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コロナ禍でも負けない強さを持つ注目のダンスボーカルグループ・N0NAMEにインタビュー



N0NAMEインタビュー

 N0NAMEが2ndシングル『SNOW』をリリースした。タイトル曲は冬の恋を彼らなりに表現した極上のラブソングで、80’sテイストのアッパーでダンサブルなR&Bナンバーだ。名古屋で結成後、「ライブがしたい!」にノープランで上京した彼らは、その熱い思いを大切に着々とライブの回数を重ね、今では“チケット入手困難なイケメンすぎる実力派ダンスボーカルグループ”と呼び声が高い。4月に東京・恵比寿リキッドルームで自身最大キャパのワンマンライブを控える彼らに、上京エピソードや5人のライブの特色や強みなどを聞いた。

左から:HIROSHI、TOKI、SHOJI、ATSUYA、SEIRA

――名古屋という同郷で繋がった後、ともに上京してきた仲間で大きくなってきたN0NAMEのこれまでの足跡について、まずは伺っていきたいと思います。

HIROSHI:ATSUYAと僕はもともと歌のレッスンで出会って。でもグループを結成するならダンスもやっていきたいと思って、その時に「振付やってくれない?」とダンス・インストラクターの仕事をしていた友人のTOKIに相談したところ、「自分もそのグループに入りたい」って言ってくれて。ATSUYAとTOKIと自分の3人で、鍋パーティーとかするような仲間からスタートしています。

ATSUYA:あの頃は、週3回以上はTOKIの家に通っていたよね!

TOKI:当時、名古屋で一人暮らしをしていた自分の家に、HIROSHIとATSUYAのふたりがいつも来てくれていました。俺はそれまで歌もラップも全くやったことがなかったんですけど、入る時に「マイク持たないっていう条件で入れてくれない?」って持ちかけて。

――それが2017年頃ですね? そこからSHOJIさんと知り合ってグループに入られたと。

SHOJI:歌のレッスン先がHIROSHIと一緒で、そこから徐々に遊び仲間になっていて、「今日もサッカーするから来なよ」って誘われて行ったら、「N0NAME入らない?」って言ってもらえて、そこで即答で「入ります」って返事をしました。ダンスをするようになったのは、N0NAMEに入ってからですね。

TOKI:その頃から、全員がマイクを持ったほうが見栄え的にもバランスがいいと思い、自分もマイクを持つようになりました。

ATSUYA:結成して1年くらいは名古屋で活動していたものの、もっとライブをたくさんしたくて。東京のライブシーンを見ていると名古屋とは全然違うと感じていて、「もうこれは東京行くしかないっしょ」という話になりました。SHOJIはその頃、ITの専門学校に通っていたんですけど、それも辞めて。

SHOJI:そう、親に頭を下げて。でも、あの時学校を辞めて東京へ出てきて、今も全然悔いはないです。

HIROSHI:歌って踊るダンスボーカルのグループが名古屋だと全然見当たらないんです。あとはBOYS AND MENさんくらいでしょうか。なので、東京へ行けばいろんなダンスボーカルグループと共演できるって思いが強かったです。

TOKI:いやぁ、俺らちょっとアホだったんですよね(笑)。もう勢いだけで、4人で乗り捨てのレンタカーを借りて、内見もせずに決めた4人で暮らせる部屋をめがけて(東京に)やってきました。あの時、HIROSHIなんかキャリーケース一個とかで来たよね(笑)?

HIROSHI:持っていくべきものが思い当たらなくて。ゲームセンターで取った大きいクッションだけ持ってきた、みたいな。あれ、なんだったんだろう(笑)。

TOKI:そんな感じで、東京に知り合いも全然いないままとりあえず上京したけど、ちょっとずつ知り合いの繋がりをたどって、やっとライブやイベントなど、活動できる場所が広がっていきました。週5回とかライブハウスで歌ってましたね。当時は同じセトリで20~30分くらいのライブをとにかく回数積み重ねていくっていうのを、1年くらいやっとったよね。


――ただ、4人でそうやって上京し一年経った頃に、ASTUYAさんが一度、脱退もされているんですよね。

ATSUYA:自分も子どもだったなとは思うんですが。同じ環境で4人で一緒にやっていたのに、「なんか違うかも」と思ってしまってからは、ちょっと記憶がなくなってますね。当時のこと、あんまり覚えていないんです。メンバーとも2か月間くらい全然しゃべらなくなっていって。

TOKI:そんな時もあったね。同じ家に住んでいるのに、ATSUYAはライブ帰りの電車の時間をずらしたりとかね。

ATSUYA:そうやってグループを抜け、家も出ていって。その後の一年間、3人がN0NAMEでやっている時、僕はひとりで活動を始め、やがて別のグループで活動を始め、そこで一緒にやっていたのが今のメンバーでもあるSEIRAです。

TOKI:ATSUYAが戻ってくるかどうかの話とは別で、そもそもメンバー数を5人にしようという話が上がっていて、SEIRAをスカウトしたいって話になっていたので、はじめにSEIRAを誘ったんだよね。

ATSUYA:そのグループが終わる時、僕も「前のほうが幸せだったな」ってN0NAMEのことを強く思ったんです。で、「戻りたい」と話して。

HIROSHI:最初は反対したんですけど、もともと仲のいい友達でもあるのでやっぱり話も合いますし、ATSUYAの誠意も伝わったのでいいかなと。SEIRAは人柄もいいし、N0NAMEに必要な存在だと思って声をかけたんですが、もう音楽をやめようと思っていたタイミングだったようで、人生のラストチャンスをN0NAMEにかけてくれることになって。SEIRAは、N0NAMEのなかでもいちばん男らしいというか。系統がちょっと違います。

SEIRA:先ほどATSUYAが話していたグループが終わった時、年齢的にももうやめるしかないと思っていたタイミングだったんです。大阪から出てきて東京にそんなに友達もいない時でも、対バンになると唯一ちゃんと観ていたのがN0NAMEでした。それくらい好きなグループだったので、そういう時に声をかけてもらえたので嬉しかったですよ。

TOKI:僕らと違う踊り方、歌い方をしてくれるので、良いスパイスになるSEIRAが入ってくれることになって嬉しかったよね。

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――2020年を機に5人になり、いよいよ本格的に今の体制でやっていくことになったわけですが、5人になる発表とコロナの時期がかぶってしまった、と。激動の2年間だったと思います。リリースのペースはかなり上がっていますよね。

TOKI:5人になってからは毎月、新曲の制作活動をしていて、スピード感はかなり大事にしています。3人の時にやっていた曲も、5人バージョンにリトラックしたり、振付を入れ直したり。特に2021年の一年間は本当に休みがない感じで、新曲制作と昔の曲のリニューアルを並行してました。

HIROSHI:メンバーが減った時より増えた時のほうが歌もダンスもプラスな変え方ができるので、すごくその時期は楽しかったですね。3から5だとだいぶ変わりますから。でも本当に、今思い出してみてもコロナの時期に入りたての頃は配信ライブが増えて、最初はどうしたらいいかわからないことだらけで結構大変でしたね。

TOKI:お客さんが笑ってくれるはずのところで笑いが返ってこないと、最初はどうしたらいいか戸惑いました。でも、自分たちはやっぱりライブが主体だという初心を大切にしています。ライブをしたくて東京にも出てきたくらいなので。生のライブをちゃんと観て、喜んでもらいたいので、より大きな会場でたくさんの人の前でパフォーマンスをすることが常に目標だし、今も日々のモチベーションです。そのためにストリートライブもやってきてますし。ライブは全部しっかり成功させたいですね。地道なことでもいいので、コロナで制限されていようともストリートとかで知ってもらえるような積み重ねをしていかないと、本当に止まっちゃうんで。そういうことをみんなで話して、自主的に路上ライブも始めました。名古屋時代も実はストリートライブをやっていたので、泥臭い精神が自分たちの中にあるんです。なので、コロナの状況で何ができるか話し合いをした時も、「やろうよ、あの時みたいに!」ってみんなですぐに合意できたよね。

――今年の目標は?

TOKI:やっぱり4月のワンマンライブですね。これもコロナでどうなっていくかまだわからないですけど、今までで一番キャパも大きい会場ですし、挑戦含め、今の環境に対する抵抗じゃないですけど、ライブができるのはありがたいことなので、この環境下でも成功させたいです。ちょうど今朝、スタッフさんを含めた話し合いがスタートしたばかりで、(イメージが)まだそれぞれの頭の中にある段階ですけど、それをブラッシュアップして形にしていきたいですね。

――メンバーそれぞれがプロデュースした公演づくりなどもしているんですよね? それぞれの個性も出るものでしょうか?

ATSUYA:かなり特徴は出ますね。たとえばSHOJIプロデュースのライブは、「ファンのためにこれをしてあげたい」っていう思いが感じ取れる気がします。愛のある、かわいいライブだなって思います。

HIROSHI:わかる。SHOJIのライブは最初から最後まで、情の厚さを感じるよね。ファンの人が「懐かしいなぁ」って思えるようなところを大切にしていたり。

SHOJI:自分が楽しみたいのはもちろんですけど、たしかに、周りがすごく楽しんでくれるようなものを思ってセットリストを組んでいるかしれないです。

HIROSHI:ちなみにSEIRAの組むセットリストはめっちゃきついんですよ! 喉カラッカラになるし、足もつりそうになるとか。汗を拭かせてもらうタイミングすらないし。

SHOJI:そう、5曲連続ぶっ通しとかあるもんね(笑)。

TOKI:曲の繋ぎ方を変える提案とかよくしてくれるよね。SEIRAのセトリはトライアスロン級だと思うわ。

HIROSHI:でも見ている人はそれがいちばん楽しいのかもしれないですね。きついけど頑張っているのがすごく伝わりやすいだろうし。

SEIRA:流れを面白いものにしたいっていう意識と、僕自身がガツガツ系のパフォーマンスが好きなので、メンバーのことは一切考えずに、自分がやりたいことをやりましたね(笑)。


TOKI:でも僕はSEIRAのセトリが好きです。SEIRA以外の僕ら4人って、地元が同じで昔から一緒に過ごしてきた時間も長いぶん、何か提案すると同調してくれることが結構多いんですけど、SEIRAは僕らと違う感性を持っているから、新しいN0NAMEらしさを出してくれる人。わざと崩してくれるので。

HIROSHI:ATSUYAがプロデュースすると、曲選びで自分の世界観をちゃんと見せるよね。いい意味で、“ファンに寄り添う”とかではない感じ。メンバーに対する思い入れをあえて言葉にして話すわけではないけれど、そういう選び方をしているんだなって、曲選びから感じ取れます。エモいセットリスト、みたいな。

ATSUYA:たしかに、秘められた思いを込めちゃってますね。伝わっていてよかった。

TOKI:HIROSHIは挑戦させてくれるし、俺らを楽しませてくれるようなセットリストの工夫をしてくれるよね。

HIROSHI:僕、ユニークなことが好きで、芸人さんの動画とかもかなり見るので、エンターテインメント性の高いことをしたいっていつも思ってます。たとえばリクエスト・アワーとして、お客さんが選ぶ3曲を入れてみたり。参加型でみんなと一緒に作っていく、みたいなことをしたいなって。

ATSUYA:TOKIはグループのなかでもクリエイティブなことをたくさん担当しているので、ライブの時も映像を含めて起承転結をつくる工夫をしていたりします。感動するファンも多いんじゃないかなと思います。

TOKI:もともと3人時代にYouTube用の映像を自分たちで作ったりもしていたので、そういう経験から、ライブでもVJ映像を作ったり、これまでの自分たちの歴史みたいなものが伝わる映像を作ったりしてみましたね。


――今回のシングルのなかでも「MASK」はTOKIさんが振付を担当されたり、作詞もTOKIさんとHIROSHIさんのおふたりがされたり、あるいは「SNOW」もアコースティックバージョンがあったりと、本当にいろいろなことに自由に挑戦したい、というモードが感じられますね。

TOKI:できるだけいろんな曲をやりたいという思いは、ずっとあるかもしれないです。前作の「CRUISING TOKYO」のようにロックテイストでずっと行くわけでもなく、「SNOW」のように80’sぽかったり。僕ら自身も飽きたくないですし。

HIROSHI:できることは全部やっていきたいです。ライブもやる場所や見てくれる相手によって全部内容を変えたほうがいいと思いますし。そういう意味では、僕らはいろいろな曲があるので強いなって自負してます。

TOKI:バラードだけでも、いかつい曲だけでもセットリストが組める。そういうグループってなかなかいないと思います。T.P.Oに合わせられるのは強みですね。

――ちなみに新曲「SNOW」はどういう方に聴いてほしいですか?

TOKI:俺らを知らない人はみんな、全員聴いてみてほしいですね! 「俺らのことを知らないなんて、もったいないなぁ」って本気で思ってるので。

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