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<コラム>どんな舞台でもILLITらしく さまざまな顔を見せた進化の夏

コラム

Text:紺野真利子
(P)&(C) BELIFT LAB Inc.

 初のライブツアーの日本公演、Japan 2nd Single『I Got Your Back』のリリース、音楽番組・バラエティー番組やイベント・フェスへの出演。2026年の夏、ILLITはこれまで以上に濃密な日本活動を展開し、音楽とともにときめきを届けながら日本各地を駆け抜けた。ステージを重ねるたびに新しい表情を見せ、GLLIT(ファンネーム)との距離を縮めながら、ILLITは日本での新たな物語を紡いでいった。

 この夏の飛躍に先駆け、ILLITは4月にリリースした「It’s Me」で新境地を切り開いていた。中毒性の高いテクノサウンドに乗せて、これまでの幻想的で愛らしいイメージを鮮やかにアップデート。まるで魔法少女のような振り付けや、5人の新たな表情も大きな話題を集めた。

 デビュー曲「Magnetic」で世界中を引きつけた“ILLITらしさ”を大切にしながら、そこにとどまることなく、自らの魅力を進化させていく――。「It’s Me」で示したその可能性を携え、初めてのライブツアーとJapan 2nd Singleのリリースが待つ、特別な夏へと走り出した。



YUNAH


 その幕開けとなったのが、6月13日にスタートした初のライブツアーの日本公演【ILLIT LIVE 'PRESS START▼' in JAPAN】(※▼=特殊記号のハート)だ。愛知を皮切りに、大阪、福岡、兵庫、東京の5都市で11公演を開催。7月26日の東京・TOYOTA ARENA TOKYO公演まで、およそ1か月半にわたって各地にいるGLLITに会いに行った。

 ツアータイトルの【PRESS START】には、ゲームのスタートボタンを押すように、アーティストとして新たな旅への一歩を踏み出すという意味が込められている。自分たちの名前を掲げた初めてのツアーは、まさに5人にとって、新しい物語の始まりになった。

 ステージでは、ILLITらしい息の合ったフォーメーションと、ILLITならではの音楽空間を鮮やかに描き出すパフォーマンスを披露。YUNAHの伸びやかな表現力、MINJUの清涼感たっぷりな歌声、WONHEEの自然体の愛らしさ、IROHAのしなやかで力強いダンスと、4人それぞれの魅力がまぶしいほどに輝いていた。

 6月19日から活動を休止しているMOKAは、ライブ中、スクリーンにその姿が映し出されるたびに客席からは「MOKA~!」という温かな声援が飛んだ。「Almond Chocolate」のMOKAのパートはGLLITが代わりに歌声を奏でる。離れていても、ILLITは5人――。会場いっぱいに広がった声は、MOKAを思うメンバーとGLLITの気持ちが一つになった瞬間でもあった。



MOKA


 さらにツアー期間中も、ILLITはさまざまな場所から日本の夏を彩った。7月1日にはフジテレビ系『FNS歌謡祭』に出演し、多くの視聴者へパフォーマンスを届けた。さらにIROHAは、フジテレビ系『めざましテレビ』の7月マンスリーエンタメプレゼンターに就任。音楽ステージとは異なる朝の情報番組の場で、IROHAらしい爽やかな笑顔と初々しい進行を見せた。

 7月24日にはテレビ朝日系『MUSIC STATION』に生出演。そして7月26日、ILLITはJapan 2nd Single『I Got Your Back』を音源リリースし、同日にミュージックビデオを公開。7月29日にはCDが発売された。デビュー当時のきらめきをそのまま抱きしめながら、少しずつ成長を続ける今のILLITだからこそ届けられる一作だ。

 タイトル曲「I Got Your Back(Feat. JISOO, MOMOKA of HANA)」では、HANAのJISOOとMOMOKAがフィーチャリングと作詞に参加。ILLITとHANAのJISOO・MOMOKAという、異なる魅力を持つ2組が歌声を重ねたことでも大きな注目を集めた。



ILLIT (아일릿) 'I Got Your Back (Feat. JISOO, MOMOKA of HANA)' Official MV


 「I Got Your Back」という言葉には、「私がそばにいる」「あなたを支える」という思いが込められている。いつも強くいられるわけではない。自信をなくしたり、立ち止まりたくなったりする日もある。それでも、大切な誰かがそばにいてくれるだけで、もう一度前を向けることがある。優しく寄り添うILLITの歌声と、JISOO、MOMOKAの個性豊かな歌声が重なることで、そのメッセージはさらに力強く、私たちの胸に響く。聴く人の背中を強く押すのではなく、隣に並び、同じ歩幅で一緒に歩いてくれる。そんなILLITらしい優しさに包まれた楽曲だ。そして、その言葉はどこか、ILLITとGLLITの関係にも重なって見える。

 音源リリース日であり、ツアーの日本公演最終日でもあった7月26日。TOYOTA ARENA TOKYOのステージには、HANAのJISOOとMOMOKAがサプライズで登場し、「I Got Your Back」をILLITとともに初披露した。待ち望んでいた新曲を、特別なコラボレーションとともに目の前で受け取れた喜び。一方で、ILLITとともに駆け抜けてきたツアーが終わってしまう寂しさ――。高鳴る胸と名残惜しさが入り交じる中で目に焼きつけた光景は、GLLITにとって、いつまでも色あせることのない夏の一ページとなったことだろう。

 7月30日には、オープニング曲を担当するABEMAオリジナルドラマ『バカンスの法則』の完成披露試写イベントに登壇。ステージで楽曲を届けるだけでなく、ドラマを通してILLITの音楽に出会う人も生まれ、その世界はさらに大きく広がっていった。



MINJU


 8月に入っても、ILLITの勢いは止まらない。1日にはNHK『Venue101』、3日にはTBS系『CDTVライブ!ライブ!』に生出演。4日には【めざましライブ ILLIT×CUTIE STREET in めざましWANGANフェス】のステージに立ち、同日放送のNHK『うたコン』にも登場した。

 それぞれの番組やステージに合わせて変化する衣装や表情、生放送だからこそ伝わる緊張感と高揚感。同じ楽曲であっても、披露するたびに新たな魅力を感じさせるのがILLITのパフォーマンスだ。何度見ても飽きないし、見る度に「かわいい!」「かっこいい!」と思わず声を上げたくなってしまう。

 8月8日には、ILLITがゲスト出演したニッポン放送『HANAのオールナイトニッポンX』がオンエア。楽曲で共演したILLITとHANAのつながりを、ラジオからも感じられる機会となった。同日には、東京・ダイバーシティ東京プラザのフェスティバル広場で、Japan 2nd Singleの発売記念オープンスペースイベントを開催。ILLITにとって初めてとなる、オープンスペースでのフリー観覧ミニライブが行われた。

 大きな会場で作り込まれたコンサートを届ける一方、誰もが足を止められる開かれた場所でも歌を届ける。以前からILLITを応援してきたGLLITはもちろん、その日偶然居合わせた人にとっても、彼女たちの音楽ときらめきに出会う特別な瞬間になったのではないだろうか。歓声や笑顔を間近で受け取った彼女たちにとっても、日本のファンとの距離をより身近に感じられる時間になったはずだ。



WONHEE


 翌9日には、WONHEEとIROHAが日本テレビ系『スクール革命!』に出演。音楽番組とは異なるバラエティーの場で、それぞれのキャラクターや親しみやすい魅力をのぞかせた。さらに、同日には【LuckyFes’26】にも出演し、普段の単独公演とは異なるフェスの観客を前に、自分たちの音楽とパフォーマンスを届けた。

 テレビ、ラジオ、ドラマのイベント、フリーライブ、音楽フェス――。この夏、ILLITは本当にさまざまな場所で、その魅力を届けてくれた。完成度の高いパフォーマンスはもちろん、トークで見せる飾らない素顔や、懸命に日本語で思いを伝える姿も印象的だった。また音楽番組のみならずバラエティー番組でもしっかりと爪痕を残しており、「ILLITってこんなにバラエティーもできるんだ!」と驚いた人も多いのではないだろうか? 筆者もその一人だ。多彩な活動の一つ一つが、これまでILLITを応援してきたGLLITとの距離を縮めるだけでなく、新たなファンとの出会いにもつながっていったはず。



IROHA


 そんな日本活動の勢いは、チャートにもしっかりと表れている。タイトル曲「I Got Your Back(feat. JISOO, MOMOKA of HANA)」は、2026年8月5日公開(集計期間:7月27日~8月2日)のBillboard JAPAN総合ソング・チャート“JAPAN Hot 100”で自身最高位となる2位を獲得。K-POPガールグループでは、LE SSERAFIM「DIFFERENT」がCDリリース週(2025年7月2日公開)に“JAPAN Hot 100”で2位にチャートインした以来のトップ3入りとなった。日本で展開した数々の活動が、大きな成果へとつながったのだろう。

 6月13日に始まった初のライブツアー、7月26日の新曲リリース、そして8月まで続いた日本での多彩な活動。そのすべてを振り返ると、改めてその活動量に驚かされるとともに、ILLITが日本でどれほど大きな一歩を踏み出したのかが伝わってくる。

 かわいらしく幻想的な“ILLITらしさ”を大切にしながら、「It’s Me」では新たな一面を見せ、Japan 2nd Singleでは優しくも力強いメッセージを届けてくれたILLIT。パフォーマンスを見れば見るほど、それぞれの魅力に引き込まれ、もっと知りたくなる。この夏を通して、ますますILLITを好きになった人も多いのではないだろうか。

 そして12月にはなんと、千葉・LaLa arena TOKYO-BAYで4日間にわたるアンコール日本公演の開催が決定! この夏にたくさんの経験を重ね、さらにパワーアップしたILLITが、次はどんな姿を見せてくれるのか。再び会える日が、今から待ちきれない。

 日本中に音楽とたくさんのときめきを届けた2026年の夏を経て、ILLITはこの先、私たちをどんな場所へ連れていってくれるのだろう。かわいさもかっこよさも手にし、もはや“無敵状態”へと進化を続けるILLITから、これからも目が離せない。


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