2026/10/06 11:00
チャンス・ザ・ラッパーは、自ら選んだステージ・ネームを15年以上にわたって使い続けている。レイヴン=シモーンとミランダ・メイデイによるポッドキャスト『Tea Time』の最新エピソードに出演したチャンスは、そのラップ・ネームを選んだ意図は何だったのか、そしてこの別人格によってMCという肩書きにまつわる“概念や限界を広げる”ことを早い段階から考えていたのかと尋ねられた。
本名をチャンセラー・ジョナサン・ベネットという33歳の彼は、「最初にこの名前がついた時は、高校が一緒だった女の子が考えてくれた、ただの名前だったんです。時が経つにつれて、確かに、”なあ、君はラップ以上の存在なんだから、名前から’ラッパー’の部分を外したほうがいいよ”と言われるようになったと思う」と語った。彼は、自分のやることはすべてヒップホップに帰するものであり、ヒップホップの影響下にあるものであってほしいと常に願ってきたため、その後何年も名前を短くすることをためらってきたと説明した。
「ラップが人生を通して僕を運んでくれたのと同じように、僕もラップを背負っていきたい」と彼は付け加えた。しかし最近、ポッドキャストのインタビュー当日にシャワーを浴びながら考えていた時も含め、また現地時間2026年10月11日に米ピッツバーグで閉幕する現在開催中の【カラーリング・ブック10周年ツアー】の最中にも、彼は「名前を変えることを考えている」という。
そして彼の考えは、“チャンス”をなくして“ザ・ラッパー”とだけ名乗るというものに焦点が絞られていると明かした。「ずっとよく考えていることなんです。僕はこの芸術形式が本当に大好きです。言葉が本当に大好き。僕自身もそうだけど、最も偉大なラッパーたちは、根っからの語源学者であり言語学者で、とにかく言語を愛している人たちだと思う。だから、書くという部分、パフォーマンスという部分は僕のアイデンティティの大部分を占めていて、“チャンス”の部分はというと……僕は弱さをたくさんさらけ出し、自分の人生や、そこで起きていること、人間関係、時には自分のすべてを見せます。でも今は、このジャンルの中でただ取り組むことほどにはそれが好きではないんです」と彼は述べた。
初期から音楽の中で心を開いてきた例として、チャンスは祖母が手術を受けたことについての曲(「Sunday Candy」)、初めて父親になったことについての曲(「I Love You So Much」)、そして自身が経験したトラウマについての曲を挙げ、アウトキャストのアンドレ・3000、カニエ・ウェスト、エミネム、モス・デフら、自身が敬愛する弱さをさらけ出すMCたちの役割を引き継いできたとした。しかしチャンスは、ヒップホップから離れるのではなく、より深く掘り下げ、ステージ・ネームによってこのジャンルへの献身を示したいと語った。「その日に自分がしたことについてではない曲を作るのも、時にはいいものです」と彼は説明している。
これまでにチャンスは、3作の公式ミックステープ(2012年の『10デイ』、2013年の『アシッド・ラップ』、2016年の『カラーリング・ブック』)に加え、2019年の『ザ・ビッグ・デイ』と2025年の『スター・ライン』という2作のフル・スタジオ・アルバムをリリースしている。
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