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<インタビュー>はしメロ メジャーデビューEP『ときはなて!』で解き放つ、遊び心と中毒性の化学反応

インタビューバナー

Interview & Text:高橋梓


 ドラマ『彩香ちゃんは弘子先輩に恋してる』のオープニング主題歌「パレット」と「yosumi」、TVアニメ『ウィッチウォッチ』第2クールオープニング・テーマ「ときはなて!」など、話題のタイアップ作をドロップし続けている新進気鋭のシンガー・ソングライター、はしメロ。2020年頃から音楽活動をスタートさせて以降、“はしメロ”として数々の楽曲を発表してきただけでなく、様々な形でポップかつキャッチーな楽曲を発信し続けてきた。たとえば、作詞・作曲・歌唱で参加したMAISONdesの「けーたいみしてよ feat.はしメロ, maeshima soshi」は、Billboard JAPANのTikTok上における楽曲人気を測るチャート“TikTok Weekly Top 20”で1位を獲得(2023年9月6日公開)。『TikTokトレンド大賞2023』音楽部門にもノミネートされ、SNSでの再生回数は8億回を突破した。そんなはしメロが、8月27日にEP『ときはなて!』でメジャーデビューを果たす。現在、彼女はどんな心境なのだろうか。デビューEPについてはもちろん、楽曲制作のことや、音楽のルーツなどについてもじっくり話を聞いた。

メジャーデビューを迎えた気持ち

――まずは、満を持してメジャーデビューが決まった、今の心境から教えてください。

はしメロ:とても嬉しいです。ただ、私としては「ついに!」というよりも、「頑張るぞ!」という気持ちが大きいです。メジャーデビュー後にいい方向への変化が起きたらいいなとは思っていますが、メジャーデビューというものをあまり“節目”のようには感じていなくて。これまでもたくさん楽曲を作って、少しずつですがたくさんの方に聴いていただけている実感があるので、あまり今までと大きく環境が変化するというプレッシャーのようなものは感じていないかもしれません。


――今まで通りいい楽曲を発信していくのは変わらない、と。ちなみに、メジャーデビュー後にやってみたいことなどがあったりしますか?

はしメロ:メジャーデビューしたら、どういうことができるようになるんだろう……。まだ想像がつかないのですが、アイドルの方などの女性グループのアーティストに楽曲提供をしてみたいです。あとはK-POPにも携わってみたい。K-POPアーティストの方に楽曲提供をしてみたいのはもちろん、日本語バージョンの歌詞を作ってみたいんです。小学校の頃から日本語バージョンがない曲の日本語バージョンを作ってみたくて。今も勝手に趣味として続けているので、いつかプロのアーティストとして、そういったことをしてみたいなと思っています。


――新しい視点で素晴らしいですね! アイドルへの楽曲提供は、「夢はアイドルプロデューサー」とおっしゃっていますもんね。そう思うきっかけが何かあったのですか?

はしメロ:もともと女性アイドルが好きで、オーディション番組も見るようになっていったんです。それで、“アイドルになるまでの過程”がすごくいいなと思って。指導しているトレーナーの方々もすごいですし、徐々に「私もやってみたい。アイドルプロデューサーになりたい」と思うようになりました。曲を作ったり、ボーカルディレクションをしたり、コンセプトを作ったり、すごく楽しそうだなって。


――近い将来叶うことを祈っております! そんなメジャーデビュー作となるのが、8月27日リリースのEP『ときはなて!』。同作ははしメロさんにとって、どんな作品になっていますか?

はしメロ:いろんなテイストの楽曲が収録されている作品だと思っています。どれもいいところがある楽曲なので、タイトル通り、はしメロというアーティストが世に解き放たれるきっかけになればいいな、と。ただ、これまでもたくさん楽曲をリリースしてきているので、「自分にとってとても重い意味を持っている作品」というふうには感じていなくて。ファンの方々も「あれ、まだCDという形では楽曲を出していなかったんだ」、みたいな反応なんです!


――私もそう思いました(笑)。おっしゃる通り、いろんなテイストの4曲が収録されていますが、楽曲制作をする際に決まった“型”はあるのでしょうか。テイストが違うことで作り方が変わったりも?

はしメロ:テイストでというよりも、ケースバイケースで作り方が異なるかもしれません。弾き語りから作ることが多いですが、トラックを作ってラップを乗せていくパターンもありますし、トラックを提供いただいてそこから歌詞とメロディを考える事もあります。ただ、曲と歌詞が同時に出来上がって「完成した!」というパターンがほとんどです。


――なるほど。というのも、表題曲の「ときはなて!」は初のアニメ主題歌ですよね。だからこその特別な制作工程などはあったのかな、と。

はしメロ:初めてのアニメ主題歌だったので、原作の要素もしっかり入れつつ、自分の音楽性も反映したいと思っていました。私は『ウィッチウォッチ』のテンポ感がすごく好きなんです。なので、自分もテンポよくなろう!と考えて、リズムを決めることから始めました。あとは、89秒のTVサイズ版を初めて作りました。アニメのオープニングって、最初と最後のどちらも期待感でいっぱいになるほうがいいなと思っていて。なので、アニメサイズのイントロはパンパンパンパンッという効果音みたいなもので始まって、最後も畳み掛けるようにラップをして、本編に繋がるという形にしました。それも含めて、「テンポ感から決める」というのは普段やらないことなので、新鮮でした。編曲してくださった⌘ハイノミさんにも私のイメージを伝えて具現化してもらい、最終的にこの構成になりました。



TVアニメ『ウィッチウォッチ』第2クールオープニング映像|はしメロ「ときはなて!」


――原作の要素と自分の音楽性を両立させる、という部分はいかがでしょうか。いい塩梅で融合させるためにおこなう作業もありますか?

はしメロ:キャラクターの気持ちを入れるのはもちろんだったのですが、まずは原作のどんなところが面白くて好きなのかを考えました。私が好きなのは真神圭護くんという登場人物で、サブカルオタクなんですね。その発言の解像度が私にとってはすごく高くて。それをアニメでやってくれる面白さや嬉しさを感じました。あとは、英語の教科書に出てくるような喋り方をする、蓬莱純も好き。『ウィッチウォッチ』の「それをやってくれるんだ」という面白さが好きだと気づいたので、歌詞に〈男女男男女男女男女男〉や〈傾国顔〉などインターネット由来の言葉を入れて「歌詞にそれが出るんだ」と思ってもらえるようにしました。

 自分の音楽性のところで言うと、考察の余白を入れたというところですね。例えばサビの〈愛はノット・テクノロジー〉。テクノロジーは順番通りにやったら完成するけど、愛は順番通りにやっても完成しないじゃないですか。さらに『ウィッチウォッチ』に出てくる魔法も、テクノロジーのように順番通りにやってもできないものですよね。だから愛と魔法は似ている、という考察の余白を入れていて。こうした考察の余白を入れること自体が私の音楽性だと思って作っていきました。


――パズルのようにいろんな計算をされているんですね。もともと計算をして楽曲制作をするタイプでしたか?

はしメロ:そうですね。言葉遊びというか、歌詞にダブルミーニングになっている言葉を使うのは好きでした。そういう意味では、「ときはなて!」全体を通して自分の音楽性を示しているのかもしれません。


――特にこだわった部分はありますか?

はしメロ:サビまでラップをしていて、サビは覚えやすい言葉を使って開放感を表現しているところですかね。畳み掛けてから一気に開けるところは気に入っています。あとは楽器をめちゃくちゃに弾いてもらう、というところにもこだわりました。ベースもギターも、ずっとかっこいいフレーズを弾いてもらっているんですよ。というのも私、難しい曲が大好きで。自分の好きなものを詰め込みたくて、楽器の部分はいっぱい難しいことをしてもらいました。



ときはなて! / はしメロ


――ちなみに、サビで一気に開放的にするという構成にしたのはなぜだったのでしょうか。

はしメロ:まずは、単純にラップという表現方法が好きだから。あとは、第1クールのオープニング・テーマ(「Watch me!」)を担当されていたYOASOBIさんの影響があるのかもしれません。私、YOASOBIさんがもともと好きで聴いていたのですが、「Watch me!」は「ときはなて!」を作るまで聴かなかったんです。だって、聴いちゃったら絶対ヤバいじゃないですか(笑)。私にとっては神的存在だから、引っ張られちゃうと思って。なのでいろいろ悩みました。それだったら、もう自分の好きに作ってしまおうと思って、自分の好きなラップから一気に開けるという構成にしました。電波ソングっぽくしたいなって。


――あぁ、なるほど。ちょっと昔の曲ですが「もってけ!セーラーふく」(TVアニメ『らき☆すた』オープニング・テーマ)もこういう構成ですよね。

はしメロ:そうです、そうです! 私、アニメソングの中でも電波ソングが好きで。ちゃんと意味はあるんだけど、1回聴いただけだと意味がわからないというバランス感を出したかったんですよね。それにはメロのラップと、サビのキャッチーさがいいのかなと考えました。



【TVアニメ「らき☆すた」ノンクレジットOP】「もってけ!セーラーふく」


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曲作りのインスピレーションはどこから?

――ありがとうございます。2曲目の「パレット」についても聞かせてください。同曲は「ものの気持ちになるのにハマっていた時期に『パレットになった想像』で書いた曲」とのこと。そもそもなぜものの気持ちになろうと思ったのでしょうか。

はしメロ:人の気持ちを書いたら、あくまでも私の視点になるので「それは違うよ」という人もいるんですよね。でも、ものって喋らないので、本当の気持ちって誰にも正解がわからないじゃないですか。それならいいかなと思って、ものの気持ちになってみました。


――新しすぎる……! それ以外にも同曲は「なぜ?」と思うポイントがたくさんありました。たとえば、「ABCの歌のカッコいいver.」をイメージしているそうですが、パレットの気持ちとABCの歌が結びつくまでの思考プロセスはどうなっているのだろうか、とか。

はしメロ:ABCの歌をイメージしたのはラップの部分なのですが、ここはレコーディングの直前に考えたんですよ。どうしようかなと考えている時って、適当に独り言をしゃべっていることが多いんですね。その独り言の中に急に「A、B、C」というのが出てきて。「あ、ABCの歌っぽくするのいいね」と思って、本気でめちゃくちゃかっこよくアレンジしてみました。



パレット / はしメロ


――天才のムーブすぎませんか!?(笑) しかもレコーディングの前日に書いたそうですが、いつも短時間で書き上げるタイプなのですか?

はしメロ:そうですね。ラップだけでなく、曲自体すぐに書けてしまうタイプです。といっても、自分の中に曲が降りてきたらなんですけどね! 以前書いた、7coさんをフィーチャリングした「ヨロヨロ」という曲は、トラックをもらってから1時間でデモの録音までやりました。基本的に曲を書き直すことをしないので、早い時は30分くらいで作ってしまうこともあります。



ヨロヨロ feat. 7co / はしメロ


――書き直したくなる、ということもない?

はしメロ:もちろん書き直すこともゼロではないのですが、書き始める時に(どうするか)決めているので、完成まで何日もかかるということがないんです。


――いやぁ、何を食べたらそうなれるんですか(笑)。

はしメロ:ちょっと前はOIKOSとグミサプリだけ食べていた時期がありました! でも、そうやって何かを食べている時やご飯をレンチンしている時など、日常生活の中でふとした瞬間に曲が降りてくるんですよ。「f=ma」という曲を作っている時のボイスメモを聞き返すと、レンジの「チーン」という音や、何かをコンロで焼いている「ジュー」という音がうっすら入っているんです……! ちなみに「渋谷のオナゴ気が強い」という曲は、顔を洗うために腕まくりをした瞬間に〈渋谷のオナゴ気が強い 袖ない〉というフレーズが浮かんできて。それを書き留めていました。かっこいい感じに言うと「降ってくる」、カッコつけないと「ふざけて一人で喋っている」です(笑)。



渋谷のオナゴ気が強い / はしメロ


――よくアーティストさんが「煮詰まってしまって曲が書けない」みたいなことをおっしゃいますが、そういうことはないのですか?

はしメロ:どうなんだろう。でも3曲目の「yosumi」は違った意味で大変でした。曲自体は相当早く書けたんです。30分くらいだったかな。でもドラマのタイアップ曲ということで、ドラマのプロデューサーさんと話し合って曲自体は何曲か作り直しました。第1期のオープニング主題歌だった「パレット」と共通点を作るためにラップを後から盛り込むなど、親和性を高めました。『彩香ちゃんは弘子先輩に恋してる』という作品はとても思いがこもっている作品なので、ドラマサイドからのリクエストも「日常に寄り添える曲」というふうにハッキリしていたし、オープニングの映像のイメージもすでに決まっていたんですよね。なので、その意図を汲んで、ストレートに表現した曲になっています。


――なるほど。その中でも「yosumi」にははしメロさんイズムが光っているというか。たとえば〈四角を合わせたら/しあわせの終点って/見えるのかな〉というフレーズがお気に入りだそうですが、このフレーズはどう誕生したのでしょうか。

はしメロ:この曲のテーマは折り紙なんですね。それで、不安を抱えながらも日々を重ねている、というこの曲の主人公の気持ちになってみたんです。主人公として折り紙を折る想像をしている時に、「折り紙が完成するみたいに、積み重ねていったら幸せのゴールが見えるのかな」とふと思って。それは主人公が抱えている不安を表現していると思いましたし、ドラマのテーマにも重なるところがあったので、このフレーズがぴったりだな、と。とてもいい言葉が出てきたなと思っています。



yosumi / はしメロ


――そして4曲目の「サッカリン」。“溶けそうで溶けない”という感情を表現した曲とのことですが、一般的に聞きなじみのない「サッカリン」という言葉と、「“溶けそうで溶けない”という感情」はどういう工程を経て結びついたのでしょうか。

はしメロ:私、飲み物とか食べ物の成分表をずっと見ているんです。で、「サッカリン」という言葉が頭に残っていたことから始まっていて。調べてみると人工甘味料の名前で、物質だから融点があるよね、と。融点を調べてみたら数字が出てきたので、それを歌詞に入れたら面白いと思いました。歌詞にある通り、サッカリンの融点は228.29℃なのですが、228.29℃って普通に考えたら高い温度ですよね。でも物質の融点にはもっと高いものもたくさんあって。そこから“溶けそうで溶けない”というところに結びつきました。もしかすると、こうやって連想していくことが得意なのかもしれませんね。


――ちなみに「サッカリン」のMVがEPリリース日に公開になりました。このMVによって「サッカリン」のどんな部分が引き立てられていると思いますか。

はしメロ:もともとYouTubeには1枚画で(動画を)出していたのですが、MVはすごくいい映像になっています。歌詞の中で夢の話をしていたり、「明日の朝には帰るね」と言っていたり、生活感がある曲だと思っていて。それがこのMVを通して世界観が拡張されることによって、より伝わるといいなと思っています。このMVを作ってくださった寺本遥さんは今までも何曲か私のMVを手掛けていただいていて、細かいオーダーは特に出さなかったのですが、とても素敵な映像に仕上げて頂きました。



サッカリン / はしメロ


――「サッカリン」に限らずなのですが、どの曲もリズムを活かすための歌い方をされていると感じました。「ここはこういうふうに歌おう」と決める時に、自分の中で何かルールはあるのでしょうか。

はしメロ:アクセントは意識しますね。たとえば、歌詞の出だしが「わ」だったら「ぅわ」と頭に小さい「ぅ」を入れてパンッと(勢いよく)出るようにしたり、逆に「yosumi」の歌詞の〈わかんないけど〉は「か」を裏声で出してアクセントにしたり。歌いながらアクセントの位置を探って、派手すぎず、耳なじみがよく聞こえて、自然だけど引き立つように考えています。


――それは感覚でやっているのか、歌詞を見ながら考えていくのか、どちらでしょうか。

はしメロ:両方かもです。歌詞に目印をつけたりはしないのですが、レコーディング前は自分で歌いながら「こうしよう」と頭の中で整理していきます。


気がついたら自然と
自分から音楽に近づいていっていた感じ

――ありがとうございます。では、はしメロさん自身についても教えてください。まず、どんな音楽歴をたどってきたのでしょうか。

はしメロ:音楽はもともと好きだったのですが、親が特別音楽好きだったわけでも、習い事をしていたわけでもなくて。気がついたら自然と自分から音楽に近づいていっていた感じです。まず、幼少期の頃に『きらりん☆レボリューション』というアニメで久住小春さんが歌っていた曲や『ONE PIECE』の曲、ハロー!プロジェクトの方々の曲を聴いていました。それで、小学生の頃にK-POPが好きになってYouTubeを見るようになって、その流れでボカロに出会って……と色んな音楽に触れてきました。

 楽器は特に習っていなかったのですが、高校生の頃に軽音部でバンドをやっていて、それからギターを覚えて弾くようになりましたね。人前で歌ったのも高校の軽音部が始まりです。


――それなのにこれだけ歌えるのがすごいです。

はしメロ:いや、それがそんなことないんです! 歌い始めた時期は上手いと思っていたこともあったのですが、録音してみると絶望するくらい下手で。家で練習するのが恥ずかしくて、近くの川まで行って練習していました。録音も家では恥ずかしくてできないので、初期の頃はその川まで行って、iPhoneで録っていました。だから中には信じられない音質のものもあります。


――(笑)。宅録などバンバンやっていそうだったので意外です。

はしメロ:パソコンが家になかったですし、マイクを手に入れたのも最近なんです。しかも、家では恥ずかしくて歌えないので、宅録はできませんでした。


――楽曲制作のきっかけは何だったのでしょうか。

はしメロ:高校生くらいの時に「こういう曲を聴きたいな」と思って、自分で書いてみようと思ったのがきっかけです。「テイクアウト」という曲も、その流れで作りました。最初はGarageBandというアプリを使って携帯で作り始めて、そこから打ち込みを始めてから本格的にたくさん楽曲を作るようになりました。なので、今も「自分が聴きたい曲」という軸は楽曲制作の中に持っているかもしれません。


――そんなはしメロさんが、いちばん影響を受けた楽曲を1曲教えてください。

はしメロ:えー! なんだろう。楽曲制作という面でいうとたくさんありすぎるので、歌で影響を受けた曲でもいいですか? 『マクロスF』のランカ・リーちゃんが歌っている「星間飛行」。あの歌声がすごく好きなんですよ。瑞々しいけど、わざとらしくなくて、スッと聴けるのに特徴があって。それは自分が大切にしたい部分に繋がっていると感じるので、いちばん影響を受けた楽曲かもしれません。



星間飛行 / ランカ・リー


――「星間飛行」は神曲ですよね。そして、これまでいろんなクリエイティブ活動をされてきましたが、いちばんの転機はいつでしたか?

はしメロ:2023年に「けーたいみしてよ」という曲をMAISONdes名義でリリースしたのですが、その曲は今まで以上にたくさんの方に聴いていただくことができました。その現象を見て、「私でもとんでもないことになる可能性を持っているんだ」と感じて。いろんな曲を聴いていただけるのは嬉しいし、単純にもっとはしメロを知ってもらうことで自分がやりたいことを形にできるかもしれないし、頑張ろうと思えた転機でした。



[feat. はしメロ, maeshima soshi] けーたいみしてよ / MAISONdes


――転機となった「けーたいみしてよ」とその他の曲の違いはご自身で感じていたり?

はしメロ:うーん……。ひらがなが多いこと(笑)。本当に漢字を多用していなくて、シンプルでわかりやすい曲ですし、伝わりやすいテーマなんですよね。難しいことを言っていないけど、私らしさがある曲なのかなと思います。でも、この曲ってすごく前に作った曲だったんです。ストックがたくさんあって、わざと寝かしているわけではないのですが、忘れていた曲を久々に聴いて「え、何この曲? 知らない! でもめっちゃいい曲じゃん!」みたいな! この先も眠っている曲を発信できる機会があればいいなと思っています。


――楽しみにしています。では最後に、近い将来として“3年後”の目標を教えてください。

はしメロ:たとえばCMや教育テレビで流れているような、小さい子どもも歌えるような曲を作ってみたいです。あとは、ラップをもっとメインにした曲もやってみたいですね。私自身ラッパーの自覚はないのですが、表現方法としてはとても好きなので、クラブミュージックやブラックミュージックが好きなリスナーの方でも楽しんでもらえるような楽曲を作ってみたいです。いろんな音楽をこれからも発信していくので、ぜひ楽しみにしていてください!


はしメロ「ときはなて!」

ときはなて!

2025/08/27 RELEASE
VVCL-2764

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Disc01
  1. 01.ときはなて!
  2. 02.パレット
  3. 03.yosumi
  4. 04.サッカリン

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