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<インタビュー>BOYNEXTDOOR、JP 2ndシングル『BOYLIFE』で見せる6人の強み 内面は大人なようで子どものまま?

インタビューバナー

Text & Interview: 小松香里
Photos: 筒浦奨太

 確かな歌とラップとダンスの実力と表現力、そして“隣の少年たち”という意味を宿したグループ名の通り、親しみやすさによってファンダムを拡張させてきたBOYNEXTDOOR。8月20日にリリースされたJP 2ndシングル『BOYLIFE』は、8月27日公開(集計期間:2025年8月18日~8月24日)のBillboard JAPAN週間シングル・セールス・チャート“Top Singles Sales”で初週431,795枚を売り上げて首位を獲得、タイトル曲「Count To Love」は総合ソング・チャート“JAPAN Hot 100”で見事首位に輝き、どちらも自己最高位を更新した。

 日本オリジナル楽曲がタイトル曲になった初の作品には、軽快なバンドサウンドが特徴的でもどかしい恋心を歌った「Count To Love」のほか、人気曲「I Feel Good」と「Nice Guy」と「Dangerous」のJapanese Ver.が収録されている。デビューから約2年。急成長中のBOYNEXTDOORにインタビューした。

左上から(時計回り):TAESAN、LEEHAN、WOONHAK、RIWOO、SUNGHO、JAEHYUN

──JP 2ndシングル『BOYLIFE』はどんな作品になったと思いますか?

SUNGHO:今年5月にリリースした4th EP『No Genre』と同じように、なにか物語を伝えるというよりは、BOYNEXTDOORがどれだけ多彩な音楽をやっているかを示す作品になっていると思います。タイトル曲の「Count To Love」は初めての日本オリジナルタイトル曲なので、多くの日本のONEDOORたち(ファンネーム)が喜んでくれるんじゃないかと思います。

──「Count To Love」を聞いた時はどう思いましたか?

RIWOO:とても明るい雰囲気の曲だと思いました。BOYNEXTDOORには青春を表現してきたさまざまな楽曲がありますが、その中でも一番明るいと言っていいくらい、楽しい曲です。聞いてくれる皆さんもきっと楽しい気分になるんじゃないかなって思います。

JAEHYUN:BOYNEXTDOORとバンドサウンドは本当に合うと思いました。コーラスパートがとてもキャッチーでたくさんのONEDOORたちに気に入ってもらえると思っています。コーラスのキャッチーな歌詞にも注目してほしいですね。そこまで難しくはないパートなんですが、日本語なので頑張りました!

WOONHAK:日本語の歌詞は「ら」の発音が難しいんですよね。レコーディングに向けてたくさん練習したんですが、いつもお世話になっている日本語の先生が助けてくれました。

LEEHAN:本当にいい曲だなって思いました! 歌詞がとても大切な曲だと思ったので、ちゃんと伝わるよう意識してレコーディングしました。

TAESAN:僕も歌詞に込められた感情をちゃんと表現しなくてはいけない曲だと思いました。僕が歌うパートに〈美味しいはずの beer もまずいよ〉っていう歌詞があるんですが、恋をすると、おいしいはずのビールもきっとおいしく感じなくなるんだなって思いました。

JAEHYUN:その歌詞は面白くて僕も好きです。あと、サビの〈1回の喧嘩~〉という歌詞も面白くて好きですね。

──「Count To Love」のミュージック・ビデオには俳優の板垣李光人さんが出演しています。板垣さんはK-POPをはじめ音楽好きとして知られますが、お話をされましたか?

WOONHAK:はい。「BOYNEXTDOORは知っていましたか?」って聞いたら「知ってます」と言ってくれて嬉しかったです。

JAEHYUN:WOONHAKさんは、ほかにも「日本でBOYNEXTDOORは有名ですか?」とかいろいろ質問していましたね。板垣さんが「BOYNEXTDOORの曲がめっちゃ好きです」と言ってくれたんです。あと、6月に開催した日本のツアーのアンコール公演にも来てくださって本当に嬉しかったです。ライブ後に「JAEHYUNさんが本当にかっこよかった」とか「BOYNEXTDOORは他のグループとはまた違った魅力がありますね」とか「日本語のカバーもしていましたが、なんでそんなに日本語がうまいんですか?」とか、いろいろ話してくれました。


──JAEHYUNさんとWOONHAKさんとLEEHANさんがCreepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」、SUNGHOさんとRIWOOさんとTAESANさんはMrs. GREEN APPLEの「青と夏」をカバーしていましたが、どうでしたか?

WOONHAK:「Bling-Bang-Bang-Born」はラップのテンポが早くてとても難しかったので、JAEHYUNさんと僕は顔を合わせる度に「Bling-Bang-Bang-Born」のラップが出てくるくらい練習しました。

JAEHYUN:これまで韓国語の高速ラップをたくさんやってきましたが、日本語は初めてで発音が難しかったですね。

SUNGHO:僕は「青と夏」をカバーさせてもらいましたが、キーがとても高い曲なので歌うのが大変でした。さらに日本語で歌うっていう大変さもあったので、たくさん練習しましたね。

──『BOYLIFE』には「I Feel Good」と「Nice Guy」と「Dangerous」の日本語バージョンも収録されています。日本語詞を歌うときに気を付けていることはありますか?

LEEHAN:やっぱり一番大切なのは、意味がちゃんと伝わるように歌うことだと思っています。日本語は韓国語のパッチム(ハングル文字の母音の下に書かれる子音のこと)がないので、むしろ発音しやすい言葉もあるんですよね。それもあって、僕は日本語詞の曲でも気持ちよくレコーディングができています。

JAEHYUN:僕は日本語の発音はそこまで難しく感じないのですが、韓国語の曲を日本語バージョンにするときに、言葉数の問題などで、やむを得ず少し意味が違う言葉にすることがあって、それが残念に思うときがあります。でも「Count To Love」は日本語がオリジナルなので、そういったことを感じることもないので嬉しいです。「Count To Love」はJ-POPテイストが強い部分も自信があるポイントです。

RIWOO:「I Feel Good」の日本語バージョンの2番の〈明日なんて今は気にせずに〉という歌詞は、音節の問題で韓国語のオリジナル・バージョンのニュアンスを活かすことができなかったんですよね。

WOONHAK:「I Feel Good」のオリジナル・バージョンの〈날 따라 해봐요 이렇게〉(和訳:僕を真似してやってみなよ こんな風に)という歌詞は、元々韓国の童謡のオマージュで、日本語バージョンでもそのパートを活かしているので、注目してほしいです。

SUNGHO:3曲ともに言えることなんですが、「日本語で歌ってうまく伝えられるかな?」という不安を感じながらレコーディングしたんです。この日本語バージョンの3曲を聞いて、オリジナル・バージョンを聞いて感じたときと同じ感情を抱いてくれたら嬉しいなって思います。3曲ともオリジナル・バージョンも含めてとても大事な曲ですね。

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──デビューしてから約2年が経ちましたが、BOYNEXTDOORの強みはどんな風に成長したと思いますか?

WOONHAK:メンバー全員のボーカルの実力と個性がレベルアップしていると思います。僕は特にLEEHANさんの歌声の個性が、よりはっきりしてきていて「かっこいいな」って思ってます。

LEEHAN:恥ずかしいな(笑)。

WOONHAK:LEEHANさんの歌声が一番かっこいい!

LEEHAN:僕ももちろん成長するためにたくさん努力をしてきましたが、BOYNEXTDOORのメンバーは全員成長する意欲が高いので、みんなが本当にたくさんの努力をしてきたと思っています。

──約1年前にお話を聞いたとき、RIWOOさんが高音を歌えるようになるためにSUNGHOさんにアドバイスを求めることがあるとおっしゃっていました。

RIWOO:歌に関して自分が苦手な部分をどう練習すればいいのか、だんだんわかってきたので、今は一人で研究する時間が増えてきましたね。

SUNGHO:RIWOOさんとLEEHANさんは特にツアーとかを通してボーカルが成長したんですよね。既に自分の歌唱スタイルを掴めているように思います。歌に2人の個性がはっきり出るようになりました。

JAEHYUN:RIWOOさんとLEEHANさんのボーカルはデビュー当初と比べて別人のように成長しました。とてもいい歌を歌うようになりましたね。また、僕とTAESANさんとWOONHAKさんは曲を作るチームですが、曲作りの面においても成長できていると思っています。SUNGHOさんはライブ前に熱心にモニターを見て自分のパフォーマンスをチェックしている姿が印象的で、パフォーマンス力がとても向上しました。チーム全体の成長の話をすると、デビュー当初はメンバー同士のコミュニケーションの中で少し厳しい言葉を口にしてしまうことがあったんですが、メンバーへの理解が深まったことで、今は、正直に意見は言うけれど優しい言葉に変わりました。グループ内のコミュニケーションがとても円滑になって、メンバー同士がずっといい雰囲気で一緒にいられるようになりました。

WOONHAK:パフォーマンスや曲作りの実力が上がっただけでなく、全員が精神的に大人になりましたね。

──大人になったなと思うのはどんなときですか?

WOONHAK:正直、僕はまだ大人になれていないと思ってるんですけど(笑)、5人のお兄さんたちを見ると「大人になったな」って感じます。

──一番大人なのは誰だと思いますか?

WOONHAK:RIWOOさんとLEEHANさんかな。

LEEHAN:(ガッツボーズをしながら)よし!!

JAEHYUN:それは100%間違ってると思う(笑)。LEEHANさんは一番子どもだよ。

WOONHAK:子どもみたいなときもあるけど、大人に見えるときがあるんだよね。あくまでも僕の意見だから(笑)。

LEEHAN:JAEHYUNさんは今、焼きもちを焼いてるね(笑)。WOONHAKさんには僕の本当の姿がちゃんと伝わってる。

JAEHYUN:WOONHAKさんの答え自体がまだ子どもだな(笑)。

WOONHAK:僕は決して大人じゃなくてもいいと思ってるから(笑)。

LEEHAN:そういうところがBOYNEXTDOORの魅力です(笑)。

JAEHYUN:(LEEHANに向かって)頑張ってください!

LEEHAN:JAEHYUNさんは僕を大人だと思ってくれていないみたいなので、頑張ります(笑)。

WOONHAK:でもRIWOOさんは本当に努力家で優しいし、真面目です。メンバーみんな努力家ですが、特にRIWOOさんは努力家だと思う。これも僕個人の意見ですから。LEEHANさんは集中力がないよね(笑)。

LEEHAN:それは認めるよ(笑)。

SUNGHO:(笑)。僕たちは長い間ずっと一緒にいますし、デビューしてからもたくさんライブをやったり、カムバックしたり、ありがたいことに忙しい日々を送っています。そんな中でもメンバー同士でふざけ合って笑い合うことができています。もちろん仕事中は気を引き締めてしっかりした態度で臨んでいますが、気楽で背伸びする必要のない関係性でいられるのは、とてもラッキーだなって思います。

──今後挑戦したいと思っていることはありますか?

TAESAN:僕は最近トレーニングを始めたので、定期的に続けていきたいと思っています。

WOONHAK:SUNGHOさんはいつもトレーニングをしていますよね。僕はよくTAESANさんと一緒にトレーニングしてます。(ジェスチャーを交えながら)ベンチプレスとかやってるんですが、そこまでハードなものではなく、適度に体力が付くレベルのトレーニングをしています。

LEEHAN:(WOONHAKを見て笑顔を浮かべながら)かわいいなぁ。

──グループとして挑戦したいことはありますか?

JAEHYUN:まずは『BOYLIFE』を多くの人に聞いてもらいたいです。そして、メンバーみんなが面白いと感じるアルバムを作りたい。まだONEDOORではない人がONEDOORを羨ましいと思うような活動をしていきたいですね。

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