2026/09/25 10:00
現地時間2026年9月24日、エド・シーランのツアーから降板させられたマックルモアが、ガザで苦しむ数多くの人々への支援金を集めるため、自身の【Free Palestine Tour】を開催すると発表した。
彼は、インスタグラムで【Free Palestine Tour】のポスターを公開し、10月下旬の3日間にわたり、ダブリン、パリ、ロンドンを巡ることを明らかにした。現時点で出演者は「Macklemore and Friends」とだけ記されている。
「今回の話があまりにも急速にまとまったため、たくさんの話し合い、スケジュール、詳細については、まだ調整中です」とマックルモアはキャプションで説明し、「でも、今は勢いが生まれていて、やるべきことがあります」と続けた。また、今回のツアーを企画するに至った理由について、「この数週間が私たちに示していることがあるとすれば、この3年間で何かが変わったということです」と述べ、「パレスチナの解放、そうした声を封じようとする億万長者の力、そして今、私たちがアーティストに何を求めているのかについて、社会全体で目覚めが起きています」と説明した。
「自分に起きたことは、1人のアーティストや1つのステージよりも大きな問題です」とマックルモアはツアー発表のメッセージで続け、「億万長者たちが、誰の声をステージに上げていいのか、そして誰の声は危険すぎて聞くべきではないのかを決められるとしたら、誰もが注目するべきです」と語った。
さらに、「2026年です。ジェノサイドの最中に政治的に中立でいることは、もう通用しません。人々はアーティストに、声を上げ、自ら学び、コミュニティの中に身を置くことを求めています。エンターテインメント以上のもののためにステージを使うこと。そして、パレスチナを解放せよという声を沈黙させようとする動きがあったときに、立ち向かうことです」と続けた。
マックルモアは投稿内でシーランの名前を出していないものの、彼を指していることは明らかだ。今月初め、シーランの【ループ・ツアー】でオープニング・アクトを務めていたマックルモアは、米ニュージャージー州のメットライフ・スタジアム公演で、“パレスチナを解放せよ”と訴えたことを受けた批判の後、米国ツアーのプロモーターによって降板させられた。プロモーター側は、ツアーの開催地にある他のスタジアムの所有者らと協議した結果、マックルモアを外さなければ公演をキャンセルすると示唆されたことを理由とした。
その後、シーランも声明を発表し、ギルレット・スタジアムを所有するクラフト・グループのロバート・クラフトら他のスタジアム所有者との間に“橋を架け”、別の解決策を見つけるために話し合っていたことを明らかにした。一方で、シーランは、「会場とプロモーターの決定は最終的なものだった」と述べた。
シーランはまた、これまで自身の「プロとしてのプラットフォームを政治のために使わない」ことを選んできた理由についても説明。それは、政治的に中立な「安全と避難の場所を提供し、外交を維持して会話を閉ざすのではなく、開いたままにしておきたい」という考えからだと語った。
この発言にはファンや活動家から反発が相次ぎ、シーランはマックルモアの降板後初となった【ループ・ツアー】の公演で、この問題について改めて言及した。この日の公演では、他のサポート・アクトもマックルモアとパレスチナの人々への連帯を示して出演を取りやめたため、シーランの前座を務めるアーティストはいなかった。
現地時間9月19日に米ペンシルベニア州フィラデルフィアのリンカーン・フィナンシャル・フィールドで行われた公演で、シーランはステージ上から、「これは人道的な問題であり、もう自分がどう感じているかを隠すことはできません」と語った。「10月7日にイスラエルと【ノヴァ・ミュージック・フェスティバル】で起きたことは恐ろしく、何世紀にもわたるユダヤ人の苦しみにさらに痛みを重ねるものでした。ガザで起きていることは壊滅的で、正当化できるものではなく、規模も不釣り合いです」と述べた。
シーランとクラフトは、ともにガザの人道危機への支援として200万ドル(約3.1億円)を寄付すると表明している。それに先立ち、マックルモアも【ループ・ツアー】との契約で得た100万ドル(約1.5億円)をパレスチナ支援に寄付しており、今回のツアーを通じてさらなる支援につなげようとしている。
【Free Palestine Tour】のチケットは、現地時間9月28日午前10時から、マックルモアの公式ウェブサイトで事前登録した人を対象に先行販売がスタートする。
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