2009/11/30 00:00
レーベルのゴタゴタや元のマネージャーとの裁判沙汰の狭間で、ラップ・デュオ、CLIPSEは様々な出来事を体験してきた。しかし、自己憐憫や怒りに溺れることなく、兄弟(GENE “MALICE”とTERRENCE “PUSHA T” THORNTON)は3RDアルバム『TIL THE CASKET DROP』(RE-UP/コロンビアから12/8発売)によって新しいスタートを切る。
「オレたちは炎をくぐり抜けてきたのさ」とMALICEは言う。「ファンのおかげでオレたちはまだここにいるんだ」
『TIL THE CASKET DROPS』は前2作同様ドラッグや犯罪をテーマにしているが、2002年の『LORD
WILLIN’』がもっと気ままで、2006年の『HELL HATH NO FURY』がぐっと暗かったのに対して、『CASKET』はそのふたつのムードのバランスをうまく取っている。
BILLBOARDのHOT R&B/ヒップホップ・ソング・チャートで最高位27位を記録したリード・シングル「I’M GOOD」(長年のコラボレーターであるNEPTUNESのPHARRELL WILLIAMSのプロデュース)は、二人のサバイバル精神を捉えている。アルバムにはCAM’RON、KERI HILSON、KANYE WESTらが参加している。
「このアルバムは自由な衝動とエネルギーでいっぱいだよ」とDJ KHALILやSEAN C & LVらもプロダクションに参加したアルバムについてPUSHA Tは言う。「オレたちはいつものNEPTUNESとの要素から飛び出した。だけどそれでもCLIPSEらしいリアルさがちゃんとあるんだ」
長年の間レーベルのゴタゴタに巻き込まれてきた二人。『LORD WILLIN’』は959,000枚売れたが『HELL HATH NO FURY』は205,000枚にとどまった。コロンビアは初めてアパレル販売店のダウンタウン・ロッカー・ルームと組んで新作を売っていくという。
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