2026/10/19 12:30
ナズがかつて「War Is Necessary」と歌ったように、時には闘うことも必要なのかもしれない。ヒップホップ界の重鎮として30年以上にわたり活動してきた米クイーンズブリッジ出身の彼は、自身の育った黎明期と比べて、同ジャンルがその本質を失いつつあると感じているようだ。
現地時間2026年10月15日、ナズはインスタグラムに手紙を投稿し、現在のラップ・シーンへの不満や、音楽業界がジャンルの礎を築いた偉大なアーティストたちを軽視する傾向について率直に語った。そうした思いが、スタジオで音楽を制作する原動力にもなっているそうだ。
「この1年、音楽を作りながら、カルチャーの中で起きているさまざまなことを見てきた」とナズは前置きし、「ヒップホップがどのように始まったのかを考える。ミシシッピ・デルタからニューオーリンズ、そしてニューヨークへと続く流れを思う。ロバート・ジョンソンが十字路に立ち、音楽を変えたこと。そして、彼の墓の場所さえ分からなくなっていることを考えるんだ」と綴った。
ナズは、「時々、アーティスト、クリエイター、業界の幹部も、みんな同じように見える。音楽業界は、その土台を築いた人々のことを忘れたり、彼らに正当な報酬を支払わなかったりする。偉大な先人たちは、作品や功績を奪われ、搾取されてきた。単なる“流行”のために音楽を作り続けるわけにはいかない。自分たちの目的や貢献、そして自分たちが生み出してきたものの数々を忘れてはならない。互いを思いやる気持ちはどこへ行ったんだ……一つになって、声を上げなければならない」と続けた。
53歳の彼は、次回作を通じてヒップホップのルーツと、その文化を支えてきた重要な人物たちに敬意を表し、強いメッセージを発信しようとしている。「音楽を祝福する時が来た」と力強く宣言し、「自分自身を知ることがなければ、確実に死へと向かう!今こそ、この問題に向き合う時だ」と訴えた。
ファット・ジョー、AZ、DJプレミアらも、インスタグラムで声を上げたナズを称賛し、数千人のユーザーが彼の投稿に反応した。
ナズの直近のスタジオ・アルバムは、DJプレミアとのコラボレーション作『Light-Years』だ。2025年12月にリリースされた同作は、米ビルボードのラップ・アルバム・チャート“Top Rap Albums”で最高5位を記録した。
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