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プラチナ・ジャズ・オーケストラ presented by ラスマス・フェイバー特集:日本側プロデューサー、佐藤讓が綴る「プラチナ・ジャズとの10年」

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 スウェーデン出身のプロデューサー/作編曲家/鍵盤奏者、ラスマス・フェイバー率いる「プラチナ・ジャズ」。2009年の始動以来、日本のアニメ・ソングに洒脱なジャズ・アレンジを施し、幅広いファンへその魅力を届けてきたこのプロジェクトがスタートから10周年を迎え、2月にはその記念公演を開催する。プロジェクトの立ち上げからラスマスと二人三脚でプロジェクトを展開してきた日本側プロデューサー、佐藤讓氏に「プラチナ・ジャズとの10年」を振り返ってもらった。(Text:佐藤 讓)

アニメ・ソング×ジャズの10年。
プロデューサーが綴るヒストリーとその魅力

 ウェブやTVのCMで「銀河鉄道999」が流れているのをふと耳にすると、小さな思いつきからはじまった「プラチナ・ジャズ」というプロジェクトが、10年という時を経て、多くのリスナーの方に愛されるようになったことに大きな感動を抱くと共に、今でも驚きを禁じ得ない。


▲Platina Jazz - The Galaxy Express 999 (from Galaxy Express 999)

CD
▲『プラチナ・ジャズ
~アニメ・スタンダード vol.1~』

 「プラチナ・ジャズ」シリーズにはいくつかのブレイクスルー・ポイントがある。ひとつは「星間飛行」(『マクロスF」劇中歌)のライヴ動画がニコニコ動画で爆発的な人気を博したこと。このブレイクで、『プラチナ・ジャズ』の存在が、コアなアニメのファンの中で「本気のプロジェクト」として信頼されたのが大きかった。
 その次は「はじめてのチュウ」や「銀河鉄道999」など、アニメの外にあるリスナーも知っているような曲をカバーしたことだ。同プロジェクトには欠かせない「シナトラ・スタイル」の陽気なヴォーカリスト、ニコラス・ガブリエッソンとの出逢いによって実現したものだが、これがゆっくりと広く認知を作る大きな後押しになったと思う。実際「はじめてのチュウ」のカバーが世に出てから「結婚式で使いました」という声がチラホラと耳に入ることが増えた。いわゆる音楽好きのリスナーだけではなく、生活を彩るような音楽の聴かれ方をしていることに、同プロジェクトの可能性を感じられた瞬間である。


▲Platina Jazz - Seikan Hikou (from Macross Frontier)


▲Platina Jazz - Hajimete No Chuu (from Kiteretsu Daihyakka)

CD
▲『プラチナ・ジャズ
~アニメ・スタンダード vol.5~』

 こうした広がりの下地を作ったのは間違いなくラスマス・フェイバーというアーティストの音楽家としてのレンジの広さにあるだろう。
 プロジェクトの立ち上げ当初、ラスマスとミーティングした時のことは今でも覚えている。ビクタースタジオで企画の説明をした時、楽しそうに作品の話をしつつ、「このプロジェクトにおけるジャズの定義を教えて欲しい」と彼が問いかけてきたのだ。「海外におけるジャズの定義はかなり厳密だけど、それに沿ったほうがいいかな?」そんな彼の問いに、我々が出した答えは「クロスオーバーな感じやラテンなどの要素が入ったレンジの広い形でお願いしたい」であった。
 元々ラスマスのベースにはジャズ、エレクトロニック・ミュージック、ラテン、アニメ音楽など様々なエッセンスが混在しており、それが魅力となっているアーティストだ。その手腕を存分に発揮してもらいたかったし、日本のリスナーの懐はかなり広くて、多様な音楽性を内包した方が、ジャズをもっと楽しんでくれるのではという確信があった。このような決断や、ラスマスの理解がなければ、「ムーンライト伝説」(『美少女戦士セーラームーン』主題歌)や、「1/2」(『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』)のような野心的なアレンジは生まれなかっただろう。

 10周年を迎える2019年にはライヴが控えているが、進化するプラチナ・ジャズをまた皆様の前で披露できるよう準備しているので是非楽しみにしてほしい。


▲Platina Jazz - A Moonlight Serenade (from Sailor Moon)

Text:佐藤 讓

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