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<インタビュー>GENERATIONS×Da-iCEのコラボが実現――駆け抜けてきた二組の今だからこそ生まれたコラボ曲「Grounds」

Interview & Text:高橋梓
Photo:Shintaro Oki(fort)
2025年9月8日、なんとも熱いコラボ曲がリリースされる。GENERATIONSとDa-iCEがタッグを組んだ楽曲「Grounds」だ。同曲は白濱亜嵐(GENERATIONS)、工藤大輝(Da-iCE)が楽曲制作、振り付けを中務裕太(GENERATIONS)、和田颯(Da-iCE)が担当。デビュー以降、 着実に月日を積み重ねてきたことを証明するような1曲になっている。
そこでBillboard JAPANではGENERATIONSから白濱亜嵐、数原龍友、片寄涼太、中務裕太Da-iCEから工藤大輝、和田颯、にインタビューを実施。「Grounds」についてはもちろん、2組の交流についてもたっぷり語ってもらった。
お互い頑張り続けてきて、やっと形にできたのは嬉しい
――今回のコラボのきっかけは、【a-nation 2024】でのコラボパフォーマンスだったとお伺いしています。それ以前に二組の交流はあったのでしょうか。
工藤大輝:交流しかないですね(笑)!
白濱亜嵐:GENERATIONSが夢者修行で全国を廻っている時に、Da-iCEも一緒のイベントに出ていたことがあって。
片寄涼太:15年くらい前だよね。
工藤:僕らも結成1年目の時ですね。
和田颯:その時、たしか僕らの方が出番が先だったんです。で、マイクを1本しかもらえなくて。スタッフの方に「マイク1本でできるだろ!」って言われて(笑)。
工藤:今思えば、だいぶファンキーだった(笑)。
片寄:僕らは2本あったよね?
数原龍友:それは僕たちの前の出番のDa-iCEの皆さんが頑張ってくれたから! どうにか2本用意してくれて、それがDa-iCEさんの頑張りだとは知らずに使っていました。
片寄:じゃあ、あの時から僕らはDa-iCEさんの恩恵を受けていたんだ。マイクの絆だ!
白濱:当時はダンス&ボーカルグループという言葉も今ほど広まっていなかったし、ボーイズグループなんて呼ばれたこともありませんでした。歌って踊るグループが少ない中で一緒に頑張ってきて、そこからこうやってコラボできたのは嬉しいですね。
――そんな出来事があったのですね。今回のコラボの話はどういう流れで挙がったのですか?
白濱:はじめは僕と大輝くんが言い出した感じですよね?
工藤:言い出しっぺですね。亜嵐とご飯を食べに行って、その時に「一緒にできたら面白いよね」という話をしていて。そこから1年くらい?
白濱:そうですね。1年くらい空いて。その間もスタッフさんに「本当にやるんだったら座組を組みますけど」と言われていました。
片寄:みんな見合っていたよね(笑)。「え、本当にやんの?」みたいな。
白濱:そう! で、本当にやりましょうという話になって、大輝くんと打ち合わせを組んで、そこに僕がリファレンスを持っていって制作を始めていきました。
――その打ち合わせの内容もお聞きしたくて。2グループの共通点などを出しつつ、方向性を決めていったのかなと予想していたのですが、どんなやり取りをされたのでしょうか。
工藤:そんな話もしたっちゃしたかも。でも、ご飯を食べている時にすでに共通点については話していたんです。歴も近いし、後輩グループが増えてきた今、俺らがコラボしたら面白いよね、というところから始まったので最初の時点である程度の話はしていたと思います。
白濱:打ち合わせは、リファレンスをもとに進んでいきました。GENERATIONSの中で「こういう曲がいいかも」という方向性を何パターンか出して僕がまとめて。それをもとに話をしました。
――Da-iCEさんサイドは、もう工藤さんに一任する形ですよね……?
和田:制作を進めているとは聞いていたので、どういう楽曲が来るのかなと楽しみに待っていました。
工藤:「こういう方向性でいきたいんだけどいい?」というのは聞いていて。みんな「いいと思います」とのことだったので、そこからはデモができるまでメンバーには何も言ってなかったですね。
――工藤さんが想像していた方向性とGENERATIONSの皆さんが挙げたリファレンスを統合するために、どんな作業をされたのですか?
工藤:今回は亜嵐がトラックメイクをして、僕がトップラインと歌詞を作るという役割分担がありました。GENERATIONSの皆さんが出してくださったのが、トラックのジャンルというか、どういう方向のトラックかというものだったので、僕は歌割りやメロディーライン、曲の構成などを考えて。ちょうどいい塩梅で合わせられましたね。最初から割と方向性が一致していてやりやすかったです。
白濱:GENERATIONSから出したリファレンスも、いろんなキーワードがあって。それをさらに大輝くんと会議して、「それだったらこうした方がいいんじゃない?」というのを僕が持って帰って、打ち込んで。
――ちなみに、キーワードはどんな物が出たのでしょうか。
白濱:ディスコ感があったり、ハウスっぽさがあったり、かつ大人っぽいR&Bの要素も入れていいんじゃないかと、いろんなワードが出ました。
片寄:ブラスっぽい方向もいいのかなとか、ホーンセクションを入れようか、などの話も出ましたね。
工藤:それは完成形の中にもブラスの音として残っています。
白濱:それで、大輝くんからは「とはいえやっぱり踊れたほうがいいんじゃないか」という意見が出て。じゃあBPMはこれくらいかな、と。
――分業しつつも、ちゃんと協業していった。
工藤:そうですね。1回亜嵐が作ってくれたデモのパラ(データ)をもらった上でコード感を直したり、Aメロ、Bメロ、サビの流れを作ったりして送り返して。それをまた亜嵐にブラッシュアップしてもらって 。
白濱:ものすごい数のやり取りをしました。
――そういった流れで出来上がった「Grounds」を聴いた時、他の皆さんはいかがでしたか?
数原:かっこいい曲だなと思いました。それに僕らのデビュー曲「BRAVE IT OUT」や、Da-iCEの皆さんのデビュー曲「SHOUT IT OUT」が歌詞になっていて、エモかったですよね。すごく歌入れが楽しみになったデモ視聴会でした。
和田:「らしいな」と思いました。どちらのグループが歌っていても違和感がないというか。それに数原くんが言った〈Brave it out〉と〈Shout it out〉。ここは「絶対その振り入れるじゃん!」と思いました(笑)。
中務裕太:僕はまず、「大輝くん、歌うまっ!」と思いましたね。あと、楽曲はもう絶大な信頼があるので、かっこよかったですし、早くパフォーマンスしたいなと思いました。
――それこそ、中務さんは今年2月に花村(想太)さん作詞作曲の「True or Doubt」をプロデュースされていますよね。同曲でのやり取りが今回のコラボにも繋がっているのかな、とも想像していました。
中務:「True or Doubt」の制作は去年でしたが、縁がありますよね。またDa-iCEさんとご一緒出来て嬉しいです。ちなみに、今回のコラボとは別に動いていたので、意図した繋がりはありません(笑)。
工藤:でも、いい感じの匂わせになりましたよね。
和田:タイミングも良かった。
数原:「実は一連の流れは繋がっていました」、ということにしておいてください(笑)。
――(笑)。数原さんが挙げてくださった〈Brave it out〉と〈Shout it out〉なども含め、工藤さんと白濱さん的にこだわりがたくさん詰まっていそうです。
工藤:僕のイメージですが、LDHの皆さんって星や宇宙、空をテーマにしている方が多いと思っていて。しかもそれらがヒット曲になっているんですよね。なので逆に、地面をテーマにしたかったんです。今のボーイズグループはオーディションベースの場合が多いので、一気に大きなステージに立つことも珍しくないですが、僕らはヤバい環境下でコツコツやってきたギリギリ最後の世代。でも年齢を重ねた今だからこそ、それを誇って歌えるのかなと思いました。そういう歌詞にした方が僕らがやる意味もあるし、〈Brave it out〉や〈Shout it out〉という歌詞を入れることで当時からのファンが「こういうこと!」ってなってくれたらエモいなと思ったんです。
――となると、タイトルの「Grounds」は「地面」という意味の他に、「根拠」という意味も込められていたり?
工藤:そうです、そうです。コツコツやってきたことが根拠になるし、自信になるよねという意味と、地面を這いつくばって頑張ってきたという2つの意味になるように考えていました。
白濱:僕は主にトラックメイクを担当したのですが、大輝くんからの「踊れたほうがいい」という意見をもらってBPMは130くらいにしました。僕は普段ダンスミュージックをやっているので、それを活かしてダンサブルなドラムを作って。ディスコというワードもあったので、ギターのカッティングを入れてみたり、いろんなアイデアを詰め込みながら絵を描いているような気持ちで作っていました。サウンド感的には2010年代を若干感じられるようにしています。あとはお互い「若く見られたくない」という思いがあったので、ちょっと玄人っぽいサウンドも取り入れつつ、最近のトレンドのアフロ・ハウスの要素のフィルを入れてみたりもしました。自分で作るからこそ、音楽が好きということがわかるようなサウンドにしています。
――ちなみに、ド頭1音目がすごく気になりました(笑)。あれは何の音ですか?
一同:キーンってやつね(笑)。
白濱:あれ、僕、「デモだから一旦……」という感じで作っていたので、作り変えようと思っていたんですよ。よくわかんないイントロだなと思ったし、バーッと作ったものだったので。そうしたら大輝くんが「意外といいんじゃない?」って。
工藤:そのあとピアノだけになるので、メリハリがあっていいなって。雰囲気もガラッと変わるし。
白濱:そう言われるとそうなのかも、って。あれは笛の音なのですが、笛は絶対使いたかったんです。2グループが集まってくる、みたいなイメージで。
片寄:俺ら笛で集められてたんだ。
和田:それを知っていたら、みんなを集めるような振りにしたのに(笑)!
白濱:(笑)。シンプルだけど4つくらい音を重ねて作っています。
――至る所にこだわりが詰まっているんですね。そして、レコーディングは皆さんバラバラに録られたとのことです。
白濱:Da-iCEさんの方が先にレコーディングしていましたよね?
工藤:そうです。でも歌割りも決めていたし、完成形も見えていたので、「なんか違うね」ということは全くありませんでした。
白濱:お互いボーカルを完全に信頼しているし、4人がキレイに歌ってくれると思ってデモ録りをしていました。
数原:ここ(数原と片寄)でいうと、涼太の方が先だったか。だから僕はみんなの声が入っているところに入れた記憶があります。しかも面白いなと思ったのが、コーラスを大輝くんがやってくれているんですよね。GENERATIONSは自分たちでメインを録った後にコーラスを入れていくのですが、Da-iCEは普段からそうなんだよね? 大輝くんが作った曲は大輝くんがコーラスを入れているという。あれはね、めちゃくちゃよかった(笑)。
片寄:また大輝くんに作ってもらいたいもん。
工藤:実は大変なんですよ! いつも2人(大野雄大、花村想太)がレコーディングしている間にコーラスを考えて、僕が最後に閉じるという流れで。時間がなくてデモにはほぼメインしか入れられていないのですが、プラスでコーラスを考えています。
数原:今までそんなことなかったので、面白かったなぁ。「やってもらっちゃっていいんですか!?」という。
片寄:僕はなんだか懐かしい感覚がありました。これまで三代目 J SOUL BROTHERSとの曲や、先輩や後輩とコラボをした曲などいろいろやってきたので、「短いフレーズで個性を出さなきゃいけないんだよね」とか、「それによって自分の中の違う引き出しが開いていたな」など思い出していましたね。楽しかったです。
数原:あとは、Da-iCEの皆さんの存在がすごく身近なんですよね。TikTokでバズっていたり、日々雄大くんと想太くんの歌声を聴いているので。もともと知らない仲でもないですからね。一緒に歌うことに何の心配も不安もありませんでした。お互いがそれぞれの場所で頑張り続けてきたらこそ、ですよね。
――4人の声の相性も、とてもいいなと感じました。
工藤:めっちゃバランスいいですよね。
数原:その中でも違いもちゃんとあって、面白い。
白濱:大輝くんに歌割りはお任せしていたんですけど、届いた歌割りを見て「俺もこれがいいと思う!」となりました。
工藤:みんながそれぞれ美味しくなるように分けました。その上で、Da-iCEとGENERATIONS のバランスが取れていて、交互になるようにしていて。
片寄:ありがたい。何の問題もなく歌えましたね。
数原:僕が歌っている2番のAメロが亜嵐くんのデモだったので、そこだけはどうしようかなぁと思いましたけどね(笑)。
白濱:ええやないか(笑)!
工藤:亜嵐のデモ、新鮮だったなぁ。
和田:僕、亜嵐くんの声ってわかんなかった。「誰だ?」って。
――数原さん、片寄さんは完成版を聴いていかがでしたか?
数原:毎日のように聴いていた声のDa-iCEの2人と、ようやく一緒に何か成し遂げられたような達成感はありました。僕らって、デビュー当時からどこか比べられていたんですよ。同じような形のグループだし、年齢もそこまで離れていなかったので。それがお互い頑張り続けてきて、やっと形にできたのは嬉しいですよね。しかも、それぞれのチームメイトがこうして曲を作ってくれていますから。自分たちがやりたいことを、時間をかけてできるようになった、と感慨深いです。本当にみんなで作った1曲だなと感じています。
片寄:そうですよね。楽曲もいい意味で世代が出ている感じがあって、歌っていても違和感がないんです。仕上がりを聴いた時も「世代が近いとコラボって楽しいんだよ」という思いが表れているような気がしました。それでいて、僕らは背伸びせず等身大でやれたのも気持ちよかったです。もしかすると、新しい世代の子が聴いて羨ましいと思ったり、自分たちもこういう曲をやりたいと思ったりしてくれるのかなとも感じました。
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コラボを経てみつけた新しい発見は?

――ダンス&ボーカルグループの道標にもなり得る楽曲ですよね。そして、振り付けは和田さんと中務さんが作られたそうですね。まだパフォーマンスを拝見していないのですが、どういった系統のダンスなのでしょうか?
中務:俺系、です。
一同:(爆笑)
和田:中務イズムをふんだんに取り入れました! でも、今ってジャンルが分からないですよね。
中務:それで言うと、今っぽくはしていないです。最近みんなやっているような振り付けはあえて入れていないです。
白濱:なんで急にそんなに尖った!?(笑)
和田:(笑)。「ここはこういう流れにしたい」というものは2人とも合っていて、そこからバーッと出来上がっていった感じです。
中務:お互い考えたものを持ち寄るよりも、一緒にやった方が早いということになって、スタジオに2人で入ってその場で考えましたね。
和田:早かったですよね。2日間で出来ました。ただ、僕もなんですけど、裕太くんってすごく人見知りなんだなって。多分初日、1回も目が合ってないんですよ。
白濱:そうなんです。うちの裕太、本当に人見知りで。
和田:「終わったら打ち上げですね」と言ったら、「いいですね。“みんなで”やりましょう!」って。やんわり2人きりを回避されました(笑)。
一同:(爆笑)
中務:人見知りです(笑)。
和田:でも、楽しく作れました。
中務:「こういう感じですよね」、「そうですね」とスムーズにいって。で、〈Brave it out〉と〈Shout it out〉のところはお互いの振りを入れましょうとずっと言っていたので、すぐ決まりました。
和田:ただ、ダンスブレイクのパートのところだけは、「どうしてもLDHさんのダンスがやりたいです」とお願いしました。
白濱:そうだったんだ。あそこ、意外だった。
中務:ちょっとステップ系にしてみました。
和田:楽しみだな〜と待っていたら、「後半はやってもらっていいですか?」って(笑)。
中務:お互いのが混ざっている方がいいかな、って。

――しかも、11人全員踊れる方々ですよね。となると、振りやフォーメーションの可能性も無限に広げられるのかなと想像してみたり。
和田:構成は本当に大変でしたよね?
中務:11人という人数の振りは、僕も颯くんも作ったことがないですから。
和田:しかも歌割りもバンバン変わるので、「なんでそこにいる!?」みたいな状態もあって。頭がこんがらがるので、脳疲労がすごかったです。
工藤:でも、いい感じにDa-iCEとGENERATIONSの要素が混じった振りになっていますよ。
中務:2サビでDa-iCEとGENERATIONSであえて分けて踊って、ダンスブレイクで混ざって、最後にみんなで一緒に踊るという流れはこだわりました。ぜひ注目してほしいです。
――振りを落とされた側の皆さんはいかがでしたか?
工藤:めっちゃ楽しかったです。いつも同じ方に振り付けをやってもらうことが多いので、新鮮でした。しかも、振りも入りやすくて。それはもしかすると世代なのかもしれない。
中務:見てきたダンサーが被っていますもんね。
和田:多分、基礎をちゃんと叩き込んでいる世代って僕らくらいまでなんですよ。レッスンでも先生の動きを見てずーっと嫌々基礎をやっていた世代。だからっていうのもあるかもしれない。
数原:僕、一個気になることがあって。Da-iCEのメンバーからすると、「ここは多分颯くんが作ったな」って分かるんですか? 僕はめっちゃあったんですよ。ここは絶対裕太くんだって。
工藤:めっちゃありますよ。
和田:たしかに。僕なら落ちサビのババンバンッっていう音で、(踊りながら)この振りはやらないですもん(笑)。
数原:そう、そこ! 僕らボーカル2人、スケジュールが合わなくて別日で2日間振り入れの時間を作ってもらったんです。1日は裕太くん、もう1日は別のスタッフさんに入れてもらったんですけど、そのスタッフさんに「これ、絶対裕太くんやろ。普通こんなところでこんなん入れへんで」って言いましたもん。
中務:あそこは、トラックメーカーが悪い! 「ハメてください」っていう音を作ってきているから。
和田:「この音は絶対取るよね?」という音ばっかり入ってました。
白濱:あはは(笑)。でも意識はしましたよ。僕、よく感じているんですよ。ダンスをしないトラックメーカーさんに作っていただくと、音が細かったり、音がめっちゃ重なっていたりして、ダンスで表現しづらくて。要は、体で表現するには限界がある速さなんですよね。僕が振り付け担当になった時、それがしんどいんです。なのでダンサーである僕が作る時は、人間の身体で表現できる音を入れようって思って作っています。今回も大輝くんと話し合いましたよね。
工藤:キメを作るの、楽しかったですよ〜。
中務:ちゃんと拾えていました?
工藤:全部拾えていました!
和田:うちのメンバー、これ(中務が作った振り)は初めてやるんじゃないかな〜。
中務:最初は途中までやったんですけど、よく聴くと裏でキューンという音がなっているので追加で首の振りを入れて。全部盛りでやらせてもらいました。
GENERATIONS × Da-iCE / Grounds (Performance Video)
――パフォーマンスを見るのが楽しみです! 今回コラボをしたことで新しい発見もあったのではないでしょうか。
工藤:僕はいっぱいありました。僕がこだわる部分、こだわらない部分と亜嵐のそのベクトルが全然違うんです。それは多分、亜嵐がダンスミュージックをやっているからで。僕はどちらかというとメロの流れやコード進行が気になって、いい意味で音色はそこまで気にならないんです。でも亜嵐は逆。僕はダンスミュージックを作る方と一緒に組むことがあまりないので、すごく新鮮でした。
白濱:逆に僕はダンスミュージックがメインだからこそ、ポップスをこれだけ作ってきた大輝くんはさすがだなと思うところがたくさんありました。Da-iCEってすごくキャッチーなメロディで、聴く人の耳に残るフレーズが多いと思っていたので、今回「そういう作り方をするからああいう曲が生まれるんだ」と分かって勉強になりました。
片寄:ボーカルで言うと、「ここをこういうふうに歌うんだ」という部分があって面白かったです。歌い方ってめっちゃ個性が出るじゃないですか。歌詞に対しての滑舌など、四者四様でした。GENERATIONSの2人だけでは表現出来ないというか、幅が広がった感じがしましたね。
数原:僕はやっぱり大輝くんのコーラスですね。今後、誰かが作ってくれた楽曲はコーラスを録っておいてもらおうかなって。コーラスが入っているって、こんなにもありがたいことなんだという発見がありましたね。楽をすることを覚えてしまいました(笑)。
工藤:俺は楽じゃないんだけどな〜(笑)。
片寄:コーラス入れるの、マジで大変だもんね。
数原:ガヤとかもね。なので本当に感謝しています。
中務:僕は、自分は振りを作るのが早い方だと思っていたんです。でも、僕よりも早い人を初めて見て、刺激になりました。めちゃくちゃ早かったです。
和田:あの日は調子よかったんです。逆に裕太くんが調子出ない日だったんですよ。
片寄:珍しい!
数原:筋トレばっかりしてるからやろ!
中務:腕が上がんなくて(笑)。でも颯くんはめっちゃ早くて、めっちゃいい振りだったのですごいなと思っていました。僕が拾わない音を拾っていたり、「こういうふうに聴こえているんだ」という発見もありました。楽しかったです。
和田:逆に僕は、裕太くんってダンサーなんだなと感じました。僕は「振り付け」に慣れすぎているというか、コレオに偏りすぎていたな、と。自分だったら歌詞を取ると思っていたところを、バンバン音を取っていたのでめちゃくちゃテンションが上がっていました。
中務:でも僕ら違いはあれど、深いところでは繋がっている気はするんですよね。
数原:気づいてます? 颯くんの話している時、裕太くん一回も目合わせてない(笑)。
中務:喋るより踊るほうが得意なんで……。
和田:それ、僕もです!

――人見知りの部分も繋がっている、と(笑)。ちなみに、同曲は「順⾵満帆ではない⽉⽇を重ねてここにいることを表現し、今までの活動を強みに活かし続けた結果を証明するような楽曲」とのこと。コツコツ努力を続けることが出来ない人も少なくない中、二組が出来たのはなぜだったのでしょうか。
数原:それが出来ないと生き残れない時代を生きてきたからじゃないでしょうか。甘やかされて育ってきていない、というか。
白濱:大輝くんとご飯に行った時に話していた、苦労してきたポイントと思っていた不満が全く一緒だったんです。共感度がすごく高くて。同じ時代を生きてきたんだなと思いました。
数原:(工藤に向かって)さっき話していたじゃないですか。若手の子たちから「高校生の時に聴いていました」と言われることが増えたよねって。僕らもDa-iCEも、本当に増えたんですよ。しかも「聴いていました」と言われるから、「いや、今聴いてないんかいっ!」っていう(笑)。
工藤:ツッコミまで全く一緒!
数原:だから同じ時間をともにしていたんだなと、改めて感じました。
片寄:あとは、コツコツ努力をする時間があったというのもあるかもしれません。同じようなグループがあまりいなかったからこそ、自分たちで土台を作って行くために頑張ってきて、結果それが強みになったというか。そういう意味ではラッキーだったのかもしれませんね。

――ありがとうございます。せっかく二組揃っての取材なので、もしお互いに聞いてみたいことがあればお願いします!
片寄:はい! (工藤に向かって)え、なんで歌わないんですか?
工藤:あはは(笑) 僕、双子の兄(claquepot)が歌ってるので 。
片寄:僕、知らずに双子のお兄さんの曲も聴いていました。だから「なんで歌わんの!?」と思って。亜嵐くんはPKCZで歌っているけど、その成り立ちとも違うじゃないですか。他でやっていたとしても、納得がいかないんですよ。これだけ曲も作れるのに!
工藤:まぁまぁ。それを楽しんでいるところもあるんです。
片寄:ニヤニヤしてるってことですか!?
数原:あえてやらないなんて、変態ですね。
片寄:かなりの神々の遊び感がありますよ。
工藤:そんなふうに言ってもらえて嬉しいです!
白濱:じゃあ僕も。質問じゃないんですけど、颯くんと同い年なんですよ。なので高校生くらいの時から、向こうのスクールにダンスが上手い子がいるというのは聞いていて。僕はEXPGだったのでエイベックスアカデミーは向こうのスクールと言っていたんですけど(笑)、同い年らしいぞ、と。それで大輝くんは15歳くらいから知っているので、一緒にグループを組んだみたいって。
工藤:実は亜嵐が一番長い付き合いです。EXPGのオーディションで残った組で、一緒にレッスンを受けていたことがあったんです。だから僕は小指くらいまでEXPGに入っていました。
白濱:昔、大輝くんと合宿みたいなこともやっていましたもんね。
工藤:中目黒に移動する前だよね。地獄の日々を送っていました。
白濱:本当に厳しかったですよ。カメラも回さず。だから、2人(数原と片寄)のことずるいなって思って。ボーカルオーディションはカメラ回っていたじゃん。僕らはカメラもない地下で監禁されて、毎日ダンスレッスン3コマ、演技レッスン1コマ。
工藤:空気椅子みたいな筋トレも毎日やっていて、脱落したら終わり、みたいな。すごくいい経験をさせてもらいました(ニッコリ)。
白濱:大輝くんは、その頃から曲作りをしていたんですよ。僕も興味あるんですよねと、相談をしていました。
工藤:言ってたね。でもその時の「曲を作りたい」がDJやダンスミュージックのことだとは思ってもみなかった(笑)。
――今回は15年越しのタッグだったんですね。では最後に1つ。リリース日の9月8日は「休養の日」らしいです。皆さんにとっての理想の休養の日のスケジュールを教えてください。
数原:まだ夏なので、僕は基本海にいますね。サーフィンをして、釣りをして、晩御飯用に自分で捌いて、それで一杯やるのが最高の休日です。
――釣り好きな大野さんと話が合いそうですね。
数原:そうそう。雄大くんも釣りやるんですよね。
工藤:この世代になってくると1グループに1人漁師がいる。
片寄:釣り好きっているよな〜。
工藤:僕はその数原くんについていきたい。僕、意外とアウトドア好きなんです。ダイビングの免許も持ってますよ 。
数原:お、素晴らしい!
工藤:イメージにないって言われますけど、田舎出身なので海も山も好きです。
数原:ダイビングの免許を持っているヤツもグループに1人はいるんですね。うちも(小森)隼が持ってます。
工藤:逆に、全然外に出ない人もいるかもしれない。
和田:僕ですね。外に一切出たくないです。
中務:なんだかイメージが逆ですね。
――それも意外です。また二組の交流がどこかで見られることを期待しています!
数原:はとバス借りて、ワイワイしに行きましょうよ!
一同:いいですね。11人ロケ、やりましょう!

GENERATIONS × Da-iCE / Grounds (Behind The Scenes)
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