この木曜日の朝、FOXの重役たちは安堵のため息をついた。

というのは、その前日の晩に放送された『AMERICAN IDOL』第10シーズンの2週目の放送視聴率が絶好調で、18歳～49歳の視聴者を対象にしたレーティングは9.2%と判明。全米で2,520万人が番組を視聴したことが分かったからである。

そんな好成績に関して特に注目すべき材料は、昨年は1週目の視聴率に対して2週目の視聴率が14%も落ち込んでいたのに対し、今年はわずか5%の落ち込みに留まったという点だろう。とはいえ、今年の初回放送は昨年の同じ回よりも視聴率が18%も少なかったことは忘れてはいけない事実だ。

FOXの圧勝という結果に終わった水曜の晩の視聴率だったが、2位と3位にはABCとCBSが共にFOXに大きく水をあけられ平均視聴率2.1%で並んだ。

ABCは8時から『THE MIDDLE』の再放送（平均視聴率2.0%で視聴者数は680万人）、9時からは『MODERN FAMILY』（平均視聴率2.6%で視聴者数は730万人）と『COUGAR TOWN』（平均視聴率2.1%で視聴者数は500万人）の再放送、そして10時からは新作ドラマ『OFF THE MAP』（平均視聴率1.8%で視聴者数は500万人）を放送した。ちなみにこの『OFF THE MAP』は、先週の放送から14%も落ち込んで放送3週目で最も悪い数字となっている。

一方のCBSは、8時からPAULA ABDULのリアリティ・コンテスト番組『LIVE TO DANCE』を放送したが、視聴率は1.1%と相変わらず振るわず、視聴者数は470万人にとどまった。とはいえ、先週の放送よりは視聴率は10%アップした。そのCBSにとって救いとなったのは、9時から放送された『CRIMINAL MINDS』と10時からの『BLUE BLOODS』で、前者は視聴者数1,280万の3.1%でこの時間帯の2位に、後者は放送日が水曜に変更になってから好調に推移を続け、視聴者数1,200万の2.0%で10時台のトップに輝いた。

そして4位に終わったNBCは、平均視聴率1.4%の視聴者数は480万にとどまった。