2026/10/15 11:40
エラ・ラングレーのヒット曲「Choosin’ Texas」と、同曲を収録したアルバム『ダンデライオン』が、カントリーとポップの両チャートを席巻している。
カントリー・シンガー・ソングライターでありプロデューサーでもある彼女のヒット曲「Choosin’ Texas」が、米ビルボード・ソング・チャート"Hot 100"で首位獲得週数の最多記録という輝かしい記録を打ち立てた。2月に初めてHot 100の首位を獲得した「Choosin’ Texas」は、2026年9月26日付チャートで通算23週目の1位を記録した。これにより、1958年8月のチャート創設以来の最多記録でマライア・キャリーの「All I Want for Christmas Is You」を上回った。
10月17日付Hot 100の時点で、「Choosin’ Texas」は通算24週の首位を経て2位につけており、ドレイクとドン・トリヴァーの「Solar Eclipse」が5位に初登場している。注目すべきは、後者が「Choosin’ Texas」の一部を引用している点だ。
2026年の大半を通じて、米アラバマ州出身の彼女は「Choosin’ Texas」か、同曲を収録したアルバム『ダンデライオン』によって、ポップとカントリーの両チャートでほぼ毎週のように記録を打ち立ててきた。失恋を歌ったツーステップ調のミッドテンポ・ナンバーであるこの楽曲を、ラングレーはミランダ・ランバート、ルーク・ディック、ジョイベス・テイラーと共作した(プロデュースはラングレーとランバートがベン・ウェストと共同で担当している)。
今年初めにラングレーは米ビルボードに対し、「ミランダとソングライティング合宿に参加していて、一緒に曲を書くのはそのときが初めてでした。彼女は幼い頃、ペットのカンガルーを飼っていたそうなんです。助手席にカンガルーを乗せていたときに、警察に車を止められたことがあるという話をしてくれました。カンガルーのおかげで違反切符を切られずに済んだそうで、彼女は、”もちろん、テキサスのナンバープレートだったしね”と言ったんです。私は、”なるほど、さすがテキサス出身だね……”と思いました。45分後には曲が書き上がっていました」と語っている。
以下は、「Choosin’ Texas」とラングレーがこれまでに並んだ、あるいは打ち立てた記録の一覧だ。
◎大物たちに挑む
前述の通り、「Choosin’ Texas」はマライア・キャリーの「All I Want for Christmas Is You」を抜き、Hot 100における首位獲得週数の最多記録を手にした。それ以前には、マライアとボーイズⅡメンの「One Sweet Day」を抜き、女性によるホリデー・ソング以外の楽曲として最多の首位獲得週数を記録している。さらにその前には、マライアの「We Belong Together」と故ホイットニー・ヒューストンの「I Will Always Love You」を上回り、男性アーティストがクレジットされていない、女性によるホリデー・ソング以外の楽曲の中で最多の首位獲得週数を記録した。
◎2人の女性による同時制覇
ラングレーとメーガン・モロニーは3月に新たな快挙を成し遂げた。ラングレーの「Choosin’ Texas」がHot 100で、モロニーの『クラウド・ナイン』が米ビルボード・アルバム・チャート"Billboard 200"で首位を獲得し、主にカントリー・アーティストとして知られる女性が両チャートで同時に1位に立った初めての例となったのだ。
◎1977年の大ヒット曲を超えた「Choosin’ Texas」
6月末に「Choosin’ Texas」がHot 100で通算11週目の首位を獲得した際、同曲はデビー・ブーンが1977年に放った大ヒット曲「You Light Up My Life」を抜き、女性によるカントリー楽曲(米ビルボードの"Hot Country Songs"チャートにランクインした楽曲と定義)として単独で最長の首位獲得記録を手にした。
◎テイラー・スウィフトの記録を更新
ラングレーは"Country Songwriters"チャートで通算17週目の首位を獲得した時点で、テイラー・スウィフトが持っていた女性による同チャートの最多首位獲得週数の記録を塗り替えた。その記録はその後28週にまで伸びている(10月17日付チャート時点)。同チャートで首位を獲得した女性は、ほかにトレイシー・チャップマン(14週)、ローラ・ヴェルツ(5週)、ビヨンセ(2週)、ギャビー・バレット、ニコール・ギャリオン、メーガン・モロニー(各1週)しかいない。ただし、通算97週の首位獲得を誇る全体トップのザック・ブライアンに追いつくには、まだ道のりは長い。
◎故ドリー・パートンの記録も超えて
「Choosin’ Texas」は、カントリー界で名高い経歴を持つ女性による別の楽曲の記録も上回った。故ドリー・パートンが書き、故ホイットニー・ヒューストンが映画『ボディガード』のためにカバーした「I Will Always Love You」は、Hot 100で14週にわたって首位に立った曲だ。ラングレーとミランダ・ランバートは今や、Hot 100で最も長く首位に立った楽曲を持つ女性カントリー・アーティスト/ソングライターとなった。
◎女性たちが席巻
ラングレーは8月1日付のHot Country Songsチャートで特筆すべき記録の中心となった。同チャートのTOP5を女性が7週連続で独占するという、前例のない事態が起きたのだ。ラングレーは5枠のうち3枠を占め、1位(「Choosin’ Texas」)、3位(「Be Her」)、5位(モーガン・ウォーレンとの「I Can’t Love You Anymore」)にランクインし、テイラー・スウィフトが2位(「I Knew It, I Knew You」)、ステラ・レフティが4位(「Boston」)に入った。
◎大量のセールスを記録
データ集計会社ルミネイトによると、『ダンデライオン』はデビュー以来、米国で週間10万以上のアルバム換算ユニットを4回記録している。2014年12月にBillboard 200がユニット数による集計を開始して以来、女性によるカントリー・アルバムがこれを達成したのは初めてだ。
◎プロデュースでも結果を残す
ラングレーは"Country Producers"チャートでも、女性として最多となる10週の首位獲得記録を保持している(10月17日付時点)。同チャートで首位を獲得した女性は、ほかにテイラー・スウィフト(4週)、ビヨンセ(2週)、ミランダ・ランバート(1週)しかいない。(全体では、ジョーイ・モイが185週という驚異的な首位獲得週数でトップに立っている。)
◎ハット・トリック
2月にラングレーは「Choosin’ Texas」によってHot 100、Hot Country Songs、Country Airplayの各チャートで同時に1位を獲得した唯一の女性となった。
◎TOP2を独占
5月6日付と5月23日付のHot 100で「Choosin’ Texas」と「Be Her」がそれぞれ1位と2位を占め、ラングレーは主にカントリー音楽をレコーディングするアーティストとして、同チャート史上初めて複数週にわたってTOP2を同時に独占した。モーガン・ウォーレンも2025年5月に2曲で1位と2位を占めたことがあるが、それは1週のみにとどまった。
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