Billboard JAPAN


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AOR AGE×Billboard JAPAN PLAYBACK INTERVIEW: BOBBY CALDWELL



ボビー・コールドウェルインタビュー

 中田利樹氏執筆・監修による、入魂の1冊丸ごとAORのムック・シリーズ『AOR AGE』。 2015年6月のVol.1の刊行からビルボードライブの来日アーティストへのインタビューやライブレポートを掲載。昨年はAOR誕生40周年ということもあり、AORファンの読者の心をはがっちり掴んでいる。先日発売となったVol.7は、表紙のスティーヴン・ビショップをはじめ、アル・ジャロウ、レヴェル42、ネイザン・イースト、クリストファー・クロスなど、ビルボードライブゆかりのアーティストのインタビューなどが多数掲載されている。

 今回はAOR AGE協力のもと、Vol.3に掲載されたボビー・コールドウェルのインタビューを特別に掲載。ボビー・コールドウェルが参加した初の音源として知られる『カトマンドゥ』について、そしてジャコ・パストリアスについて語った貴重なインタビューとなっている。7月に来日公演を前に是非チェックして頂きたい。

僕はジャコ・パストリアスにベースを習っていたんだよ

CD
▲『Katmandu』

――(中略)最も初期のことをお訊きしても良いでしょうか?このLP『Katmandu』(※)です。

ボビー・コールドウェル:お~!なんてこった~!逃げ出しても良いかな?

(※)『Katmandu』Katmandu Mainstream Records●S/6131:1971 ボビー・コールドウェルが参加した初の音源として知られる、カトマンドゥの唯一のアルバム。クレジットの綴りは”Bob Caldwell”で、担当楽器はベース。「G Minor」「Cotton Mouth」の2曲のみ共作者としてもなお列ねている。プロディーサーは、サヴォイやエマーシ―を経て自身のレーベルであるメインストリーム・レコードを立ち上げたベテラン、ボブ・シャッド。

――日本にはとても熱心なボビーさんファンが多くいますが、その大半がこのアルバムの具体的な情報をほとんど得ていません。なので、今回、ぜひ、それを発信していただきたいのですが。まず、このLPには発売年が書かれていませんが1971年で宜しいでしょうか?

ボビー:う~~ん……そうだね、71年だね……。

――どうやって結成されたんですか?

ボビー:メンバーそれぞれがマイアミでバンドをやっていたんだけれど、なんとなく集まって一緒にやることになったんだと思う。僕はベースとギターで、リード・ヴォーカルは別の人間だよ。3年間くらい一緒にやって、それでL.A.で解散して。解散後にマイアミに戻って、ソロ・ディールを得ようと本格的に自分自身の音楽作りを始めたんだ。

――他のメンバーのことを簡単に紹介して頂けませんか?

ボビー:リード・ヴォーカルはノーマン・ハリスと言って、ギター・コレクターで、その後、L.A.でNorman’s Rare Guitarsという店を開くんだ(http://www.normansrareguitars.com/)。今でも繋がっているよ。ケニー・ゼイルは2年くらい前に亡くなった。だからこのバンドのメンバーで今生きているのは3人だね。

――このバンドの時はどういうサウンドを目指していたんですか?

ボビー:どういうサウンド……?いわゆるバンドサウンドだよ。コンピューターなんかないし、ファイル、MIDIも何もない時代。だから、自分たちがちゃんと演奏する能力がないとダメだった。そうだね、どういうサウンドを目指していたかって言ったら、ソウルフル、かな……。まぁ、あまりに昔なんで細かいことは覚えていないけれど(笑)

――ボビーさんは本当は歌いたかったんですか?

ボビー:ライヴとかでは歌ってはいたんだよ、当時。ただ、自分で歌うオリジナルはなかったので(アルバムには入っていないんだ)。ハイ・スクールを卒業したのが1969年で、父親が僕を医者にしたかったので医学部に入って。でも、音楽が僕を呼び戻したんだ。それなので、医学の勉強は居心地が悪くて2年で辞めた。まぁ、今後、医者になる可能性はゼロではないけれど(笑)

――ところで、最初の楽器はベースではないですよね?

ボビー:ああ、ギターだよ。その後がピアノ。ベースは、弾いてくれって言われた時にギターより弦の数が少ないから「問題ない」って言って始めたんだ。

――では、特別、ベーシストに憧れて始めた、というわけではないんですね。

ボビー:僕はジャコ・パストリアスにベースを習っていたんだよ、学校が一緒だったんで。皆が彼に憧れていて、彼から本当に色々なインスピレーションを得たよ。マイアミの皆がそうだった。僕がこのアルバムで弾いているベースはジャコから買ったんだよ。

――そんなに仲良かったんですか?どんな人でした?

ボビー:最高に輝いていたよ。皆知らないかもしれないけれど、サックスもすごいし、ドラムスもそうなんだ。名演奏家だね。僕らは地元フォート・ローダーデールのクラブで一緒に演奏していた時期もあるんだ。ジャコはチャドウィックというバンドで、そして僕はカトマンドゥで。

――1970年代前半にリトル・リチャードと共に全米を回った、というのはこのグループで、ですか?

ボビー:それはカトマンドゥとは別だよ。リチャードはL.A.でバンドがなかったから、カトマンドゥ解散後に僕が個人でそこに入ったんだ。それで、学んだよ、3コードの曲も悪くないな、って。

――本日の話を統括しますと、ボビーさんが今やられている音楽は、マイアミに戻られたときにスタートしたもの、ということで間違いないですね。

ボビー:ああ、そうだよ。そして今、またマイアミで新しい音楽を作っている。僕が当時住んでいたマイアミと今のマイアミとではずいぶん変わっているけれど、今でもたまに行くのがとても好きだよ。学校時代の友人がまだいるし、僕がスタジオで作業しているとき、ワイフはビーチでのんびりしていられるからね(笑)。

――昔のマイアミはレコード屋さんやライヴ・ハウスが多く、本当に音楽で活気のある街という印象だったんですが、今は、ビーチとホテルの観光地、という感じがありますね……。

ボビー:全部なくなってしまったよ。昔は、それこそ本当にたくさんのクラブがあって、マイアミ・ビーチのコリンズ・アヴェニューを車で行ったところにあるマーキースというクラブでフランク・シナトラを観て、それからディーン・マーティン、ジェリー・リー・ルイス、バディ・リッチ……いろんなアーティストに会えた。最高の時間だったよ。

ボビー・コールドウェル「アフター・ダーク」

アフター・ダーク

2014/10/15 RELEASE
VICP-75141 ¥ 2,916(税込)

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Disc01
  1. 01.フォロー・ミー
  2. 02.瞳は君ゆえに
  3. 03.モスト・ビューティフル・ガール
  4. 04.トゥー・マーヴェラス・フォー・ワーズ
  5. 05.あなたに首ったけ
  6. 06.プリーズ・ビー・カインド
  7. 07.サタデー・ナイト
  8. 08.風のシルエット 〔アフター・ダーク〕
  9. 09.わが街シカゴ
  10. 10.ウィー・スモール・アワーズ
  11. 11.フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン
  12. 12.ウィズアウト・ア・ソング
  13. 13.イエロー・デイズ
  14. 14.カム・フライ・ウィズ・ミー
  15. 15.ユー・メイク・ミー・フィール・ソー・ヤング

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