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2026/09/03 09:30

バッド・バニー、大規模なレゲトン著作権訴訟に勝訴

 レゲトンの起源をめぐって数百組のアーティストを標的とした大規模著作権訴訟の大部分を、米連邦判事がバッド・バニー側の主張を認めて棄却した。

 現地時間2026年9月1日、アンドレ・ビロット・ジュニア判事は自身の以前の判断を覆すという異例の判断を下し、レゲエ・デュオのスティーリー&クリーヴィーがデンボー・リズム(ほぼすべてのレゲトン楽曲に聴かれる“ズンチャズンチャッ”というビート)に対する有効な著作権を保有することを証明できていないと裁定した。

 以前の判決はこの案件を正式裁判へと送り込む内容だったため、バッド・バニー、カロルG、ダディー・ヤンキーをはじめとする多数のアーティストが問題のリズムを違法に使用しているとして約2,000曲を対象とした複雑な訴訟は、さらに数年にわたる法廷闘争に発展する可能性があった。

 しかし米ビルボードが入手し最初に報じた判決文でビロット判事は、バッド・バニーの弁護士が最近示した、「スティーリー&クリーヴィーが複数の楽曲を不適切に引用し、それらを組み合わせて“フランケンシュタイン著作権”を作り上げている」という主張によって再考を促されたと述べた。

 判事は、「訴訟記録をさらに精査した結果、原告は自らが主張する保護可能な選択・編曲がいずれの著作物に含まれるかを明確に特定できていないと裁判所は結論づける」と判事は記した。

 2021年にクリーブランド・“クリーヴィー”・ブラウンと故ワイクリフ・“スティーリー”・ジョンソンの相続人によって提起されたこの大規模訴訟は、彼らの1989年の楽曲「Fish Market」がデンボーの最終的な起源であると主張するものだ。ピットブル、ドレイク、ダディー・ヤンキー、ルイス・フォンシ、ジャスティン・ビーバーを含む150組以上のアーティストによる約2,000曲を対象としており、その異例の規模から、被告側やその他の批判者たちは音楽ジャンル全体の独占を求める訴訟だと警告していた。

 7月の判決では、デンボー・リズムを構成する音楽的要素の組み合わせが著作権保護の対象となり得るかは陪審員のみが判断できるとされていた。この案件の行方を左右する核心的な問題だ。しかし今回の判決でビロット判事は、訴訟における重大な欠陥を見落としていたことを認めた。スティーリー&クリーヴィーが主張する独自のビートが、彼らが権利を持つ3曲のいずれにも完全な形では存在しないという点だ。

 判事は、米国著作権法は“複数の独立した既存作品から抽出した要素の抽象的な組み合わせ”には保護を与えないと述べ、それらの要素は1曲の中に存在していなければならず、単なる“訴訟目的で集められた類似点の集合体”であってはならないとの判断を示した。

 「原告は主張する保護可能な選択・編曲を含む単一の著作物を特定できていないため、現在の訴因で主張されている理論を法律上の問題として進めることはできない」と判事は記した。

 この判決はバッド・バニーをはじめとする被告側にとって大きな勝利であり、訴訟の大部分に終止符を打つことになる。スティーリー&クリーヴィーの録音物を直接サンプリングしたとされる楽曲に関する訴訟は今後も続くが、そのような主張は今回の判決で棄却された“作曲的”要素をめぐる争いよりもはるかに限定的なものだ。

 スティーリー&クリーヴィー側の弁護士はコメントの要請に即座に応じなかった。バッド・バニーの弁護士であるケネス・D・フロインドリッヒは米ビルボードへの声明で、“この案件の本質を見抜いた”判決を下した判事を称えた。

 フロインドリッヒ弁護士は、「すでに法廷に立ってから3曲の異なる楽曲を解析調査し、リズムに著作権を主張することはできない。著作権が保護するのはアーティストが実際に創造したものであり、訴訟の中で作り上げたコラージュではない。それこそが裁判所が今日否定したことだ」と述べた。