2026/11/06 09:00
ピンク・フロイドのアルバム『アニマルズ』の50周年記念盤が、2027年1月22日に発売されることが決定した。
1977年1月21日に発売されたオリジナル盤から半世紀を迎える『アニマルズ - 50周年記念盤』は、アートワークを一新。限定デラックス・ボックス・セット(5CD+3LP+Blu-ray Audio)、2LP、1LP(カラー・ヴァイナル)、2CD、Blu-ray Audio、デジタル版の各フォーマットで発売される。なお、デラックス・ボックス、単体のBlu-ray Audio、2LPは輸入盤のみの発売となる。
日本では、日本独自パッケージとなる2CD+Blu-ray Audioの3枚組セットのジャパン・エディション(7インチ紙ジャケット仕様)が発売される。この形態でのリリースは日本のみで、独自特典としてポスターが封入される。このほか、限定オレンジ・ヴァイナル(1LP/輸入盤国内仕様)と、通常盤2CD(日本独自ジュエル・ケース仕様)も発売される。
2CDには、オリジナル・アルバム全5曲に加え、ロジャー・ウォーターズ作の未発表曲「Young Nicholas Jon」や、「Sheep」「Dogs」の初期バージョンなどを集めたレアリティーズ集を収録。Blu-ray Audioには、ジェームズ・ガスリーによる2018年リミックスのハイレゾ・ステレオ、5.1chサラウンド、Dolby Atmosなどのミックスが収められるほか、1977年のオークランド公演を完全収録した未発表ライブ音源も収録される。
このBlu-rayに収録される未発表ライブ音源『ライヴ・フロム・ザ・オークランド・コロシアム・アリーナ1977』は、1977年5月9日に米カリフォルニア州オークランドのオークランド・コロシアム・アリーナで行われた公演を、当時19歳だったラインハルト・ホールヴァインが秘密裏に録音したものだ。今回の発売にあたり、入念な修復とリマスタリングが施され、収録内容は『アニマルズ』と『炎~あなたがここにいてほしい』の両アルバム全曲に加え、アンコールで披露された「マネー」「アス・アンド・ゼム」「ユージン、斧に気をつけろ」を含む全13曲。注目すべきは「ユージン、斧に気をつけろ」の収録だ。同曲がこのツアーのセットリストに組み込まれたのは、このオークランド公演のみ。1974年以来約3年ぶりに演奏された貴重なパフォーマンスで、結果的にこれが同曲の最後の演奏となった。
輸入盤のみのデラックス・ボックス・セットは、5CD、3LP、Blu-ray Audioを収録し、本プロジェクトの全フォーマットを網羅。64ページのハードカヴァー・ブックには、ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー作家で、フロイドのファンとして知られるジョナサン・レセムによる新規ライナー・ノーツ、ラインハルト・ホールヴァインへのインタビュー、ヒプノシスのオーブリー・ポー・パウエルによる『アニマルズ』のジャケット制作にまつわる回想録が掲載される。また、スタジオ・レコーディング、バタシー発電所でのジャケット撮影、ワールド・ツアーに至るまでの過程を捉えた未公開写真も収録。ソニー・ミュージックジャパンインターナショナルから出荷される商品には、同ブックを全訳した2万字を超える日本語解説書が付く。
今回の発表にあわせ、レアリティーズ集から「Sheep (Original Radio Edit)」が先行公開された。ラジオ向けのプロモーション用として制作された約4分半のエディット・バージョンで、これまで正式に発売されたことのない音源となる。
アルバム・アートワークの制作について、ロジャー・ウォーターズは次のように振り返っている。「クラパムの自宅への行き帰りに、僕は毎日バタシー発電所の前を車で通っていた。きっとあの建物が好きだったんだろう。僕が惹かれたのは、それが発電所であり、煙を吐き出しているという象徴性だ。どこか威嚇しているような雰囲気があるからだ。4本の男根のような煙突があって、逆さまになったテーブルにも見える。バンドにも4人いて、ひっくり返ったような状況だった。豚が飛ぶには最高にクールな場所だと思ったんだ。」
『アニマルズ』について、デヴィッド・ギルモアはこう語る。「77年頃には音楽シーンの空気が変わり始めていた。パンクがあらゆるものに衝撃を与えていて、その影響は『アニマルズ』にも少なからず表れていると思う。このアルバムはかなり攻撃的で、余計な装飾を削ぎ落とした作品だからね。『炎~あなたがここにいてほしい』のようなサウンドスケープ重視のアプローチからさらに踏み込み、もっと直接的で荒々しい表現を目指していた。ロジャーの歌詞もずっと攻撃的になっている。でも制作そのものは本当に楽しかったよ。」
ニック・メイスンは当時を次のように振り返っている。「バンドの中では少しずつ意見の違いも表面化し始めていたけれど、『アニマルズ』は、ある意味ではとても結束力のあるプロジェクトだったと思う。大きな転機になったのがブリタニア・ロウ(スタジオ)だった。数年前に購入した建物に、自分たち専用のレコーディング・スタジオを造り始めていたんだ。スタジオは誰でも扱えるように設計されていて、配線もすべて分かりやすく整理されていた。エンジニア任せにするのではなく、自分でヘッドフォンをつなぎ、そのまま作業に取りかかれるような環境を目指していたんだよ。」
◎リリース情報
アルバム『アニマルズ - 50周年記念盤』
2027/1/22 RELEASE
https://PinkFloydJP.lnk.to/Animals50_ALL
Photo: Storm Thorgerson (c) Sony Music Entertainment
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
インタビュー・タイムマシン
注目の画像







<後編>テイラー・スウィフト/ガガ&ブルーノ/Stray Kids/ピンク・フロイド、2025年米ビルボード・チャートを25の偉業で振り返る
ピンク・フロイド、『炎~あなたがここにいてほしい』が50年を経て再び全英1位に
ピンク・フロイド、『炎~あなたがここにいてほしい』50周年記念短編フィルム第1弾公開
ロジャー・ウォーターズ、『ディス・イズ・ノット・ア・ドリル』よりピンク・フロイド名曲「マネー」ライブ映像公開
『ピンク・フロイド・アット・ポンペイ』全英初登場1位、ピンク・フロイドとして11年ぶり通算7作目の快挙 















