Billboard JAPAN


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2021/02/21 14:00

【深ヨミ】自己最高記録を更新した ずっと真夜中でいいのに。の歴代アルバムを比較

 2021年2月22日付のBillboard JAPAN週間“Top Albums Sales”で、ずっと真夜中でいいのに。『ぐされ』が45,459枚を売り上げ、2位を獲得した(集計期間2021年2月8日~2021年2月14日)。

 『ぐされ』は、前作『朗らかな皮膚とて不服』からは6か月ぶり、フルアルバムとしては『潜潜話』から1年4か月ぶりとなるリリースで、映画『さんかく窓の外側は夜』の主題歌「暗く黒く」、映画『約束のネバーランド』の主題歌「正しくなれない」等を含む14曲を収録している。また、本作は初週の販売枚数としては、これまでの最大だった『潜潜話』の29,000枚を大きく塗り替える結果となっている。

 ここではSoundScanJapanのセールスデータを使用し、ずっと真夜中でいいのに。の既発アルバムがどのように販売されたかを調査してみた。まず、販路(実店舗とEコマース)別の作品別の初週の販売数をグラフ化したのが図1(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/97168/2)である。

 5作の内訳は3作のミニアルバム(『正しい偽りからの起床』・『今は今で誓いは笑みで』・『朗らかな皮膚とて不服』)と、2作のフルアルバム(『潜潜話』・『ぐされ』)であるが、傾向としてはフルアルバムの方が多く売れる傾向にあるようだ。また、ミニアルバム同士を比較すると常にリリース毎に前作を超えるセールスを記録しており、フルアルバムも『ぐされ』が『潜潜話』をしのぎ、ここまで常に人気を伸ばしている事がわかる。

 また、販路別を見ると、Eコマースについてはすべて新作が旧作を超える販売を達成している。一方、実店舗の販売についてだが、前作、『朗らかな皮膚とて不服』は新型コロナウィルスの外出自粛の影響により大きく枚数を落としている、対して今作については”ずとまよ応援店”に多数の実店舗も設定し、店舗特典をつける等の努力が実り、コロナウィルスの影響で実店舗での販売が減少傾向のアーティストが多い中、セールスを大きく伸ばす結果となっている。

 タイアップ等も増加し、より身近に彼女たちの音楽に触れる機会が増えてきており、これからも人気は上昇していくだろう。ずっと真夜中でいいのに。の活躍に注視したい。