2026/02/02 10:15
今週(2026年2月7日付)の米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”は、アメリカのヘヴィ・メタル・バンド=メガデスの『メガデス』が、約40年の期間を経てグループ初となる首位を獲得。セルフタイトルを冠した本作は、メガデス最後のアルバムということでも話題を集めている。
メガデスは、1986年にアルバム・チャート“Billboard 200”に初めてランクインして以来、これまで23作をチャート送り込んできた。今週『メガデス』が初の首位を獲得するに至るまでの最高位は、1992年に『破滅へのカウントダウン』が記録した2位だった。
初のNo.1タイトルを獲得した『メガデス』は、初週の集計期間(2026年1月23日~1月29日)で73,000ユニットを獲得。ストリーミングによるアルバム換算ユニットが加算されるようになった2014年12月以降の週間ユニット数としては、グループとしての最高記録を達成した。
73,000ユニットの内訳は、69,000がアルバム・セールス(フィジカルおよびデジタル・アルバムの売上枚数)、ストリーミングによるアルバム換算ユニット(SEA)は4,000(収録曲のオンデマンド公式再生回数423万回))で、そのほとんどをセールスが占めた。週間セールスとしては、1999年に『リスク』が初週で74,000を記録して以来の最高記録となる。
アルバム・セールス・チャートでも1位に初登場した本作は、数種類のアナログ盤、ボーナス・トラックを収録したTarget限定のCD、集計期間途中にリリースされた別のボーナス・トラックを収録したデラックス・デジタル・ダウンロード・アルバムによって、売上を後押しした。
今週記録した週間セールス69,000の内訳は、CD、アナログ盤、カセットテープを合計したフィジカルの総売上枚数が56,000枚で、そのうち22,000枚をアナログ盤によるセールスが占めている。アナログ盤の週間セールスとしては、ルミネイトが1991年に集計を開始して以来、メガデスにとっての週間最高記録を達成した。一方、『メガデス』が今週記録したアルバム換算ユニット73,000は、2025年5月3日付のチャートでシザの『SOS』が記録した52,000以来の首位獲得アルバムによる最低数値となる。
『メガデス』は、彼らの歴史を振り返るドキュメンタリー映画『Megadeth: Behind the Mask』が劇場公開された翌日の1月23日にリリースされた。ラスト・ツアーとなる【フェアウェル・ツアー】は、2026年2月15日にブリティッシュコロンビア州ビクトリアで開幕する。
アルバム・チャート“Billboard 200”におけるメガデスの記録を振り返ると、初めてランクインしたのは『ピース・セルズ…バット・フーズ・バイイング?』が118位にデビューした1986年10月25日付のチャートで、初めてTOP40入りしたのは『ソー・ファー、ソー・グッド…ソー・ホワット!』が最高28位を記録した1988年だった。1992年には前述の『破滅へのカウントダウン』が最高2位を記録して初のTOP10入りを達成。これまでに通算9作がTOP10入りしていて、初の首位を獲得したのが本作『メガデス』ということになる。
メガデスがBillboard 200に初めてチャートインしてから今週初の1位を獲得するまでにかかった期間は39年3か月1週間で、2016年1月30日付のチャートで故デヴィッド・ボウイが『ブラックスター』で初の1位を獲得するまでにかかった42年10か月以来の最長記録となる。デヴィッド・ボウイが同チャートに初めてランクインしたのは『ハンキー・ドリー』が登場した1972年4月で、死去の2日前(2026年1月8日)にリリースされた遺作『ブラックスター』で初の首位を獲得した。
故デヴィッド・ボウイより前に初登場から初の首位獲得まで長い期間を要したのは、2015年7月に『ビフォア・ディス・ワールド』で初めて1位を獲得したジェームス・テイラーで、1970年3月に『スウィート・ベイビー・ジェイムス』でチャート・デビューしてから45年4か月後のことだった。グループとしては、ブラック・サバスが『黒い安息日(ブラック・サバス)』(1970年)から『13』(2013年)で達成した42年10か月以来の記録となる。
ハードロック・アルバムがアルバム・チャート“Billboard 200”で首位を獲得するのは、2025年5月24日付のチャートでスリープ・トークンの『イーブン・イン・アルカディア』がNo.1デビューを飾って以来の快挙を達成した(ハードロック・アルバムは、ハードロック・アルバム・チャートへのランクイン資格がある、あるいは過去にランクインした作品と定義されている)。
先週4位にランクインしていたモーガン・ウォーレンの『アイム・ザ・プロブレム』(69,000ユニット/前週比7%減少)は今週2位に、オリヴィア・ディーンの『ジ・アート・オブ・ラヴィング』(51,000ユニット/前週比9%減少)は7位から3位、ザック・ブライアンの『ウィズ・ヘブン・オン・トップ』(49,000ユニット/前週比30%減少)は5位から4位にそれぞれ上昇。先週のチャートで1位に初登場したエイサップ・ロッキーのニュー・アルバム『ドント・ビー・ダム』(46,000ユニット/前週比63%減少)は、今週5位に順位を下げている。
テイラー・スウィフトの『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』(45,000ユニット/前週比15%減少)は8位から6位に上昇して、先週6位にデビューしたヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲインの『スライム・クライ』(41,000ユニット/前週比42%減少)は7位にワンランクダウン。『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』のサウンドトラック(40,000ユニット/前週比14%減少)は9位から8位に順位を上げて、アナログ盤のリリース効果で先週3位に復帰したバッド・バニーの『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』(36,000ユニット/前週比70%減少)は9位に下降。シザの『SOS』(35,000ユニット/前週比6%減少)は、先週の11位から今週10位にTOP10復帰している。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは2月5日以降掲載予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『メガデス』メガデス
2位『アイム・ザ・プロブレム』モーガン・ウォーレン
3位『ジ・アート・オブ・ラヴィング』オリヴィア・ディーン
4位『ウィズ・ヘブン・オン・トップ』ザック・ブライアン
5位『ドント・ビー・ダム』エイサップ・ロッキー
6位『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』テイラー・スウィフト
7位『スライム・クライ』ヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲイン
8位『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』サウンドトラック
9位『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』バッド・バニー
10位『SOS』シザ
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
インタビュー・タイムマシン
注目の画像



Billboard 200 全米アルバム・チャート
















