2026/07/08 12:30
新たな訴訟により、2023年にヒットしたNewJeansの楽曲「ETA」が、約20年前にリリースされたインストゥルメンタル・ダンス・トラックから複数の要素を盗用したと主張されている。
米ビルボードが最初に入手し報じた現地時間2026年7月7日付けの法的訴状は、NewJeansのメンバーであるミンジ、ハニ、ヘリン、ヘイン、ダニエルに加え、所属レーベルのADORと親会社であるHYBEに対して著作権侵害の申し立てを行っている。この訴訟には、「ETA」の制作と流通に関わった複数のソングライター、プロデューサー、企業も名を連ねている。「ETA」はNewJeansのチャート1位を獲得したEP『Get Up』の収録曲であり、2023年8月には米ビルボードの“Billboard Global Excl. U.S. Songs”チャートで4位を記録した。
All Surface Publishingという企業は、「ETA」がプロデューサーのDJ Debonair Samirが2005年に発表したダンス・トラック「Samir's Theme」からインストゥルメンタルを盗用していると主張している。具体的には、訴状によると両曲は同じシンコペーションの旋律的なホーン、バス・ドラム、リズム構造を用いているという。
訴状には、「被告らはそれぞれ、“ETA”の楽曲(およびその楽曲を体現する音源)に、All Surfaceからのライセンスや対価を伴うことなく“Samir's Theme”のオリジナルの要素の組み合わせと著しく、あるいは実質的に類似し、事実上ほぼ同一と言える要素の組み合わせを含めた」と記されている。
2023年にNewJeansが『Get Up』をリリースした際、すでに複数の音楽評論家が両曲の類似性を指摘していた。ピッチフォークは「ETA」について、「ボルティモア・クラブの名曲“Samir's Theme”からホーンを取り入れている」と評し、ペイストも同曲が、「2000年代を象徴するボルティモア・クラブ・トラック“Samir's Theme”から借用した派手なホーン・ライン」を用いていると述べている。
All Surfaceは先月、被告らに停止要求書を送付したというが、解決には至らなかった。同社は現在、「ETA」が生み出した“多額の収益と利益”の一部を含む、金額を明示しない損害賠償を求めている。
HYBEとADORの広報担当者は、この訴訟についてコメントを求める取材に対し、即座に返答しなかった。
All Surfaceが「Samir's Theme」を巡って著作権侵害訴訟を起こしたのはこれが初めてではない。2024年には、ピットブルの2021年のダンス・ヒット曲「I Feel Good」が同曲を盗用したとして、ピットブルの所属レーベルであるMr. 305 Inc.を提訴していた。この訴訟は昨年和解に至っている。
一方NewJeansは2か月前にも別の著作権訴訟に見舞われていた。こちらは2024年の楽曲「How Sweet」がソングライティング・デモの要素を対価を払わずに使用したと主張するものだった。ADORは米ビルボードへの声明でこの主張を否定し、「いかなる形の盗用や侵害も行われていない」と述べている。
同グループとその所属レーベルは、ここ数年にわたり内部での法廷闘争にも巻き込まれてきた。2024年、オリジナル・メンバー5人全員が、物議を醸したミン・ヒジンCEOの解任を受けて、ADORとの契約解消と独立、そして新たな名義NJZとしての活動を試みた。これが訴訟に発展し、最終的には韓国の裁判所が10月、メンバーらは2029年まで専属契約下にとどまらなければならないとの判断を下し、ADOR側が勝訴する形となった。
この判決を受け、ハニ、ヘリン、ヘインの3人はADORへの復帰と、同レーベルとの活動再開を決めた。ミンジは同様の選択をするかどうか、なお検討中だ。ダニエルはNewJeansの今後の活動には加わらない。彼女は12月にグループから正式に脱退となり、現在は独立の試みにおける自身の関与を巡って、ADORからさらなる法的措置に直面している。
関連記事
最新News
アクセスランキング
インタビュー・タイムマシン
注目の画像