2016/02/25 10:30
元ジョナス・ブラザースのジョー・ジョナスが、新たなスタートを切った。セミプレシャス・ウェポンのベーシストを務めるコール・ウィットル、韓国出身の女性ギタリスト、ジンジョー、そしてジョナス・ブラザーズのバンドとしても共に活躍してきた、ドラマーのジャック・ロウレスの3人を率いた、ポップ・バンドDNCE(ディー・エヌ・シー・イー)を結成し、2015年の秋に「ケーキ・バイ・ザ・オーシャン」でデビューし、スマッシュ・ヒットを記録している。
80年代風のディスコポップ、ニュー・ウェーヴを意識したようなアップチューンで、寒い季節を一掃すべく、一気に初夏にワープしたような気分にさせるホットなナンバーだ。プロデュースは、テイラー・スウィフトの『1989』や、セレーナ・ゴメスの『リバイバル』などを手掛け、チャートを荒らすヒットメイカー、マットマン&ロビン。日本のスーパー・ユニット、嵐の楽曲も手掛けたこともある優秀なコンビだ。もちろん、ジョー・ジョナスも楽曲制作には参加している。
サウンドのみならず、シーサイドで撮影されたビデオも、季節を先取りしたシーンが印象的で、見ているだけでもテンションが上がる。このビデオの監督を務めたのは、ジョー・ジョナスのガールフレンドと噂される、モデルのジジ・ハディッド。タイトルにちなみ、「一番ケーキを投げられた人が勝者」という“ケーキファイト”をビーチで開催し、水着のギャルたちが、今ホットなおデブキャラ、ザ・ファット・ジューと対戦するシーンが話題を呼び、再生回数は2000万回を記録している。
2011年のソロ・デビュー曲「ディス・イズ・ミー」がTOP10入りしたものの、以降ヒットに恵まれないまま、ソロ活動は停滞したままだった、ジョー・ジョナス。昨年は、ジョナス・ブラザーズから巣立ったニック・ジョナスが、「ジェラス」や「チェインズ」といった大ヒット曲を輩出したことで、インスパイアされたというのもあるだろう。DNCEとしての再スタートは順調で、最新の全米シングル・チャート(3月5日付)では、10位にランクイン、初のシングルにしてTOP10入りを果たしたばかりだ。
昨年10月にリリースされた、デビュー・ミニアルバム『Swaay』は、4曲と小粒ながらも、今後の彼らに期待したいと思わせる、質の良い楽曲が揃っている。おそらく、今週のTOP10入りを受け、今年はデビュー・フルアルバムもリリースされるだろう。2016年は、間違いなくこの「ケーキ・バイ・ザ・オーシャン」が、ラジオから流れまくり、初夏を彩る1曲となるだろう。
Text: 本家 一成
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