2020/09/25 17:00
MIYAVIが、【MIYAVI Acoustic at Billboard LIVE 2020】を2020年9月にビルボードライブ東京・大阪で開催した。
今年4月に発売された最新アルバム『Holy Nights』の収録3曲を、アコースティック&ストリングスにリアレンジしたEP『Holy Nights (Lockdown 2020)』を9月4日に配信リリース、同作を引っ提げた形となった今回のライブ。5月~6月に予定されていた【MIYAVI “Holy Nights” JAPAN TOUR 2020】が惜しくも中止となる中、急遽決定したアコースティック・バージョンのステージは、その唯一無二のプレイを体感する貴重な機会となった。今回は9月15日に行われた2ndステージの様子を紹介する。
ステージでギターを手にしたMIYAVIの「Are you ready?」という一言から、キレのあるカッティングで幕を開ける「WHAT'S MY NAME?」でライブがスタート。本公演は、MIYAVIを長年支えているBOBO (Drums)をはじめ、櫻田泰啓(Keyboards)とHanah Spring (Chorus)を加えた4人編成。「ようこそ、【MIYAVI Acoustic at Billboard LIVE 2020】へ」と挨拶をすると、「Holy Nights (Intro)」を奏ではじめる。楽器隊の壮大なアンサンブルと哀愁漂うギターサウンドがダイナミックに絡み合う。そこから跳ねるビートとドラマチックなメロディが疾走感を生み出す「Need for Speed」へと繋げていく。
9月14日に39歳の誕生日を迎えたばかりのMIYAVIは、「遂に39歳。40歳超えても、戦っていけるように、一歩一歩踏みしめてやっていきたいと思います」と決意表明。続けて、沢田研二のカバー曲「TOKIO」では演奏中、BOBOや櫻田と対面しエモーショナルに激しくギターをかき鳴らす。そして、ニューアルバム『Holy Nights』から「Heaven is A Place On Earth」と「Live To Dream」を披露。その高揚感に包まれる中、「Fragile」ではMIYAVIの背面に星のような照明が映し出される演出で観客を魅了した。
「UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)」の親善大使として、世界の難民問題に取り組み、世界中を周って活躍しているMIYAVI。中盤では、その活動を通して特に思い入れが深まったという楽曲「WHAT A WONDERFUL WORLD」を歌い上げる。演奏中、始終、観客が手拍子で盛り立て、会場全体に一体感が生まれていく。そしてアップテンポなナンバー「Real?」や「Bang!」などを、立て続けに投下し、フィナーレへと一気に駆け抜けていった。本編ラストを飾ったのは「どんなに離れていても、離れていても、同じ空の下で」という紹介から始まった「Under the Same Sky」。コロナ禍の今、「同じ空の下で君を想う 何度も何度もあの日の君と出会う」という歌詞には心を揺さぶられた。
大きな拍手が鳴りやまない中、再びステージに登場したMIYAVI。アンコールが始まる前には、本公演を支えてくれているサポートメンバーを紹介し、「今日、アコースティックじゃなくても良かったね。ガツっとやってみても」と感想を話す場面も。さらに、アンコール一曲目、新EP『Holy Nights (Lockdown 2020)』のリードトラックである「Holy Nights」では、会場をさらに明るい雰囲気へと切り替えた。そしてメッセージ性の強いナンバー「The Others」へと続き、トリを飾ったのは「コロナを乗り越えて、また手をつないで歌える日までがんばっていきましょう」という挨拶から始まった「Hands To Hold」。演奏の途中でステージ背面のカーテンがオープンし、六本木の夜景が見え始めると、感情いっぱいに歌うMIYAVIと相まって、会場に幻想的な空間が生まれる。演奏が終わってから観客全員を見渡し、深く頭を下げ、MIYAVIはステージを後にした。今後も「サムライギタリスト」として、世界にどんな音楽や活動を届けてくれるのか、音楽を通してその期待をますます成長させてくれるような、充実したステージだった。
Text by Tatsuya Tanami
Photo by Yuma Totsuka
◎公演情報
【MIYAVI Acoustic at Billboard LIVE 2020】
2020年9月14日(月)- 15日(火)ビルボードライブ東京
2020年9月19日(土)- 20日(日)ビルボードライブ大阪
<セットリスト>
1. WHAT'S MY NAME?
2. Holy Nights (Intro)
3. Need for Speed
4. TOKIO
5. Tears On Fire
6. Heaven is A Place On Earth
7. Live To Dream
8. Fragile
9. WHAT A WONDERFUL WORLD
10. Real?
11. Horizon
12. Bang!
13. Under The Same Sky
14. Holy Nights
15. The Others
16. Hands To Hold
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
インタビュー・タイムマシン
注目の画像







KREVA主催【908 FESTIVAL】三浦大知、MIYAVI、JQ from Nulbarich、AKLO、PUNPEE、tofubeats、ZORN、石川さゆり登場
MIYAVI、ビルボードライブ東京&大阪でアコースティック・ライブ
MIYAVI、配信EP『Holy Nights (Lockdown 2020)』リリース決定
MIYAVI、グッチのグローバルキャンペーンに起用
リル・ナズ・X/MIYAVI/キング・プリンセス、グッチ初のサステナブル・ラインの顔に














