2017/07/01 12:00
先週からがらりと入れ替わったHot100の上位。ジャニーズWEST、アンジュルム、ゆずといった強力な初登場組が現れるなか、首位を制したのが米津玄師である。メジャー・デビューした2013年以降の彼の活躍ぶりは目覚ましく、すでにアルバムでは1位の実績は達成していたが、ついに今回のシングル「ピースサイン」でも首位に到達した(【表1】)。
この曲は、現在放送中のTVアニメ『僕のヒーローアカデミア』のオープニング・テーマとして書き下ろされており、彼にとっても大きなチャンスとなるタイアップ・ナンバーだった。しかし、ただたんにタイアップが決まったからではなく、これまでの実績が後押ししたことは間違いない。セールスだけでなく、ラジオのオンエア回数でも今週一気に1位を記録(緑のグラフ)。アニメと連動した動画の再生数も3週にわたってベスト3に入り(赤のグラフ)、それに伴ってツイッターの指数も5位にまで上昇した。この後の動きはどう展開していくかにもよるが、根強いアニメ・タイアップがあるだけに、しばらくは上位をキープするのではないだろうか。
そう予想できるのも、これまでの米津玄師が息長くチャートに残っているから。例えば、前作のシングル「orion」の状況をみればよくわかるはずだ(【表2】)。こちらも同じくTVアニメ『3月のライオン』のタイアップだった。セールス数やラジオのオンエア回数などは、リリース・タイミング以降すぐに落ち着くのだが、動画再生数はかなり長く上位にいるのが特徴(赤のグラフ)。また、ルックアップ(CDのPC読み込み数)の指数も高いため、レンタルにおけるグレーユーザーが活発なことも注目すべき点だろう(オレンジのグラフ)。
今回の新曲「ピースサイン」も、レンタルに並ぶことでポイントが大幅に加算されることが予想され、ロング・ヒットに繋がる可能性も大きい。またこの曲に追随するかのように、「orion」の他にも過去のナンバーが続々とチャートインしてきた。今年は、米津玄師がチャート上で大暴れしてくれるのではないかと、密かに期待している。text by 栗本斉
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