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タキシード 『Tuxedo II』インタビュー



TUXEDO インタビュー

 メイヤー・ホーソーンとジェイク・ワンによるファンク・ユニット=タキシード。80’sサウンドとグルーヴが現代の音楽シーンに見事にハマり、2015年にリリースした1stアルバム『Tuxedo』が世界中でヒットを記録し、日本でもリリースパーティーや来日公演、そして【SUMMER SONIC 2015】のBillboard JAPAN Party ステージに多くの観客が駆け付けた。ノリのいい音楽を作り続ける彼らが、待望の2ndアルバム『Tuxedo II』を2017年3月24日にリリース。今年も【SUMMER SONIC 2017】のBillboard JAPAN Party!の出演と東京&大阪単独公演も決定している。今回、4月22日にSOUND MUSEUM VISIONで開催されたリリースパーティーのため来日したタキシードにインタビューし、新作やファンク界の大先輩ZAPP、そして二人が愛してやまない“レコード愛”について、たっぷり語ってもらった。

ショーからインスパイアを受けるし、そこからジョークのようにアイデアが生まれてくる

−−2ndアルバム『Tuxedo II』のリリースおめでとうございます。

ジェイク・ワン&メイヤー・ホーソーン:ありがとう!

−−リリース後、ライブを何本かやっていますが、新曲に対するオーディエンスの反応はいかがですか?

ジェイク:とってもいい感じだよ。ちょっと俺達もびっくりって感じ。

メイヤー:うん、ホントにいい感じ。毎晩「Take A Picture」をかけるとみんな喜んでくれるから、今ではこの曲は俺たちのお気に入りソングだ。




−−「Take A Picture」は写真タイム用に作ったんですよね?

ジェイク:うん、それを目的にこの曲を作った。

メイヤー:そういう時間をライブ中に作りたかったからね。でも面白いことに、この曲をかけると、オーディエンスは誰も写真を撮らずに、ジャンプしまくっているんだ(笑)。ダンスソングだよ。

−−ハハハ。日本ではライブ中に写真を撮るのはNGだったりしますが…。

メイヤー:もう俺達は慣れっこだよ。ケータイを持たずにライブに参加するオーディエンスなんて、いないからね。

−−アルバムを無事にリリースした今の感想は?

ジェイク:いい感じだよ。

メイヤー:ライブで披露するための新しい曲があるのはいいよ。正直、同じ曲ばかりで飽き飽きしてたんだ(笑)。今のところ、新曲には飽きていないよ。

−−1stアルバム『Tuxedo』はかなり大ヒットしましたが、このヒットは予想していましたか?

ジェイク:あんなにウケるなんて俺達、誰も予想してなかった。そんなヒットするとも思ってなかったし。

−−まったく?

ジェイク&メイヤー:ノー!

メイヤー:正直びっくりだよ。

ジェイク:1か月くらいプロモーションで各地を廻るだけかと思ったら、2年もツアーするなんてね!

−−1stアルバムが大ヒットしたことでプレッシャーを感じたり、曲の方向性を変えようと思ったりしましたか?

ジェイク:確かに前作よりは多少プレッシャーはあったけど、作っている音楽は変わらない。

メイヤー:それに俺達はそれぞれソロで、ある程度のキャリアがあるから、ソロよりはプレッシャーは感じてないよ。

ジェイク:ソロ作品の方がもっとプレッシャーを感じる。

メイヤー:これに全てを懸けるってわけじゃないから。それに、この作品にプレッシャーをかけ過ぎていたら、出来の悪い仕上がりになっていただろうね。

ジェイク:それは間違いない。

−−いつ頃制作を始めたのでしょうか?

ジェイク:確か『Tuxedo』をリリースしてから2~3か月後かな?

メイヤー:『Tuxedo』を出してから結構すぐだったね。

ジェイク:前作との大きな違いは、今作はツアー中に作られたということ。東京で作った曲も数曲ある。

メイヤー:フランスやオーストラリア、ロサンゼルス、シアトルでもレコーディングした。

−−ツアーしながらアルバムを作るなんて、結構大変な作業だったんじゃないですか?

メイヤー:確かに。でもショーからインスパイアを受けるし、そこからジョークのようにアイデアが生まれてくるんだ。ショーをしながら、「ライブにこんな曲が欲しいな」って思いたったら、すぐに書き始めた。

−−ピーナッツ・バター・ウルフ(タキシードのレーベル、Stones Throw Recordsの主宰)にも色々と相談しながら?

メイヤー:一応、彼にも意見を聞くけど、彼は俺達のことを信用しているから、そこまで口出ししてこないよ。俺達が新しい曲を出しても、彼は相変わらず落ち着いている。

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ダンスは俺達のショーにとっても重要なポイント

−−そうなんですね。今作で一番苦労した点はなんでしたか?

ジェイク:俺は、曲を仕上げること。いつも俺が曲のもとを作る係なんだけど、今回は仕上げに色々と細かな作業もやったんだ。

メイヤー:仕上げの係はいつも俺だからね。

−−インスパイアされたいときはどんな音楽を聴きますか?

ジェイク:楽曲作りの時は、あまり音楽を聴かないな。プライベートでは音楽から離れたいって思う。仕事でもプライベートでも聴いてばかりじゃ、飽きちゃうよ。

メイヤー:頭を切り替えないとね。

ジェイク:その代わり、NBAとかスポーツ関係のポッドキャストをよく聴いてる。

メイヤーCRIMINALとか、Freakonomicsとか、Drink Champsを聴いているよな。N.O.R.E.とDJ EFNっていうラッパーが酒飲みながらトークするんだけど、めっちゃ酔って、それが面白すぎる(笑)。

−−「Rotational」ではZAPPのレスター・トラウトマンがドラムで参加しています。【SUMMER SONIC 2015】のビーチステージで、あなた達が彼らのパフォーマンスをステージ横で見ているのを見ましたよ。

メイヤー:あのショーから俺はたくさんのことを学んだ。彼らのショーには度肝を抜かれたよ。

ジェイク:ZAPPの後じゃなくて良かったよな(笑)。あのときにZAPPと出会って、それからマネージャーのレスター・トラウトマン・ジュニアと交流を深めていった。いつか発売される彼らの新譜の曲を手掛けることになり、俺達の作品でもコラボすることになったんだ。すごくいい機会だったよ。




−−その曲が楽しみです。

ジェイク:TuxedoとZAPPなんて、完璧すぎるマッチングだよね。彼らが俺達の曲を気に入ってくれるなんて光栄だよ。

メイヤー:この作品もZAPPに影響されてできた曲がたくさん詰まっている。彼らが俺達の音楽に多大な影響を与えたアーティストだって言える。

−−で、また今年もビーチステージの出演が決まりましたね。前回は灼熱のビーチステージで、タキシードを着てパフォーマンスをするなんて、なんて間違った選択をしたんだって思いませんでしたか?

ジェイク:かなり暑かったのを覚えてる!

メイヤー:あそこまで暑いとは考えてなかったよ。

ジェイク:オーディエンスは俺達のタキシード姿を観たいんだろうって思ったんだ。やり通すしかないって思ったよ。

メイヤー:ショーは何が何でも続くからね。

ジェイク:でも、あの時よりももっと暑いところでパフォーマンスしたこともある。

−−今回もタキシードを着る予定ですか?

ジェイク:うん、そのつもりだよ!

−−どんなショーにするか決めていますか?

ジェイク:2枚アルバムを出したから、俺達にとってもオーディエンスにとっても、よりエキサイティングなショーになるはず。

メイヤー:振付も増えたし、ライブでしか演奏しない曲も披露する。ダンスは俺達のショーにとっても重要なポイントだ。



2015.8.15【SUMMER SONIC 2015】Billboard JAPAN Party @ BEACH STAGE
(C)SUMMER SONIC All Rights Reserved.


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−−今から楽しみです。話は変わりますが、いまの音楽シーンについてどう思いますか?80’sや90’sのサウンドが復活してきましたね。

ジェイク:そういうサウンドがまた聴けて嬉しいし、クールだよ。ブルーノ・マーズの曲はよく聴いているね。似ているとは言わないけど、俺達が作る音楽のポップ・ヴァージョンって感じだよね。妻も娘も大好きで家でいつも聴いているよ。

メイヤー:こういうサウンドが復活してくれたことで、俺達の音楽も注目してもらえるようになった。今聴いても聴きやすいミュージックだから。

−−ちなみにケンドリック・ラマーのアルバム『DAMN.』は聴きましたか?

ジェイク:今ちょうど聴いているところ。いい作品だ。

メイヤー:このツアー中、ずっと聴いているよな。




−−音楽リリース形態も昔に比べてすっかり変わりましたが、その点のついてはどう思いますか?

ジェイク:日本ではまだまだ何万枚ものCDが売れていることはすごいよね。ストリーミングはリスナーにとっては手軽に音楽を聴けるようになったけど、アーティストにとっては金銭的には良くないシステムだ。でもファンが聴いてくれて、ライブに来てくれるなら、それでいいよ。日本にはまだHMVみたいなCDショップが残ってて、購入する前に試聴が出来るから、いいと思う。

メイヤー:リーズナブルな値段で販売されているから、ファンも俺達の作品を買いやすいんだと思う。それがヒットにも繋がってるんだろうね。

−−おふたりはCDを買う派?

ジェイク:買う派だね。昔からこのやり方だから。

メイヤー:手に取って感触を感じるのが好きなんだ。アートワークも重要だと考えているし、俺も自分の作品のアートワークを気にする。俺のパリの友達のJean Andréに手掛けてもらった時は、シンプルなデザインにこだわったんだ。

−−今度のレコードストア・デイでもレコード探しに行く予定?

ジェイク:明日も行くし、実はもう行った。

メイヤー:日本まで12時間かけて飛行機で飛んできて、到着後に空港からその足で行ったんだ(笑)。マイケル・ジャクソンの『Off The Wall』は今でもベスト作品!

−−メイヤーはもちろん、ジェイクも来日回数が増えてきましたが、日本の印象やお気に入りのお店などはありますか?

メイヤー:一蘭!今ではどこも人が並んでるけど、幸運なことにちょっと隠れた場所にある一蘭を見つけた。そこはあまり並んでなかった。

ジェイク:俺は醤油ラーメンがいいな。

メイヤー:俺は辛いのをいっぱい入れる。

ジェイク:俺はマイルドスパイシー派だから、辛いのを入れて汗なんてかきたくない。

メイヤー:ハハ!

ジェイク:ツアー中はレコード店を訪れて、飯食って、ショッピングしてばっかりだな。

メイヤー:でもツアー中においしい食事をすることは重要だよ。ご飯がおいしくなきゃ、いいショーも出来ない。

−−今回の来日でも楽しみが増えましたね。

メイヤー:スシも最高!

ジェイク:ライブもオーディエンスが曲に合わせて踊って歌って、それを見ているのも最高だよ。




Tuxedo Video Message for Billboard Live Tour 2017


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