2年前『AMERICAN IDOL』に出場し、ウクレレやドレッドヘアという目立つ要素で強い印象を残して総合4位に終わったJASON CASTRO。過去のどのシーズンでも、途中で消えていった出場者たちは次第に視聴者の記憶から消えていくか、あるいはミュージカル・シアターでのパッとしない仕事に就くというのがお約束のパターンだった。しかしそんな流れとは裏腹に、簡単には忘れられない独特の存在感を放っていたCASTROが遂にソロ・アルバムをリリースする。

当初は昨年11/17にリリースされる予定だったデビュー作『JASON CASTRO』は、来たる4/13にATLANTIC RECORDSより発売されることが決定。アメリカの第3四半期にリリースされる作品としては、2009年の『AMERICAN IDOL』の優勝者KRIS ALLENのアルバムが控えており、「新たな発売日が決定した時は、かなりエキサイトしたよ」とCASTRO本人が語るように、熾烈な売り上げ争いに身を投じることになりそうだ。

南米コロンビアからの移民を両親に持つテキサス在住のCASTROは、ファンの関心を途切れさせないために、アルバム発売に先立ち1/12に5曲入りのEP『THE LOVE UNCOMPROMISED』をリリース。同作品はBILLBOARDのDIGITAL ALBUMS CHARTで最高位9位、iTUNESのアルバム・リストでは最高位5位を獲得する成功を収めている。

そんなCASTROだが、『AMERICAN IDOL』終了後の2008年はインディ・レーベルとの契約を模索していたそうで、結果的にはメジャーのALTANTICとマルチ契約を締結することとなった。ATLANTIC側はCASTROを“ツアー・アーティスト”として長いキャリアを築ける逸材と見込み、それが契約締結を後押ししたのだそうだ。

そしてこの1月、レーベル・メイトMATT HIRESのサポート・アクトとして6週間のツアーを経験した彼は、すでに108,000ダウンロードを売り上げ好調を維持している第1弾シングル「LET’S FALL IN LOVE AGAIN」に続き、3/8にはABCテレビのドラマ『THE BACHELOR』の特別エピソードに出演し、ニュー・シングル「THAT'S WHAT I'M HERE FOR」を初めて弾き語りで披露する。