のソウルシンガーを思わせるスキルフルな歌声を響かせるROY。オーディエンスはサウンドに合わせて自然と左右に体を揺らす。
「ロックンロールで、みなさんに笑顔と光を届けたい」とROYが述べた後に披露されたのは、ウェディングソング「HAPPY RAYS」だ。ギターの弦を丁寧につまびくTAXMAN。髪を振り乱しながら意気盛んにステージを動きまわるJIM。ストイックにリズムを鳴らし続けるMARCY。個々の動きは違えど、その全てが自ずとひとつのグルーヴを作り上げていく。続くSam Cookeの「Twistin' The Night Away」では、60sソウル由来のご機嫌なグルーヴが場内をさらに温めた。
一旦、ROYと別所を残し、メンバーが退場。Ray Charlesへの深い愛を語るROYは、映画『Ray/レイ』のワンシーンに触れながらカバー曲「Mess Around」を披露する。普段のユーモラスな一面とは異なり、パワフルなロングトーンを響かせた。続く「STARS」では一転。ピアノの音色が鳴り響く場内に心地よい静けさが流れ、余韻を噛みしめるように拍手が広がった。
再び、TAXMAN、JIM、MARCY、栗原がステージに合流。ROYはHOT DOG RECORDSの設立1周年にあたる3月25日に、記念すべきメジャー10枚目のニューアルバム『THIS IS THE PARTY』をリリースすることを改めてオーディエンスに報告する。そして「後半戦、行ってもいいですか!?」と血気盛んにフロアを煽り、「COME ON, LET'S PARTY」が再び熱を高めていく。ライブでおなじみの「JUST BE COOL」では、「跳べ~!」の合図とともにフロアが一斉に跳ね上がった。
「ご飯を食べ終わりましたか? まだ入りそうですか? だったらこんなのどうですか? HOT DOG、召し上がれ~!!」と、ROYが最前列の観客を巻き込み、本編ラストの「HOT DOG」へ。総立ちのフロアが一気に沸き立つ。ステージから降りたROYは、フロアを歩きまわりながら観客とハイタッチを交わす。場内は高揚感に満ち溢れていた。
6人が退場すると、フロアからアンコールの手拍子が。しばらくして、2階席から1階へ通じる階段にスポットライトがあたると、オーディエンスの視線は一斉に階段の方へ。さりげなく2階に姿を現したTHE BAWDIESは、観客の拍手を受けながら階段を降り、再びステージへ。ROYは財布を忘れたエピソードをTAXMANのツッコミを受けながら軽妙に話し、フロアの笑いを誘う。しかし、話の長さに痺れを切らしたMARCYが「俺とJIM、(ステージに)出て来なくてよかったんじゃない?」と、JIMとともにMCの長さに釘を刺す。ビルボードライブ公演を特別なステージにしたい4人は、どうやらいつもの仲良く喧嘩する友人トークを控えたかったらしい。ROYは口惜しそうにするも、次回以降のワンマンで通常のMCを披露することをオーディエンスに約束。そして栗原と別所をステージに呼び込む。
アンコール1曲目は、Ray CharlesもカバーしたThe Five Du-Tones原曲の「SHAKE A TAIL FEATHER」。THE BAWDIESがミュージックビデオで披露したダンスの振りを真似て踊る観客の姿も見られた。「POPCORNのように弾けて飛んでください!」と呼びかけて演奏されたラストナンバーは「POPCORN」。タイトに走るビートが緊張感を高め、ROYの「CRAP YOUR HANDS~!」の合図をきっかけにオーディエンスがハンズクラップで高速リズムを刻む。終始熱気冷めやらぬまま、THE BAWDIESのビルボードライブ、東阪ツアーファイナルのステージは祝祭の空気に包まれていた。
締めは、THE BAWDIES恒例のワッショイだ。大将ことTAXMANの掛け声を合図に、「ワッショーイ!」の花火がビルボードライブ東京に高々と打ち上げられた。THE BAWDIESは、4月2日の千葉LOOK公演を皮切りに、全国を駆け巡る全22公演のワンマンツアーを開催する。彼らの独立後としては最大規模となるツアーで、どんなパフォーマンスを魅せてくれるのか、今から楽しみだ。
Text by Eriko Hashimoto
Photos by ITO MISAKI
◎セットリスト
【THE BAWDIES 「ROCKIN' THIS JOINT TONIGHT 2026」】
2023年1月31日(土)東京・ビルボードライブ東京 2ndステージ
1.SKIPPIN’ STONES
2.DO THE BOP!
3.SUGAR PUFF
4.Try Me(James Brown cover)
5.HAPPY RAYS
6.Twistin' The Night Away(Sam Cooke cover)
7.Mess Around(Ray Charles cover)
8.STARS
9.COME ON, LET'S PARTY
10.JUST BE COOL
11.HOT DOG
EN1.SHAKE A TAIL FEATHER(The Five Du-Tones cover)
EN2.POPCORN
◎リリース情報
MAJOR 10th & HOT DOG RECORDS 1st ALBUM
アルバム『THIS IS THE PARTY』
2026/3/25 Release
◎公演情報
【THIS IS THE PARTY TOUR 2026】
2026年4月2日(木)千葉・千葉 LOOK
2026年4月5日(日)静岡・浜松 窓枠
2026年4月11日(土)石川・金沢 EIGHT HALL
2026年4月12日(日)長野・長野 CLUB JUNK BOX
2026年4月18日(土)大分・大分 DRUM Be-0
2026年4月19日(日)長崎・長崎 DRUM Be-7
2026年4月22日(水)茨城・水戸 LIGHT HOUSE
2026年5月9日(土)岡山・岡山 YEBISU YA PRO
2026年5月10日(日)京都・京都 磔磔
2026年5月16日(土)愛媛・松山 SALONKITTY
2026年5月17日(日)兵庫・神戸 VARIT.
2026年5月26日(火)栃木・宇都宮 HEAVEN'S ROCK VJ-2
2026年6月4日(木)埼玉・熊谷 HEAVEN'S ROCK VJ-1
2026年6月13日(土)北海道・札幌 PENNY LANE24
2026年6月14日(日)北海道・札幌 PENNY LANE24
2026年6月20日(土)宮城・仙台 Rensa
2026年6月21日(日)岩手・盛岡 CLUB CHANGE WAVE
2026年6月27日(土)広島・広島 CLUB QUATTRO
2026年6月28日(日)福岡・DRUM LOGOS
2026年7月11日(土)愛知・名古屋 DIAMOND HALL
2026年7月18日(土)東京・Zepp Shinjuku
2026年7月20日(月・祝)大阪・GORILLA HALL OSAKA
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