2021/01/18 11:00
2020年はテレビを中心としたメディア露出による従来のタイプのヒット曲に加え、SNSから自然発生的に沸き起こるヒットが非常に目立つ一年だった。YOASOBIや瑛人を筆頭に、優里、yama、川崎鷹也などは今週のチャートでも昨年から引き続き上位に食い込んでいる。
そんな中、新たに注目したいアーティストが続々と現れ始めている。そのひとりが今週13位に「うっせぇわ」がチャートインしているAdoだろう(【表1】)。Adoは中学生で歌い手のシーンに飛び込み、数々のボカロPの作品にフィーチャリングされるなど、ニコニコ動画周辺ではすでに人気のある18歳のシンガーだ。この「うっせぇわ」は2020年10月にリリースされたメジャーデビュー曲で、じわじわとチャートを上げ、12週目にしてトップ20に入ってきた。
チャートのグラフを見てみると、やはり動画再生数の反応がいち早く、続いてダウンロードにつながっていることがわかる。またツイッターのつぶやき数が追いかけるようにして上昇しているのは、TikTokなどSNSで拡散される要素が増えてきたためだろう。インパクトのある歌詞とエネルギッシュな歌声、イラストを使ったパンチの効いたMVなど、一度見聞きしたら忘れられない一曲なので、この反応は自然なことだろう。
加えて、カラオケのチャートも7週目から急上昇し、今週は13位にまで到達している。カラオケはある程度楽曲の認知が広まらないと歌われることがないので、一般的なヒットのバロメーターになる。カラオケで「うっせぇわ」がこれだけ歌われているということは、コアな歌い手ファンだけでなく幅広く受け入れられつつあるということだろう。また、このタイプの楽曲にしてはストリーミングの動きが遅かったが、こちらも今週は23位にまで上昇中で、さらなるロングヒットとなる可能性も見えてきた。
YOASOBIや瑛人も楽曲先行でチャートを上昇し、後からメディアが付いてきたことでさらなるヒットとなった。Adoもメジャーの宣伝力をうまく駆使することができれば、彼らのような大ヒットとなるはずだ。今後チャート上でどのような動きをするのか注目しておきたい。Text:栗本斉
◎栗本斉:旅&音楽ライター、選曲家。レコード会社勤務の傍ら、音楽ライターやDJとして活動を開始。退社後、2年間中南米を放浪し、現地の音楽を浴びる。その後フリーランスとして活動した後、2008年から2013年までビルボードライブのブッキングマネージャーに就任。フリーランスに戻り、雑誌やライナーノーツなどの執筆や音楽評論、ラジオやストリーミングサービスにおける構成選曲などを行っている。
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