2021/09/11 11:00
今週の洋楽まとめニュースは、ドレイクに関する話題から。ドレイクの6thアルバム『サーティファイド・ラヴァー・ボーイ』がリリースされ、収録されている「Girls Want Girls (feat. Lil Baby)」、「Champagne Poetry」、「Fair Trade (feat. Travis Scott)」の3曲が、Apple Musicで解禁後の24時間で最も再生された楽曲の記録をそれぞれが塗り替えた。同社のスポークスパーソンによると、2021年9月3日にリリースされたこれらの楽曲は、ドレイク自身が持っていた初日再生記録をそれぞれが破った(2018年の『Scorpion』の収録曲「Nonstop」)。『サーティファイド・ラヴァー・ボーイ』は、Apple Musicで解禁されてから24時間で145か国でTop Albumsチャートの首位を獲得したほか、アルバムの楽曲が51か国でDaily Top 100チャートの首位を獲得、18か国でTOP21を独占する結果となった。ジェイ・Z、キッド・カディ、フューチャー、ギヴィオン、Temsなどもフィーチャーされている21曲入りの『サーティファイド・ラヴァー・ボーイ』は、Apple Musicにおいて24時間で最も再生されたアルバムとなり、ドレイクは2021年に同プラットフォームで1日で最も再生されたアーティストとなった。また、Spotifyでも24時間で最も再生されたアルバムとなっている。
ドレイク、ニューAL『サーティファイド・ラヴァー・ボーイ』がApple MusicとSpotifyで1日で最も再生されたアルバムに
俳優、歌手、スポーツ選手、政治家などによる、2021年9月4日に40歳の誕生日を迎えたビヨンセへのお祝いメッセージ動画が公開された。米誌ハーパーズ・バザーによる企画には、アーティストのビリー・アイリッシュ、テイラー・スウィフト、スティーヴィー・ワンダー、エド・シーラン、クリス・マーティン、司会者のオプラ・ウィンフリー、米ファーストレディのジル・バイデン、下院議員のマキシーン・ウォーターズ、俳優のリース・ウィザースプーン、ケリー・ワシントン、ミンディ・カリング、マーヤ・ルドルフ、イッサ・レイ、ラヴァーン・コックス、オリンピック金メダリストのアリソン・フェリックス、さらにはマペットのミス・ピギーまでもが参加している。テイラーは、ビヨンセが “すべての女性アーティストが今歩いている道”を切り開いてくれたと述べ、「しかもそれを、多くの優しさと寛大さをもってやったという事実に対して、“敬服している”だけでは言い表せないほどの気持ちでいます」と称賛している。ビリーも、「私たちはあなたを愛している、私はあなたを愛している、世界はあなたを愛している。あなたがいなければ私たちはダメなんです。だからハッピー・バースデー、美しい人」とメッセージを送っている。
ビヨンセが40歳の誕生日を迎える、B・アイリッシュ/T・スウィフト/C・マーティンなどが祝福メッセージ
2021年9月3日、米R&Bシンガーのアニタ・ベイカーが、初期5アルバムの原盤権を取り戻す戦いに終止符が打たれたことを発表した。彼女はTwitterに、『ザ・ソングストレス』(1983年)、『ラプチュアー』(1986年)、『ギヴィング・ユー・ザ・ベスト』(1988年)、『コンポジションズ』(1990年)、『リズム・オブ・ラブ』(1994年)のアナログ盤が一堂に会している写真を、「私の子どもたちが皆帰ってきます」、「ありえないことが毎日のように起こります、ありがたいことに」などとコメントをつけて投稿した。この喜びのツイートに対し、同じく初期作の原盤権をめぐる争いが大きく報じられているテイラー・スウィフトが9月4日に反応し、「とても美しい瞬間ですね、おめでとうアニタ!!」と、泣き笑いや拍手を表す絵文字と共に投稿した。この祝福メッセージをアニタは引用リツイートしながら、「あなたのファイアー&サポートをありがとう!!山をも動かせると、私たち皆をインスパイアしてくれています」と感謝を伝えている。テイラーは、初期6作をリリースしたビッグ・マシーン・レーベル・グループが買収されたことにより、原盤権を買い戻す機会を失ったと2020年8月に明かし、これらのアルバムを再録音する作業を現在進めている。
テイラー・スウィフト、初期作の原盤権を取り戻したアニタ・ベイカーを祝福「とても美しい瞬間」
さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、BTSの「Butter」が1位に返り咲いた。6月5日付チャートで1位に初登場してから7週をキープして、7月31日、8月7日、そして今週通算10週目の首位を記録した「Butter」。10週以上首位を獲得したのは、2020年1月18日から3月28日まで11週間を記録したロディ・リッチの「ザ・ボックス」以来で、史上40曲目のタイトルとなる。「Butter」が今週首位に返り咲いたのは、8月27日にメーガン・ザ・スタリオンをフィーチャーしたリミックスがリリースされたため。また、「Butter」が米ビルボードが毎年発表している夏季のトップ・ソング・チャート“Songs of the Summer”において、2021年のトップ・ソングの栄冠に輝いた。“Songs of the Summer”チャートは、ストリーミング/ラジオ・エアプレイ/セールス・データを総合したソング・チャート“Hot 100”に基づき、米国のメモリアル・デーからレイバー・デーにかけて毎週発表されている全20位のランキングで、今年は6月12日付から9月11日付のチャートが対象だ。“Hot 100”でも10週No.1を獲得している「Butter」は、オリヴィア・ロドリゴの「グッド・フォー・ユー」を抑えての首位であり、3位はデュア・リパの「レヴィテイティング」、4位はドージャ・キャットの「キス・ミー・モア feat. シザ」、5位はザ・ウィークエンド&アリアナ・グランデの「セイヴ・ユア・ティアーズ」と続いている。
【米ビルボード・ソング・チャート】BTS「Butter」首位返り咲き、カニエ・ウェストTOP10に2曲送り込む
BTS、「Butter」が米ビルボード“Songs of the Summer”チャートで2021年のトップ・ソングに
そしてアルバム・チャートでは、カニエ・ウェストの新作『Donda』が1位に初登場した。昨年の夏から度重なる延期を繰り返し、8月29日にサプライズ・リリースされた『Donda』は、演出や参加者も話題となった3回のリスニング・イベントやレーベルとの諸問題、ドレイクとのビーフもプロモーションに繋がり、初動309,000ユニットと好記録を打ち出してNo.1デビューを飾った。この記録は、6月5日付チャートで1位に初登場したオリヴィア・ロドリゴの『サワー』(今週3位)が記録した295,000を上回る、2021年最大の週間ユニットとなる。309,000ユニットのうち、272,000がアルバム・ストリーミング(SEA)、1,000がトラックごとのユニット(TEA)、37,000がアルバム・セールスと全体の9割強をストリーミングが占めた。週間ストリーミングは3億5,739万回を記録していて、こちらも5月29日付チャートでJ.コールの『The Off-Season』が記録した3億2,505万回を上回る、2021年最大の週間ストリーミングを更新している。2位にはホールジーの新作『イフ・アイ・キャント・ハヴ・ラヴ、アイ・ウォント・パワー』がデビューした。なお前作『マニック』も、リリース直後にエミネムの『ミュージック・トゥ・ビー・マーダード・バイ』がサプライズ・リリースされたため、今回と同じケースで首位獲得を逃がしている。
【米ビルボード・アルバム・チャート】カニエ・ウェスト『Donda』で10作目の首位、ホールジーが2位に続く
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