AKB48さんの「十年桜」のMVを見つけて「これだ！」ってなったんです！

－－ビルボードジャパンとしては初インタビューになりますので、まだ虹コンをよく知らない人たちに「虹コンが好きになった！」となってもらえるようなインタビューに出来ればと思っているのですが、自己紹介からお願いしてもよろしいでしょうか？

的場華鈴：はい！ 笑いの沸点めちゃ低い！ 虹コンの天使！ 高校1年生の16歳、かりんこと的場華鈴です！

大和明桜：今日もしくよろレボリューション！ 東京都出身、14歳、アーオこと大和明桜です。

中村朱里：くるくるまわる虹コンのバレリーナ！ 千葉県出身、19歳、あかりんこと中村朱里です。

▲左上から時計回り：大塚望由
／的場華鈴／中村朱里／根本凪
／大和明桜／陶山恵実里／奥村野乃花
／鶴見萌

根本凪：茨城県出身、カワウソに似ててもいいよね？

一同：いいよー！

根本凪：ありがとうございます！ 歌って描ける17歳！ ねもこと根本凪です！

鶴見萌：世界に萌えを発信！

一同：じゅしーん！

鶴見萌：食べるの大好き、ふわふわガール！ もえちゃんこと鶴見萌です！

奥村野乃花：アイドルオタクの進化系！ 毎日がビッグバン！ 高校1年生、16歳！ ののたこと奥村野乃花です！

－－はい、ツッコミどころ満載だったんですが……

一同：（笑）

－－まずアイドルオタクの進化系って何ですか？

奥村野乃花：元々アイドルオタクで、それを言いたいなと思ったんですけど、当時ポケモンが流行っていて「じゃあ、進化系でよくない？」と思って。

－－では、特に「進化系とはこういうものです」という具体例はないんですね。

奥村野乃花：私みたいな感じです！ 私こそが進化系です。

－－奥村さんを見ていれば分かる訳ですね。

奥村野乃花：そうです！ ふわっとしててすみません（笑）。

－－では、みんながどんな女の子なのか教えてもらいたいのですが、それぞれ虹コンに入る前はどんな日々を送っていたのか。そしてどうしてアイドルになりたいと思ったのか。それぞれ教えてもらえますか？

的場華鈴：私は小学1年生からジャズダンスをずっとやっていて、毎日ダンス漬けみたいな生活を送っていたんです。何個もダンススクールを掛け持ちして、いろんなジャンルのダンスを習ったりしたり、学校でもわりとマジメなタイプだったんですよ！ 実行委員とかやっちゃうタイプの人間で、もし虹コンに入っていなかったら生徒会にも立候補していたんじゃないかと思うぐらい、結構いろんなことにマジメに取り組む女の子だったんです。文化祭の実行委員に開閉会式部という部があって、開閉会式をまとめる役みたいな。そこで司会役に立候補して務めたりもしました。

－－そんなマジメな女の子がなんでアイドルになろうと？

【MV full】 10年桜 / AKB48 [公式]

的場華鈴：フリフリした服が好きなんですよ！ まさに今着ている衣装みたいなフリフリした服が好きで。でも習っていたジャズダンスではこういう衣装を着て踊れないんです。すごくパキっとした服とか、自分のタイプじゃない方向の衣装を着ることが多かったんですけど、私はどうしてもフリフリした衣装で踊りたかったんですよ。そのときにAKB48さんの「十年桜」のMVを見つけて「これだ！」ってなったんです！ すごく可愛い衣装で踊ってて「良いなぁ」と思って……すごく不純な動機なんですけど。

－－ちっとも不純じゃないですよ（笑）？

的場華鈴：それからAKB48さんを観ていく中で「フリフリした衣装を着て踊りたい」という気持ちだけじゃなく、アイドルというものがキラキラした存在で「同じ女の子とは思えない」と思うぐらい魅力的に感じるようになって、私もそういう存在になりたいなと思ったんです。あと「アイドルになりたい」って友達に言ったらめちゃめちゃバカにされて「見返してやりたい！」気持ちもありました。

－－それで虹コンで今活動している訳ですね。続いて、大和明桜さん。

スマイレージ 「夢見る １５歳」 (MV)

大和明桜：お姉ちゃんがハロプロのスマイレージさんが好きで、部屋でずっと爆音で流していたんですよ。それを私も一緒に聴いていたんで好きになっちゃって、アイドルを好きになってオーディションとかも受けたんですけど「もう自分には無理だ」と思ってたんです。でも私はちいさい頃から子役をやっていて、それはお母さんがやらしていたんですけど、そのお母さんが勝手に虹コンに応募してて（笑）。私はもう中学生活をエンジョイしようと思って、バトミントン部に入って優勝しようぐらいに思ってたんですけど、虹コンが楽しそうだったので入ることにしました。ちなみに、私が入ろうとしていたバトミントン部が今廃部の危機になってて……

一同：えぇー！

－－明桜さんが入ってたら違う未来もあったかもしれませんね（笑）。

大和明桜：でもこっちのほうが楽しいと思います。

－－続いて、中村朱里さん。

▲中村朱里

中村朱里：私は3才になってすぐクラシックバレエを始めていて、それは虹コンに入って両立が出来なくなるまで続けていたんです。それまでは週6でクラシックバレエ。自分の人生には家と学校とバレエしかなかったんですけど、バレエって発表会があるんですよ。それと学校行事とかが被っちゃうと、小学生のときは林間学校を早退したりとか、そういうことになっちゃていたんです。だから友達と遊びに行くのも「レッスンがあるから」って断ったりしていて、あんまり遊んだ記憶がなくて。

－－本当にバレエ一筋だったんですね。

中村朱里：そのまま高校2年生になったときに「そろそろ進路のことを考えないとな。自分は何がしたいんだろう？」と思って、薄々気付いてはいたんですけど「踊ることが好きだからバレエ以外にも挑戦してみたい」と。それでアイドルのオーディションを受けようと思ったんですけど、そのときにアニメがすごく好きで声優さんにも惹かれていたので、アイドルと声優のどちらも出来る形を探していたら「つくドル！プロジェクト」のオーディションを見つけて「これだ！」と思って応募しました、

－－それで晴れて虹コンに入ったんですね。続いて、根本凪さん。

【生きる場所なんてどこにもなかった】でんぱ組.inc「W.W.D」Full ver.

根本凪：私も体調とかメンタル面で学校に行けなくなってしまった子だったんですけど、それで中2～中3までずっと部屋に引き篭もっていたんです。でも同級生が高校に行く時期になって、自分も変わりたいなと思うようになって、漠然とした「変わりたい」という気持ちを抱きながらずっと部屋にいたんです。それで高校は一応受験して通い始めたんですけど、やっぱり通えなくなっちゃって。でも「このまま何もしないで死んでいくのはイヤだ」と思ったときに、私はアニメが好きで、pixivも普段から見てまして、それで「つくドル！プロジェクト」のオーディションのバナーをクリックしたら、審査員の方々の中にもふくさんがいたんですよ。私、でんぱ組.incさんがすごく好きだったんで、それで「もふくさんに会えるんだったら行ってみよう」と思ってオーディション受けたんですけど、会場にもふくさんはいなかったんです（笑）。

－－お目当ての人は居なかったけど、そのおかげで今ここにいるんですね。

根本凪：そうなんです！ ありがたい限り！

－－続いて、鶴見萌さん。

▲鶴見萌

鶴見萌：私は普通に高校生をやっていたんですけど、高3の受験期に「管理栄養士になりたい」と思って、推薦を受けて大学の授業をマンツーマンで受けたりしていて、それでほぼ合格は決まっている状態だったんです。でもそんな時期にpixivのアイドルオーディションを見つけて。私は元々アニメが大好きで、コスプレもやりたいと思っていて、でも周りに一緒にやってくれそうな友達もいなかったし、ひとりでコミケに行ってコスプレやる勇気もなかったりして。でもpixivを見てたら「pixivがアイドルを作るんだぁ。え、しかもコスプレチームとかある。面白い！」と思って、周りからしたら血迷った感じだったと思うんですけど、親にも内緒で出来心で応募しちゃって、そしたら一次審査に受かって、そのメールが親に見つかって「今までの苦労は何だったんだ！」とすごく怒られて。でも「いや、二次審査に有名な人がいるから、会いに行くだけだから」って……

－－親が激怒している中でその返し（笑）。

鶴見萌：それで二次審査に行って、そのときは「受かっても大学は優先します」みたいな感じで言ってたんですけど、でもそこにいたスタッフさんに「医学部に行くのを蹴ってでもこの仕事やりたいと思っている子がいるんだよ」とか「トップのアイドルを目指してるんだよ」とか凄い説得を受けて。それで「凄い、そんな世界もあるんだ」と思って、私はアニメが好きだったんで、アニメイベントの司会者とか、海外にアニメを持っていくとか、そういう将来を夢見て入ってみるのもいいかなと思ったりしながら、長らく迷っていた結果、1.5期生という微妙な立ち位置のメンバーになりました（笑）。

脱げるところは全部脱いでいくスタイルで名前を広めていこう

－－1期生に間に合わなかったんですね。

鶴見萌：夏中、ずっと悩んでて。でも最終的に推薦を蹴って「すみません！ すみません！」って謝りまくって、それで虹コンに入りました。

－－実際にこの道を選んで良かったと思えてる？

鶴見萌：そうですね！ ここに入ってなかったら知らなかった世界が物凄く広がっていっているので、こちらを選んで良かったと思ってます。本当に今まで小さい世界でしか生きてなかったので。あとは、これからも「この道で間違いじゃなかった」と証明し続けていきたいなって思ってます。

－－では、大トリ、奥村野乃花さん。

▲奥村野乃花

奥村野乃花：えぇ？ そんな大した話じゃないんですけど……ずっとアイドルが好きで、学校に通いつつアイドルのイベントに行ったり、ツイッターでアイドル好きな友達とコミュニティ作ったりとか、そういう人生だったんですけど、中学校の途中から急に学校に行けなくなってしまって、クローゼットの中に入って音楽を聴いて泣き続けるみたいな（笑）。

－－なんでクローゼットの中だったんですか？

一同：（笑）

奥村野乃花：ウチはマンションなんですよ。なので、部屋をお母さんと半分こで使っていて、ひとりになれる空間がクローゼットの中しかなかったんです。それで「私はもう学校に行かないから！」って言って入ってたんですけど（笑）、お母さんとか心配しちゃってネットでどういたらいいか調べたり、お父さんと相談したりしていて「私、このままだとヤバいかもしれないな」って思ったんです。で、自分に学校に行く以外で何か出来ることないかなと考えてみたら、私には「アイドルが好き」ということしかなくて、私の人生にはアイドルしか残されていなかったんですよ。それでアイドルになることにしたんですけど、オーディションも秘密で受けてて。全身の写真を送らなきゃいけなかったんですけど、家族には頼めないから、壁にガムテープでケータイを貼り付けて（笑）タイマー設定して撮ったりしてました。そしたら受かってよかったです！

－－今、みんなのエピソードを聞きながら「いろんなメンバーがいるんだな」と思ったんですけど、同時に“虹のコンキスタドール”という名前のイメージとは相反して「元々は闇属性の人が多かったんだな」と驚きました。

一同：（爆笑）

－－他のメンバーから見た印象も伺いたいんですが、例えば根本さんはみんなから見てどんなメンバーですか？

中村朱里：ちょっとおかしいんですよ。普通に話してても急に変な単語が出てきて、なんだろう？ 頭が違うんですよ。

▲根本凪

根本凪：頭が違う（笑）。

中村朱里：あかりとかもえちゃんとか一般的な頭の人からは絶対に出てこないワードを言うんですよ。

奥村野乃花：“スピード謝罪”とか“不時着”とか、フォーメーション間違えたときに「不時着した！」って言うんですよ。

中村朱里：本当に言葉の表現が独特で、自分の世界観がある。なので、会話してて面白いです。

奥村野乃花：それで愛されてて羨ましい！

中村朱里：そういうのが出来るのはねもちゃんだけなんじゃないかな？

的場華鈴：天性の何かがある！

鶴見萌：日常生活でも普通にボケてるので、それでスタッフさんがねものボケたことをリストアップしてるんですよ。常にカバンのチャック開いてるし、リュックの紐ねじれてるし……そういう子です（笑）。

的場華鈴：あとはめちゃめちゃ声とか目とか透明感があります。ソロ曲を出しているんですけど、めちゃくちゃ透明感のある声で歌っていてヤバい。

大和明桜：あと、グラビアです。

中村朱里：おっぱいがスゴい！

－－大活躍されていますよね。グラビアの仕事は楽しくやれているんですか？

根本凪：そうですね。普段アイドルに興味がない人にも、グラビアを通じて虹コンを知ってもらえるように、脱げるところは全部脱いでいくスタイルで名前を広めていこうと思っています！

－－続いて、奥村野乃花さん。

的場華鈴：ののたはオタクなんですけど、本当に本物のオタクなんですよ！ でもアイドルとしてもすごく本物だなって。

鶴見萌：やっぱりアイドルに対する意識とか理想が高いので、自分も「そうであろう」とする。

奥村野乃花：でも最近ずっと推してたアイドルが卒業発表してしまって……

－－誰？

奥村野乃花：スパガの前島亜美さん（※このインタビュー後の3月31日にSUPER☆GiRLSを卒業した）。卒業してしまったら私はこの先やっていけるのか心配です。

SUPER☆GiRLS / ＭＡＸ！乙女心

－－続いて、的場華鈴。

鶴見萌：しっかりしてる。

中村朱里：あざとい！

－－あざといんですか？

中村朱里：写真の撮り方があざとい！

的場華鈴：ほんとに（笑）？

鶴見萌：メンバーの中でいちばん女の子っぽくて、可愛くなる努力をしている。

中村朱里：あと、面白い。最近振り切れてきて、虹コンに染まってきた。

根本凪：すっごいマジメで、虹コンはアゴを出す文化があるんですけど、でもずっとそれが出来なくって、努力に努力を重ねて最近すごくアゴが出るようになったんですよ！

▲的場華鈴

中村朱里：努力の方向が面白い。

的場華鈴：アゴ、めっちゃ練習しました。

一同：（笑）

鶴見萌：最近急激にしっかりしてきて。

中村朱里：虹コンを支えてくれている。虹コンの語彙力の無さを支えてくれている（笑）。

大和明桜：ママ。

一同：ママ～！

－－虹コンのママ的存在なんですね。続いて、大和明桜。

▲大和明桜

的場華鈴：アーオちゃんは天才です。まずツイートがヤバい！

鶴見萌：元々お笑いとかバラエティが好きで、それで吸収したものが物凄くあるからトークとかめちゃくちゃ面白いんです。

的場華鈴：あと、最近めちゃめちゃ大人になってきて！

奥村野乃花：色気が出てきたんですよ！

大和明桜：（※自分なりのセクシーポーズを決める）

一同：（笑）

西田敏行さんの隣に虹コンがいたんですよ！ 実質『探偵！ナイトスクープ』。

－－何か目覚めるきっかけがあったんですか？

▲大和明桜

大和明桜：いや、なんか、中学生でいることに飽きてきちゃったんで「JKになろうかな」と思って。JKになるか赤ちゃんに戻るかのどっちか。赤ちゃんだと甘えられるじゃないですか。で、JKだと青春っていう感じがするし。でも私は早く大人になりたいんですよ。

的場華鈴：そう思ってるのは今だけだよ！ 今、すごく中学生に戻りたいもん！

中村朱里：アーオちゃんは赤組の中で最年少なんですけど、考え方とか精神的な部分はすごく大人で、本当にしっかりしてるんですよ。

大和明桜：（※おどけみせる）

鶴見萌：こんな風に見せてるんですけど（笑）、すごく大人で偉いんです。

根本凪：「私は常に笑顔でいないと」みたいな。

－－続いて、中村朱里。

根本凪：キレイ！ 踊りのキレは凄いし、ちゃんとしっかりモノが言える。虹コンの中で大事な役割を担ってると思います。

的場華鈴：ズバッと物事が言える。

鶴見萌：何もかも強いです。あっさり何でも出来ます。

－－オールラウンダーだ。

的場華鈴：器用だね！

鶴見萌：虹コンの冠番組で「○○対決！」みたいな感じでよくミニゲームをしていたんですけど、周りが全然出来なくてもあかりんだけは絶対出来るんですよ。

▲中村朱里

的場華鈴：最近それで皿回しのプロになりました（笑）。

鶴見萌：あと、ゲーマーです。

的場華鈴：この前、謎のアプリゲームを紹介してきて！『せがれいじり』？

中村朱里：そう！“せがれ”っていう矢印の人間がいて、それのお母さんがキリンで。

－－どんな世界観なんですか（笑）。

中村朱里：すごく楽しくて！ それの実況とか見てます。

的場華鈴：その実況も見させられて「かりんもやりなよ！」って（笑）。

－－続いて、鶴見萌。

中村朱里：華やか！

的場華鈴：かわいい！

大和明桜：最近スゴい。表情筋がスゴい！

鶴見萌：それは元からです（笑）。昔からプリクラとかで変顔で撮るとき、私は思いっきり本気でやるんですよ。でも周りはオシャレ変顔してて「ふざけんなよ！」みたいな。なので、昔から本気出す勢だったんですけど、今まで虹コンではあまりそういう立ち位置になれなくて、でも最近出せるようになってきたんです！

虹のコンキスタドール主演映画『聖ゾンビ女学院』 劇中校歌シーン

根本凪：虹コンの主演映画『聖ゾンビ女学院』でも垣間見れる（笑）。

鶴見萌：あれはマジメにやってるつもりだったんですけど。

－－もう変顔スキルが染み付きすぎちゃってるんですね。

奥村野乃花：「その顔やるの、今じゃないよ！」みたいな。

鶴見萌：「そういうキャラじゃないよ！」みたいな顔を時々しちゃうんです（笑）。

根本凪：すごく美人さんなのに、そういうところが垣間見えるのがすごく面白い。推せます。

中村朱里：その残念な美人さんなところが推せるんですよ。本当にガチのアニヲタで、アニメのカフェがオープンすればどこへでも行くし、この前も何かのアニメとラーメンのコラボがあるとかで、わざわざラーメン食べる為だけに千葉まで行ってたんですよ。で、そのあと仕事してて。とにかく余った時間は全部アニメに注ぎ込んでいて、その注ぎ込みっぷりがえげつないんです。

的場華鈴：でも萌ちゃんがアニヲタで良かったです。じゃないと完璧な美人さんになっちゃうので、アニヲタであるほうが親しみやすいです（笑）。

－－そんな個性派メンバーが集まった虹コンなんですが、今現在はどんなアイドルグループになっていると思いますか？

中村朱里：ヤバイ！

根本凪：炸裂してる！

－－ヤバくて炸裂してるグループ。抽象的過ぎます（笑）。

奥村野乃花：語彙力がない（笑）。

根本凪：でもだんだん隠れていた個性が溢れ始めていて、みんながありのままの姿でいられている。

的場華鈴：良い意味で裏表がない。

中村朱里：いちばん素でいられる。あかりだけかもしれないんですけど、家にいるときよりも普通にすべてを出せる場所なんですよ。

的場華鈴：たしかに！ 実家より実家感があります。

－－実家より実家感があるアイドルグループは凄いですね（笑）。

大和明桜：でもアイドルイベントとかで初めての人に会うと……

中村朱里：実家過ぎて外の人と会うとビビっちゃうんです。

的場華鈴：他のアイドルさんがいると人見知りしちゃって。

中村朱里：独立国家を築き上げてしまう（笑）。

的場華鈴：あと、虹コンは楽曲が強い！ ファンの人にも言われるんですけど、ひとつ縛りじゃないというか、宇宙人の曲もあれば可愛い曲もあって、今回はゾンビの曲だったりするんですけど、いろんなところで戦っていける強さがあるのかなと思います。

【MV】虹のコンキスタドール「LOVE麺 恋味 やわめ」（虹コン）

奥村野乃花：あと、シングルをラーメンで出したり、カレーで出したり、変わりダネもぶっ込んでいけるのは、つくドルの虹コンならではなんじゃないかなって思います。

中村朱里：虹コンだからちょっと変なことでも出来ちゃうところがあって。普通、アイドルってニコニコキラキラしててちょっと上品なイメージがあると思うんですけど、今日インタビューして頂いて気付いたと思うんですけど、ちょっとぶっ飛んでるんで（笑）。

－－想像以上でした。

一同：（笑）

中村朱里：だから普通だったらアイドルがやらないことも結構やってきていて、アーオとかも普段ツイッターに上げている内容もちょっとヤバいんですよ（笑）。アイドルのキラキラした面じゃないところも本当にみんな曝け出しているので、親近感はすごく湧くんじゃないかなって思いますね。

－－そんな虹コンが今回メジャーデビュー。決まったときはどんな気持ちになりました？

一同：ヤバイ。

－－語彙力（笑）！

的場華鈴：メジャーデビューにはもちろん憧れていたんですけど、キングレコードさんからメジャーデビューできることがすごく嬉しくて！

－－AKB48やももクロが所属するアイドルの名門でもありますからね。

的場華鈴：キングレコードさんのサイトに虹コンの名前が載ったときに、西田敏行さんの隣に虹コンがいたんですよ！

－－そっち？ いや、西田さんは凄い人ですけど！

的場華鈴：それが凄いと思って！

鶴見萌：実質『探偵！ナイトスクープ』。

「死んでるみたいに生きるより灰になりたい」私たちカート・コバーンだったんだ！

－－いや、全然実質『探偵！ナイトスクープ』じゃないですよ（笑）？ あいうえお順で隣になっただけですから。

▲左から：鶴見萌／根本凪／中村朱里

根本凪：あ、そうか。

鶴見萌：え！ 今気付いたの？

根本凪：なんかそういうオーラの引き合わせかと……

鶴見萌：そんな訳ないでしょ！

一同：（笑）

鶴見萌：あと、キングレコードさんはアニメ勢にとってもすごく嬉しくて。

中村朱里：キングレコードさんのアニメもよく観るしね。

鶴見萌：それなんだよ！ キングレコードさんに所属しているアーティストさんも好きだから、MVの最後に「KING RECORDS」と出たとき「キャー！」ってなりました。

的場華鈴：泣いたね、みんなで。

鶴見萌：キングレコードさんの前を通る度に「ここに私の好きな人たちがいるのか」と思ってたんですよ。そこに自分が入れて……嬉しいです。

－－そんな敬愛するキングレコードからメジャーデビューDVDシングル『✟ノーライフベイビー・オブ・ジ・エンド✟』をリリースします。モーニング娘。などハロプロでも大活躍のダンス☆マンがアレンジしているナンバーですが、自分たちでは仕上がりにどんな印象や感想を持たれていますか？

【MV】虹のコンキスタドール「✟ノーライフベイビー・オブ・ジ・エンド✟」MV SONG ver.（虹コン）

一同：ヤバイ！

－－虹コン、大体「ヤバイ！」で済まそうとしますね（笑）。語彙力担当の的場華鈴さん、お願いします！

的場華鈴：最初に聴いたときはインパクトが強すぎて、歌詞もメロディーも。最初聴いたときはダンス☆マンさんのアレンジは入っていなかったんですけど、その時点ですごく特徴的だったんです。海猫沢めろんさんの歌詞にすごくドン！と来るものがあって、一瞬で頭に乗ったというか。それで「この曲がメジャーデビュー曲だよ」と聴いたときには、本当にこの曲で良かったなと思いました。

奥村野乃花：メジャー感をすごく感じました！

－－たしかに歌詞もすごく面白くて、「おい、そこのおまえ！「死んでるみたいに生きるより灰になりたい」なんて、カート・コバーンのパクリみたいなことをドヤ顔で言っていたおまえだよ！」なんていうフレーズも飛び出すじゃないですか。これはある意味、ニルヴァーナに対するアイロニーでもありますよね。

一同：？？？？？？？

的場華鈴：ニルヴァーに対するアイロニー？

－－ニルヴァーナね（笑）。カート・コバーンがどんな人か知らない？

的場華鈴：カート・コバーンさんのことは調べたんですけど……

－－ニルヴァーナっていうバンドのボーカリストだったんですよ。

一同：へぇー。

－－誰も知らないんですね（笑）。ニルヴァーナは世界的に大ブレイクしていたグランジバンドで、人気がピークのときにカート・コバーンさんはショットガンで頭撃って自殺しちゃったんですよ。だから「「死んでるみたいに生きるより灰になりたい」なんて、カート・コバーンのパクリみたいなことを……」という歌詞になってるんです。

Nirvana - Smells Like Teen Spirit

根本凪：え、超格好良い！

－－という説明を何故自分がしているのか！

一同：（爆笑）

－－ビックリした（笑）。

一同：ありがとうございます！

中村朱里：これからもっと心を込めて歌うことが出来ると思います！

的場華鈴：だから振り付けにも頭を撃つポーズがあるんだ！

一同：あぁー！！！！

的場華鈴：私たちカート・コバーンだったんだ！

－－みんなは長生きしてくださいね（笑）。そんなカート・コバーンのくだりがあったかと思えば、最終的には「そうだ、生きてるとか死んでるとかどうだっていい！ ウィ・アー・ザ・ワールド！」と強引なポジティブテンションでまとめ上げていく展開も印象的ですよね。これもまた虹コンらしさだったりするんですかね？

中村朱里：たしかに！

的場華鈴：そういうポジティブさはたしかにあるんですよ！ これ、虹コンかもしれない！

－－あと、MVもいきなり「何が起きても歌い切れ」と黒板に殴り書きされた映像からスタートし、そこに「アンデッドベイベー アンデッドべびべび♪」と狂ったフレーズが陽気に響き出したり、ゾンビの前で笑顔で焼肉や寿司を食べ出したり、インパクトのある内容になっています。

的場華鈴：あのMVも虹コンじゃなきゃ無理なのかなって思いますね。ゾンビの前で美味しそうにお肉食べたり、お寿司食べたり、フグ食べながらゾンビと一緒にカメラ目線になるシーンもあるんですけど（笑）、めちゃくちゃ面白いなって思います。

－－では、最後に。メジャーデビューしたからには叶えたい夢や目標があったら教えてください。では、ひとりずつお願いします！

【MV】虹のコンキスタドール「THE☆有頂天サマー!!」(虹コン)

的場華鈴：日産スタジアム2days！ 私、SEKAI NO OWARIさんが好きで日産スタジアムまでライブを観に行ったんですよ。2daysの2日目だったんですけど、凄い景色で。そのときに虹コンは「THE☆有頂天サマー!!」という曲をリリースしていて、それの橙盤に自分のソロが入っていたんですけど、SEKAI NO OWARIさんのライブってスターライトリングという自動制御のサイリウムみたいなアイテムを装着するんですよね。で、とある曲でスタジアム中がオレンジに染まったんですけど、そのときすごく感動して「あのステージに立ちたいな」と思ったんです。なので、日産スタジアム2days、14万人動員！ そこで虹色のスターライトリングを輝かせたいなと思ってます！

大和明桜：今思い付いたんですけど、仮面ライダーと一緒に踊りたいなって。仮面ライダーが好きなんで、歴代の仮面ライダー全員集まってもらって一緒に踊る。私、さいたまスーパーアリーナで生の仮面ライダーと出逢ったんですよ。だから歴代の仮面ライダーと劇もしたいので、その為に有名になります！

中村朱里：あかりはアニサマに出たいです。だからまずはアニメのタイアップが欲しいなって。なので、アニメに強いキングレコードさんからメジャーデビューできたのは本当に嬉しくて、いつかアニメと一緒にアニサマまで行きたいです。

根本凪：私は【ROCK IN JAPAN FESTIVAL】に出たいです！ 何故なら家が近いんです（笑）。私の好きなでんぱ組.incさんはアイドルでも出てるじゃないですか。しかもめちゃくちゃ盛り上げているのが凄いなと思っていて、だから虹コンも「アイドルだから」みたいな壁はあんまり作りたくないし、そこは諦めたくないんで、出たいです！ そしてバックステージにあるというメロンの飲み物を飲みます（笑）。

鶴見萌：私はふたつあるんですけど、ひとつはやっぱり日本武道館。武道館でのライブって節目になるじゃないですか。それの感動を味わいたい。あとは、海外のアニメイベントにたくさん出たいです。世界中にアニメイベントってめちゃくちゃあるじゃないですか！ だからいろんな国のアニメイベントに出て、いろんな国にいる人になりたいです。「あ、アニメイベントでよく見るよね」って言われるようになりたい。

奥村野乃花：私は味の素スタジアムでライブがしたいのと、47都道府県を制覇したいです。アイドルじゃないと全部なんてなかなか行かないじゃないですか。だから虹コンでもその夢を叶えたいです！

－－今みんなが言った夢を全部叶えたら、間違いなく日本のトップグループですよ。

的場華鈴：その為にもまず目標に掲げているのがZeppツアーなんですよ。Zeppツアーをして、全国で人を爆発させて……

－－人を爆発させちゃダメですよ（笑）。

的場華鈴：で、武道館にみんなを呼んで、バッとやってガッと！

－－おい、語彙力担当！

一同：（爆笑）

Interviewer：平賀哲雄
Photo：山田秀樹