2020/06/15 17:15
2020年6月12日にテイラー・スウィフトが、地元である米南部テネシー州にある白人至上主義者2名の記念像について、保存に反対する意見をTwitterに連投した。
白人警官による黒人男性殺害事件を発端に拡大したBlack Lives Matter(ブラック・ライヴズ・マター/BLM、黒人の命は重要)運動の抗議行動の一環として、南部連合を象徴する人物などの像の損壊が相次いでいるが、先月末にテネシー州でもエドワード・カーマック(Edward Carmack)の像が倒され、ネイサン・ベッドフォード・フォレスト(Nathan Bedford Forrest)の像も標的にされた。
20世紀初頭に新聞社を経営していたカーマックは、反リンチや人種間の平等を訴えていた黒人女性ジャーナリスト、アイダ・B・ウェルズ(Ida B. Wells)と頻繁に論戦し、最終的に集団をけしかけて彼女の新聞社を破壊させた。フォレストは南北戦争時代の南軍将軍で、ピロー砦の戦いで多くの北軍黒人兵士を虐殺したほか、クー・クラックス・クラン(KKK)の結成者で初代グランド・ウィザード(最高指導者)だったことでも知られる。
テイラーはTwitterで、これらの記念像は“邪悪なことをした人種差別的な歴史上の人物を祝う”ものであり、取り壊されたものについては“税金の無駄で、正しいことをする機会を無駄にしてしまう”として再建しないよう訴えており、もう一体についても保存について苦言を呈した。
「像を撤去することで、黒人たちが何百年もの間、耐えなければならなかった組織的な抑圧、暴力、憎悪を解決するわけではないけれど、白人だけでなく全てのテネシー人と州を訪れる訪問者たちに安全を感じてもらえるための小さな一歩にはなるかもしれない」と彼女は綴り、別のツイートで、「おぞましい人種差別のパターンを作り出した人物たちのステータスを、“英雄”から“悪党”へと遡及的に変えなければならない。悪党に記念像は相応しくない」と続けている。
テネシー州では6月13日が“ネイサン・ベッドフォード・フォレスト記念日”に指定されているが、市民からの反対の声に押される形で、テネシー州知事がこの日を記念日として宣言しなければならない義務を免除する法案が2020年6月10日に可決された。
Edward Carmack’s statue was sitting in the state Capitol until it was torn down last week in the protests. The state of Tennessee has vowed to replace it.
— Taylor Swift (@taylorswift13) June 12, 2020
Replacing his statue is a waste of state funds and a waste of an opportunity to do the right thing.
— Taylor Swift (@taylorswift13) June 12, 2020
His statue is still standing and July 13th is ‘Nathan Bedford Forrest Day.’ Due to social pressure, the state is trying to overrule this, and Tennesseans might no longer have to stomach it. Fingers crossed.
— Taylor Swift (@taylorswift13) June 12, 2020
We need to retroactively change the status of people who perpetuated hideous patterns of racism from ‘heroes’ to ‘villains.’ And villains don’t deserve statues.
— Taylor Swift (@taylorswift13) June 12, 2020
When you fight to honor racists, you show black Tennesseans and all of their allies where you stand, and you continue this cycle of hurt. You can’t change history, but you can change this.
— Taylor Swift (@taylorswift13) June 12, 2020
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