2026/08/20 11:00
アリアナ・グランデが、未発表作品をリークした人物の身元を特定するため、オンライン・プラットフォームに召喚状を送ることを認める裁判所命令を勝ち取った。
現地時間2026年8月19日、グランデ側の申し立てが認められ、未発表の楽曲、写真、映像の窃取や公開に関与したとされる人物の特定に向け、SNSや第三者の決済サービスに対して直ちに召喚状を送ることを許可した。米ビルボードが入手した裁判所命令には、「本申し立ての内容について、正当な理由が示されている」と記されている。
グランデは先月、匿名の人物によって自身の未発表作品が流出・販売されているとして訴訟を起こした。その目的は、“彼女とファンの間にあるかけがえのない関係”を侵害した人物の身元を明らかにすることだ。訴状によると、サイバー犯罪者がグランデのカメラマンやプロデューサーのアカウントに繰り返し不正アクセスし、盗み出した素材を第三者に販売。その購入者らがさらにSNS上で公開したそうだ。
訴状では、グランデの未発表作品がインスタグラム、TikTok、YouTube、X、Discordなどに投稿され、PayPalやCash Appなどのサービスを通じて金銭のやり取りが行われたとされている。グランデはこれらの企業に違法行為があったと訴えているわけではなく、匿名アカウントの利用者を特定するために各社の協力が必要だとしている。
グランデ側の弁護士ジョシュア・ローゼンバーグは、現地時間8月18日に提出した召喚状発行の申請書で、「第三者に対する召喚状がなければ、匿名アカウントの背後に隠れている人物を特定するために必要な記録や情報を入手できず、訴訟自体が行き詰まり、原告のプライバシーと芸術活動にすでに生じている重大かつ回復不能な損害への救済も受けられなくなる」と主張した。
ロサンゼルス郡のマーク・H・エプスタイン判事は、その翌日の審理で申し立てを迅速に認め、「原告は、Doe被告の身元を特定することを目的とした証拠開示を、いつでも実施することができる」と命じた。
グランデの代理人は、この裁判所命令についてコメントを控えた。
今回の訴訟によると、グランデは2011年に音楽活動を始めて以来、繰り返しサイバー攻撃の被害に遭っている。2023年に、グランデの未発表曲45曲がネット上に流出したことを受けて、彼女の弁護士らはこの問題について“広範な事実調査”を進めていた。その中には、SNSで話題となった楽曲「Fantasize」も含まれていた。
未発表作品の流出に対して法的手段に訴えているミュージシャンは、グランデだけではない。マドンナ、ミーガン・ザ・スタリオン、イェー(旧カニエ・ウェスト)、ケルシー・バレリーニ、BTSらも同様に法的措置を取っている。ベテラン音楽業界弁護士のタル・ディックスタインは、先月米ビルボードに対し、「法的措置を起こすことは、違法行為に及ぼそうとするハッカーを抑止する明確なメッセージになる」と説明していた。
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