衝撃的な大地震の発生から約1ヶ月を迎えた先週金曜日の晩、ハイチのカルチャーと誇りを讃える“SOS SAVING OURSELVES -- HELP FOR HAITI”というコンサート&テレソン・イベントが開催された。

コンサートが開催されたのは、被災地ハイチから約700マイル離れたマイアミのAMERICAN AIRLINES ARENAで、オープニングを飾ったハイチ出身のシンガー兼プロデューサーWYCLEF JEANは集まった群衆に向かって「すべての人たちをハイチに歓迎したい」と語りかけると、母国ハイチのクレオール語でのラップを展開。その後2時間に渡って多くの出演者たちがパフォーマンスを通じてハイチ救済のための団結と援助を訴え、ハイチから戻ったばかりの元アメリカ大統領のBILL CLINTONもステージに姿を見せた。

1/12に発生した大地震は、イベントが開催されたアリーナから少し北に行ったマイアミの“リトル・ハイチ”周辺に今も大きな影を落としており、この晩のイベントでは地震を生き延びたハイチ系アメリカ人たちや、母国の被害者たちを救うために力を尽くすアメリカ在住のハイチ人たちの活動にもスポットが当てられた。そしてハイチ国旗とアメリカの星条旗を背景に掲げたステージには、TREY SONGZ、MARY J. BLIGE、CHIRIS BROWN、JUSTIN BIEBER、ROBIN THICKを始めとする数多くのアーティストたちが登場。ハイチの旗を振りながら登場したアクトと共に、JEANはこのソールドアウト・イベントに詰め掛けた大群衆に向かって「みんなも何かを一緒に振ってくれ」と呼びかけ、ステージ上でのダンスに加わっていた。

この晩のイベントには、他にもBUSTA RHYMES、SEAN "DIDDY” COMBS、QUEEN LATIFAH、PHRRELL、俳優のJIMMY JEAN-LOUIS、GLORIA ESTEFAN、テニス・プレイヤーのSERENA WILLIAMS、映画監督のSPIKE LEE、元ボクサーのMIKE TYSONなどが参加し、ハイチのための寄付を募った。