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2022/07/02

作曲家マイケル・ジアッチーノが『バズ・ライトイヤー』から感じ取ったメッセージ「恐れを受け入れて、前進することが大事」

 『トイ・ストーリー』の人気キャラクター、バズ・ライトイヤーの原点を描く最新作『バズ・ライトイヤー』が全国公開中だ。

 本作の主人公である“スペース・レンジャー”バズ・ライトイヤーは、『トイ・ストーリー』シリーズのアンディ少年が人生を変えるほど夢中になった大好きな映画の主人公で、本作はその“映画”の物語にあたる。壮大な宇宙空間の映像美や派手なアクションなど、まるでアトラクションに乗っているかのような臨場感溢れる映像体験を味わえる。

 本作の圧巻の迫力は音楽からも感じられ、本作の音楽を担当した作曲家マイケル・ジアッチーノは、『リメンバー・ミー』『Mr.インクレディブル』『カールじいさんの空飛ぶ家』といったピクサー以外に、『ミッション:インポッシブル3』『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』や『スパイダーマン』シリーズなど、人気作品に携わっている。

 マイケルは普段から音楽を手掛ける際に、キャラクターの心情を大切にしているそうで、「作曲はいつもキャラクターの感情から始まる。曲を書くためには、ストーリーのメッセージは何なのかということを理解しないといけないんだ。そのキャラクターが抱いている感情が大切で、僕はそこをとらえたいと常に思っている」と語る。

 マイケルが着目したのは、バズの新たな仲間となるジュニア・パトロールの女の子イジー。責任感は強いが他人に頼るのが苦手なバズに、仲間を頼ることの大切さを教えるキャラクターだ。マイケルは「僕はイジーが好きなんだ。彼女は心の中に恐れを持っている。世の中の人はその恐れで動けなくなりがちだが、彼女は自分を成長させるために、前に進むんだ。それはこの映画のすばらしいメッセージだと思う。自分の持つ恐れを受け入れて、前進するんだよ。それが、音楽を通じて僕が伝えたかったことなんだ。人生から恐れが一切なくなることはない。だけど、その感情を自分のために使えるようになれば、それはあなたのためになる。この映画がそれを伝えることを、僕は気に入っている」と、熱い思いを明かした。

 プロデューサーを務めたギャリン・サスマンは「マイケルは、長年の友達で同僚。ですがそれだけの理由で彼が起用されたのではありません。彼はこれまで様々な作品で才能を発揮してきました。それに彼は一緒に仕事をしてすごく楽しい人なのです。それは彼の音楽からもきっと伝わってくるでしょう」と、その実力を絶賛する。

 誰もが知る“おもちゃ”バズになるまでの知られざるルーツを描いた『バズ・ライトイヤー』は、ストーリーはもちろん、映像、そしてマイケルが手掛けるキャラクターの感情を大切にした音楽にも注目だ。


◎公開情報
『バズ・ライトイヤー』
全国公開中
監督:アンガス・マクレーン
制作:ギャリン・サスマン
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C) 2022 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

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