2026/10/13 13:00
メタリカのジェイムズ・ヘットフィールドは、ライブを政治的な主張をする場にするつもりはないようだ。
米ラスベガスのスフィアで開催中のレジデンシー公演で、フロントマンであるヘットフィールドは、遠方から足を運んだファンに感謝を伝えたうえで、メタリカは特定の主張を押しつけるためにステージに立っているわけではないと明言した。
現地時間2026年10月10日の公演で、ヘットフィールドは観客に向けて、「ラスベガスに住んでいる人でなければ、メタリカと時間を過ごすために遠くから来てくれたわけだよね。ひとつ言っておきたい。メタリカは、ほかの一部のエンターテイナーのように、くだらない主張を押しつけて君たちに影響を与えようとしているわけじゃない」と語った。
その代わりに、バンドが望んでいるのは、ファンが日常の悩みをひとまず忘れて楽しむことだそうだ。「俺たちは、外の世界の面倒なことを全部忘れるためにここにいる。メタリカの目的は、愛、エネルギー、そしてヘヴィな音楽だ、ベイビー!」と彼は述べた。
ヘットフィールドは、具体的にどのエンターテイナーを念頭に置いているのかは明かさず、発言の解釈は聴き手に委ねた。それでも、メッセージの趣旨は明確だ。メタリカのライブに来たファンには、何よりも音楽を楽しんでほしいということだ。
バンドの根強い人気は、チャート実績からもうかがえる。再発盤の拡張版がリリースされたことを受け、メタリカのアルバム『リロード』が米ビルボードのチャートに再登場。ハードロック・アルバム・チャート“Top Hard Rock Albums”で首位を獲得した。これは同チャートで6作目の首位アルバムとなり、2023年のアルバム『72シーズンズ』に続く快挙となった。
今回の発言は、ラスベガスの没入型エンターテインメント施設スフィアで開催されているレジデンシー【Life Burns Faster】の公演中に飛び出した。同会場は、観客を取り囲む巨大スクリーンと大規模な映像演出で知られる。メタリカは10月に公演をスタートさせ、同会場でヘッドライナーを務める初のヘヴィメタル・アクトとなった。レジデンシーは2027年3月まで続く予定だ。
一方、ステージ上で政治的な発言を控える姿勢が、メタリカが長年にわたって社会的な問題について発信してこなかったことを意味するわけではない。バンドはこれまで、戦争や依存症、社会からの疎外感など、さまざまなテーマを楽曲で取り上げてきた。また、音楽共有サービスのナップスターをめぐる問題では、2000年に同サービスを訴えた最初のミュージシャンとなり、著作権をめぐる議論の最前線に立った。
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