2026/10/17 12:00
映画『白鳥とコウモリ』のヒットが、音楽・書籍の両チャートに波及している。同映画は東野圭吾の同名小説を、松村北斗(SixTONES)と今田美桜のW主演で実写化した作品で、2026年9月4日に日本と台湾で同日公開された。公開3日間で動員30万人、興行収入4.3億円を記録。週末映画動員ランキング実写映画1位(総合2位)のスタートを切り、9月14日までの累計は動員71.5万人、興収10億円を突破している。
主題歌は、Mrs. GREEN APPLEの大森元貴が書き下ろした「灰色」。8月26日にMVが公開され、Billboard JAPANの総合ソングチャート"JAPAN Hot 100"では、9月2日公開分(集計期間:2026年8月24日~30日)で12位に初登場した。指標別ではダウンロードが1位、YouTubeが11位、ラジオが14位と、複数の指標で上位に並んだ。映画の公開週にあたる9月9日公開分(集計期間:8月31日~9月6日)では総合2位に上昇。合算ポイントは前週比約59%増加し、特にラジオは約7.4倍に伸びて同指標で1位となった。
書籍面でも、原作に動きがみられた。総合書籍チャート"Book Hot 100"では、公開約1か月前の8月6日公開分(集計期間:7月27日~8月2日)に、文庫版上巻が100位圏外から16位、下巻が23位へと急伸。公開週にあたる9月10日公開分(集計期間:8月31日~9月6日)では、上巻が前週の17位から6位、下巻が19位から9位に上昇した。紙書籍(小売店)のポイントは上巻が前週比約60%増、下巻が約58%増となり、書店店頭での購入が牽引した。10月1日公開分(集計期間:9月21日~27日)でも上巻が10位、下巻が11位と上位を維持しており、シリーズ累計発行部数は200万部を突破している。
単行本版も、9月10日公開分で前週の87位から47位に上昇した。こちらはサブスクリプションとSNSが中心だ。SNSポイントは前週の約2.8倍に増加し、SNS指標では70位から8位へ浮上した。店頭での購入が軸の文庫に対して、単行本はSNSでの話題化に支えられた動きがうかがえる。
松村北斗が所属するSixTONESにも動きがあった。今年デビュー6周年を迎えた同グループは、1月に初のベスト・アルバム『MILESixTONES -Best Tracks-』をリリースし、1月28日公開分(集計期間:1月19日~25日)の総合アーティストチャート"Artist 100"で1位を獲得している。その後、9月16日公開分(集計期間:9月7日~13日)で前週の38位から6位に急上昇。1月28日公開分以来のTOP10入りとなった。ただし、この週は9月9日に両A面シングル『Dance Forever/マイオンリー』が発売された週にあたり、CDセールスとストリーミングが大きく伸びている。主演作と新作が近い時期に重なったことで、グループへの注目が高まった可能性が考えられる。
このように、映画の公開を起点に、主題歌ではラジオを中心とした聴取の高まり、原作では特に文庫の店頭購入、SixTONESでは新作との重なりと、それぞれ異なる形でチャートに動きが表れた。容疑者の息子と被害者の娘という、本来出会うはずのない二人が真実に近づいていく物語が、主題歌、原作、そして主演の所属グループという別々の入り口を結びつけ、スクリーンの外にも広がりを見せている。
◆各チャートのポイント推移グラフはこちら
Text:Itchy
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