Billboard JAPAN


NEWS

2019/11/27

米ビルボード・アルバム・チャート、来年からバンドル販売のカウント方法を変更

 米ビルボードのアルバム・チャート“Billboard 200”において、商品とセットでバンドル売りされているアルバムのカウント方法が2020年1月3日から変更される。

 ルール改正後は、バンドルがチャートにおいてアルバム・セールスとしてカウントされるには、バンドルに含まれているアルバム以外の商品が、同時に同じウェブサイトで個別にも購入できるようになっていなければならない。また、それらの商品がセット売りされる場合、アルバムが含まれているバンドルより低く価格設定されていなければならない。さらに、アルバム・バンドルは、アーティストが運営する公式オンライン・ストアのみで販売され、第三者サイトを通じて販売されてはならない。

 開始日については、バンドルがそれ以前に発売になっていたとしても、2020年1月3日以降は新ルールが適用される。すでにリリースされているアルバムも、この日以降は新ルールに基づいてカウントされる。

 現行のルールで今後も変更されない点としては、アーティストまたはアルバムとの関連性が明らかである認可された商品がアルバムとバンドルされることは認められるということで、フィジカル・アルバムが顧客に輸送、もしくはデジタル・アルバムを顧客が入手した時点でセールスとしてカウントされる。ただし、商品だけのセットよりアルバム・バンドルは少なくとも3.49ドル(約380円)高く価格設定されていなければならない。つまりチャートでカウントされるためのアルバムの最低価格は3.49ドルということだ。

 米ビルボード・アルバム・チャートにおけるバンドルのカウント方法は、これまで議論の的になっていた。バンドルを購入する消費者は商品が欲しいのであり、アルバムにはさほど興味がないのではと、バンドルの販売数をそのままアルバムの販売数としてカウントしてしまうことに意義を唱える声が多かった。新ルールでは、顧客がアルバム・バンドルまたは商品だけのセットを購入できる選択肢を設けることで、この課題に対処した。

 この新ルールは、コンサートのチケットと抱き合わせで販売されるアルバムには適用されない。チケット代金にアルバム代も含まれていると事前に知らされた上でそのセットを購入した場合、購入後にフィジカルかデジタル・アルバムの引き換え方法が知らされるが、顧客が郵送かダウンロードで受け取ったアルバムのみがチャートに反映されている。購入者にアルバムを受け取る意思があることを示しているためだ。