Special
<インタビュー>BAND-MAID、ニューシングル『SPIN』と武道館2DAYSはご主人様&お嬢様と再び会うための“約束”

Interview & Text:岡本貴之
Photo:堀内彩香
BAND-MAIDが、ニューシングル『SPIN』を10月28日にリリースした。3月からスタートした【BAND-MAID WORLD TOUR 2026】の北米公演後、日本国内ツアー開始を前にしての新曲発表となる今作には、アニメ『BEYBLADE X ベイキングダム編』のエンディング・テーマとして書き下ろされた表題曲を含む3曲を収録。ご主人様/お嬢様(BAND-MAIDのファンネーム)への想いが随所に感じられるものの、決して感傷的なムードはなく、ひたすら挑戦と成長を続けるアグレッシブな姿勢に満ちた作品となっている。精力的に出演した夏フェスの振り返りから、ニューシングルについて、そして目前に迫ってきた11月のツアーファイナル――初の日本武道館でのお給仕(ライブ)2DAYSについて。さらにその先に待っている未来のことまで、メンバー5人に話を訊いた。
ザ・ウォーニングとの再会、
初のドームのステージで得たもの
――この夏は毎週末夏フェスに出演していらっしゃいましたが、振り返ってみていかがですか?
小鳩ミク(Gt. / Vo.):ありがたいことに、毎週いろんなところに行かせていただきましたっぽ。もう自分たちが今どこにいるんだろうか?とか、先週はどこにいて、今週はどこに行くんだっけ?みたいに常に話しながらやっていました(笑)。リハーサルも間に入りながら、「次のフェスはこういう雰囲気だから、こういうセットリストにしたよ」とか、SAIKIが考えてくれて。
SAIKI(Vo.):初めて出るフェスが本当に多かったので、新しい環境でできたっていうのはよかったよね。
――【SUMMER SONIC】ではザ・ウォーニングの3人と再会したんですよね。
小鳩:そうなんです。私たちのライブに、ダニー(ダニエラ/Vo. / Gt. / Pf.)がコラボで参加してくれて。
SAIKI:バックステージでも、私たちが会場入りしたら、すぐダニーが来てくれたんです。
――2024年のライブ以来の再会ですか?
SAIKI:実は去年会ってるんです。彼女たち三姉妹がプライベート旅行で日本に来ていて。
小鳩:“シスタートリップ”って言っていたっぽ。そのときにBAND-MAIDとザ・ウォーニング、みんなでごはんに行きましたっぽ。 MISA(Ba.)は残念ながら参加できなかったので、【SUMMER SONIC】が久しぶりの再会となりましたっぽね。
――友情が続いている感じで良いですね! ライブはいかがでしたか?
小鳩:すごく楽しかったですっぽ。久々に一緒にできたっていうのもすごくうれしかったですし、パウ(パウリナ/Dr.)とアレ(アレハンドラ/Ba.)もステージ袖で観てくれていて、一緒にライブしている気持ちになりましたっぽ。
SAIKI:ザ・ウォーニングが日本でライブをやっているのも、久々に観たら本当にすごかった。私たちの本番前に刺激を受けました。
小鳩:前に会ったときよりもさらにパワフルになっているし、すごく成長していて「わっ! すごいっぽ」と思って。私たちも頑張ろうってなりましたっぽ。彼女たちも、常にどこにいるかわからないぐらい世界各国をまわっているから……。
KANAMI(Gt.):「この後アメリカに行くよ!」って。
小鳩:言ってたっぽね。「また会おうね!」と言ってさようならしましたっぽ。

――【TREASURE05X 2026】では、AKANEさんが憧れのナヲさん(マキシマム ザ ホルモン)に会えたみたいですね。
AKANE(Dr.):同じ出演日で楽しみにしていたんですけど、まさかお会いできるとは……! ご挨拶して、ナヲさんもBAND-MAIDのライブを観てくださいました。私たちももちろんホルモンのライブを観ることができて。本当に幸せでした。忘れられない1日になりました。
――その週ごとにいろんなフェスでいろんな経験をしていますね。【THE GREATEST ROCK FUKUOKA】で、みずほPayPayドーム福岡のステージに立ちました。
SAIKI:名だたる方々との共演で、「なんで私たちがここに!?」という驚きがありました。共演してくださったみなさんに「お、最年少!」って言われて(笑)。
小鳩:みなさん明るくて気さくに話しかけてくださって、私たちが緊張しているのも汲んでくださいましたっぽ。
SAIKI:やったことがない環境というのは、いつでもドキドキしますけど、先輩方のおかげで無事乗り切れましたね。
MISA:PayPayドームは特に忘れられないというか、ドームでのライブが初というのもありますし、セトリが他のフェスと全然違って。ちょっと普段はやらないセトリだったんですよ。すごい緊張も相まって、みんな結構ドキドキしながらステージに立ちました。
KANAMI:1曲目がインストの「from now on」だったんです。結構難易度が高い楽曲なので、演奏するにあたって楽器隊はすごく緊張していたのと……あと、そのときに気づいたのが、SAIKIが2曲目で入ってきてくれた瞬間に「あ、これで大丈夫。もういける」って全員が安心して、いつも通りのメンタルになったんです。やっぱりSAIKIってメンバーの中でもやっぱり影響力が特にあるなって思っちゃいました。
――フェスでのセットリストもSAIKIさんが考えて組んでいるんですよね。
SAIKI:はい。私たちがトップバッターだったんですけど、出番が11時半で。普通に過ごしていても早い時間だし、ドームでのコンサートとなると、観客の方がどういう感じか予想していたので、「4人の音で引き込んでやってくれよ!」という期待を込めて「from now on」を1曲目に持ってこさせてもらいました。
――LOUDNESSのような、超テクニカルなバンドも控えていましたし。
SAIKI:そうです。でも、「私たちもできるもんね!」っていうのを見せたくて(笑)。4人にガシッと掴んでもらったので、その後もセトリが流れよくいきましたし、結構みなさんのことを巻き込めたお給仕になったなと思っています。
小鳩:終了後のSNSの反応を見ると、初めて聴いてくださった方も結構多かったみたいで。「見た目的には普段だったら聴かなかった。早めに来て聴けてよかった」「新たな発見ができた」って書いてくださっている方とかもいて、うれしかったですっぽ。
――それはきっと、イベント主催側の狙い通りでしょうね。
SAIKI:うれしいですね。ロックの道を私たちも繋げられるんじゃないかと思いました。

リリース情報
シングル『SPIN』
- 2026/10/28 RELEASE
関連リンク
ベイブレードの“音”も取り込んだ
遊び心あふれる表題曲「SPIN」
――ツアー、フェスでのお給仕を行いつつ、新曲のリリースも精力的ですね。どのように制作を進めていたのでしょうか?
KANAMI:表題曲の「SPIN」は、今年の2月に「アニメ『BEYBLADE X ベイキングダム編』の楽曲を」とのお話をいただいて、書き下ろしさせていただきました。制作にあたって先方から「子どもから大人まで楽しめるアニメなので、みんなと歌えるようなところ、子どももちょっと口ずさめるようなところがあるとうれしい」というオーダーをいただいたので、サビのところでみんなで歌えるようなところを作らせてもらいました。〈(spin, grin, don't give in)〉っていうカッコの部分なんですけど、実際にみんなで歌えるところにしたいということで、(小鳩以外の)楽器隊3人もコーラスに参加して「ここで合唱したいよ」っていうのをアピールしていて。あと、参考としてベイブレードの大会のバトル映像を観たんですが、そこで印象的だったのが、ベイブレードの音がすごく“いい音”で。私は曲の中でサンプリング音源をすごく使うんですけど、このベイブレードの音もサンプリングで使えそうだなと思って、小鳩のボーカルレコーディングのときに一緒に録ってもらいました。
小鳩:「ベイブレードの『ビューン!』ってぶつかる音や、回っている音を録ってほしい」って言われたので。KANAMIに「いかがですか!?」って聞きながらやらせてもらいましたっぽ。
KANAMI:その中からいい音を探して、加工してライザー(上昇音)みたいな音を作ったのが、最初の「ウィーン」って入っているところです。
SAIKI:ワンコーラス終わった後も入ってるよね。
KANAMI:そうそう。そうやって実際にベイブレードの音を入れる“遊び感”を出しながら、より聴き込んでほしい意図で展開を多めにしようと思って。さらに、ベイブレードのイメージに合うように疾走感を出した楽曲にしたいなと思って作りました。

――他のメンバーのみなさんは、ベイブレードのイメージはご自分の中にありました?
MISA:もちろん、子どもの頃から知っていました。
SAIKI:男の子、女の子関係なく流行っていて、知らない人はいないみたいな感じだったもんね?
小鳩:流行が長かったっぽね。アニメも始まって、知らない人はいなかったっぽ。
――レコーディングする上で、どんなことを考えて演奏しましたか?
MISA:幅広い年齢層に愛されているベイブレードの曲ということで、子どもから大人までみんな踊れるような曲、ベースラインにしたいなと思って進めていきました。たとえば、他の曲ではオクターブ奏法をあんまりしないんですけど、今回は増やしてみたりとか。結構セクションによって全然雰囲気が違うんですけど、全力でメロディアスな感じにしたり、聴いていて「楽しいな」と思えるようなベースラインにしたいと思ってレコーディングしました。
AKANE:タイトル通りの目まぐるしい展開が繰り広げられるので、ドラムはその中で イントロやAメロだったらベイブレードと重なるようなスピード感をイメージしたフレーズ、Bメロだったら間とか空気感を意識しながら、「次どうなるんだ!?」と駆け引きみたいなドキドキ感を感じるようなフレーズにしています。かつ、サビではバトル感、疾走感がありながらも、フレーズを繰り返して軸をしっかり作る。サビも結構長いので、その中で前半後半で分けて、あんまり動きすぎずに、静寂のところに軸を持つっていう、自分の中のフレーズの中でストーリー性を出すことを意識しましたね。叩き方もストーリーがあるほうが入り込めるので。あと、コーラスを今回みんなで録ったのが本当に楽しくて。
小鳩:小鳩とSAIKIがコーラスの軸の部分を歌わせてもらって、そこにみんなが入ってくるっていう感じだったので、すごく新しいものになりましたっぽね。「みんなにも歌ってほしいよ」って伝えたいことが、より感じられるものになったと思いましたっぽ。私は今回、コーラスだけじゃなくて、メインとして歌わせていただいた部分もいつもよりちょっと多くて。2サビの後半が(1番と)違っているんですけど、その部分に関してはもうとにかく可愛く録ってほしいと言われたので、可愛さを追求するように、事前にこの部分の歌詞はSAIKIから早くもらっていました。
SAIKI:他の部分の歌詞がまだ固まってない状態で、最初にここを決めました。小鳩に完璧に可愛く歌ってもらうために、小鳩にぴったりな言葉を書きました。「これは小鳩しか言えないぞ」っていう。

――〈唱えてあげる 魔法の言葉〉のところですね。
小鳩:そうなんですっぽ。全力でとにかく可愛く歌ってほしいので、ちゃんと詰めてきてくれって事前にもらって。こうしたらいいかな、ああしたらいいかなっていう風に考えてやりましたっぽ。
KANAMI:うちはツインボーカルを活かせるバンドなので、そこも面白さとしてピックアップしたいなと思って。たまにはやっぱり小鳩の可愛いところを私も見たいし、きっとご主人様お嬢様も見たいはずということで、みんなの夢を叶えました。
――「SPIN」というタイトルは、SAIKIさんが歌詞を書く中でつけたタイトルですか?
SAIKI:そうです。タイトル案の中で自分が出した候補の中でもいちばん最初からあって、最終的にやっぱりこれだよな、となったので「SPIN」にしました。歌詞はベイブレードを何年ぶりかに勉強し直したというか、いろいろ調べて書いていて。とにかく回して楽しい、スピンさせることが大事なゲームだなと思ったのと、「スピン」っていう言葉は言っててすごく口が気持ちいいと思うんですよね。
――冒頭から〈SPIN, CRASH〉と、ベイブレードの魅力を一言で表しているわけですね。
SAIKI:さっきKANAMIが言っていた、ベイブレードの“音”からもうバトルが始まっていると思っているんですよ。そこでスピンしてクラッシュして、また始まるっていうことですね。そこも含めて、歌詞の時系列というか、ストーリー性、バトルをする側の感情とかも、バトル進行に沿ったものにしています。ずっと熱いことを言っていますし、カッコにしている“みんなに歌ってほしい”ところも、(2番は)〈spin, grin, don't give in〉ってちゃんと韻を踏んでいて。それを小さい子にも歌ってほしいし、「韻っていうものがあってね……」と伝えたいというか(笑)。そういう少年、少女たちが大人になったときに聴いて懐かしいな、なんか耳に残っているなっていう曲になればいいなとの希望も込めて。「これ、韻踏んでね?」というか。
小鳩:大人になってから、「こういう意味だったんだ!?」みたいな感じっぽね。
SAIKI:今は意味がわからなくても、今後わかってくれたらうれしいなって、子どもたちの未来にも向けて書いています。それと、ベイブレードは海外でもとっても人気で有名なので、実は全英詞バージョンもあるんですよ。アニメとともに、1年ぐらいかけて各言語にローカライズされて全世界へ出ていく、ちょっと特殊な曲なんです。
――主題歌もローカライズされるって、すごいですね。
SAIKI:すごいですよね。本当に特殊で、制作的にも歌詞を書く上で初めての経験でした。
リリース情報
シングル『SPIN』
- 2026/10/28 RELEASE
関連リンク
武道館は15周年で会うための
“始まりの場所”
――カップリング曲「ENTROPY」は、曲の冒頭がボーカルとギターが息を合わせて、同時に始まりますね。
KANAMI:これは私のただの欲望です(笑)。SAIKIが息を吐いたり吸ったりするところをイヤホンで聴きたくて、たぶんみんなも聴きたいだろうと思っていたんです。「それってどうかな? 気持ち悪いかな?」ってみんなに訊いたら、SAIKIも含めて「気持ち悪くないよ」って言ってもらったので「お願いします!」と……。
SAIKI:「これは吸うほうかな? 吐くほうかな?」みたいなところまで、KANAMIにこだわりを訊いてレコーディングしました。それと、ライブではあのイントロを弾くのは小鳩なんだよね?
KANAMI:イントロは小鳩が弾きますし、しかもこのバッキング、なんと……。
小鳩:レコーディングで小鳩が演奏しましたっぽ!
一同:(拍手しながら)おめでとう~!
小鳩:盤として出るもので小鳩が演奏するのは初めてになりますっぽ。
――そうなんですね!? レコーディングはいかがでしたか?
小鳩:もちろん、小鳩もいつかギターのバッキングでもレコーディングに参加したいという気持ちがずっとあったんですっぽ。去年の末ぐらいから、「レコーディングのここは、小鳩がお給仕ではこういう風に弾きます」ってやりとりはKANAMIとずっとやっていたんですけどっぽ、それを“レコーディングで”できるようになるために耳を鍛えて、弾き方とかをもっともっと詰めていくのを始めていたんですっぽ。それを、まずはMISAとAKANEに聴いてもらって、それがよかったらKANAMIにも聴いてもらって、フィードバックをもらって弾き直して、また確認するっていうのを繰り返して。「じゃあこの新曲で挑戦しよう!」っていうことでKANAMI先生にGOをいただきまして、KANAMI、MISA、AKANEの協力のもと完成しましたっぽ。ギターでレコーディングに参加した初めての楽曲なので、とてもとても思い入れある一曲になっていますっぽ。
――MISAさんとAKANEさんは、どんなところをチェックしたんですか?
MISA:私は「ここの1弦か2弦が鳴ってない」みたいな、ピッチとか音の鳴りに合わせたほうがいいとか、細かいことを言いました。
AKANE:私は主にリズム、グルーヴとかを中心にチェックしました。
小鳩:2人とも褒めながらフィードバックしてくれましたっぽ。
MISA:成長しているのがわかるし、頑張っているのが音で伝わるので、そんなに言うことがなかったです。
AKANE:うん、フィードバックも少なかった。
小鳩:「すごく頑張ってるね」「ここをもうちょっとこうしたらもっと良くなるよ」って風に言ってもらえていたので、私自身もすごくうれしかったですし、もっともっと頑張ろうと思いましたっぽ。

――もう1曲の「Spring ephemeral」は、BAND-MAIDの曲としてはちょっと異色に感じます。
小鳩:BAND-MAIDとして、「夏以外の季節の曲って意外とないよね」という話になりまして。卒業ソングとか春の歌は、バンドさんにはよくあるじゃないですか。でもBAND-MAIDとしてそういう曲ってなかったねって。雰囲気的に“温かい感じ”の曲はあったけど……。
SAIKI:ファンの方に向けての“温かさ”がある曲はあったんですけど、そうではないものをね。
小鳩:「季節ものの曲が欲しいね」って話していたときがちょうど春前だったので、「春の曲をお願いします」ってKANAMI先生にお伝えしましたっぽ。
――タイトルはどういう意味の言葉なんですか?
小鳩:「Spring ephemeral」っていうのは“春の妖精”みたいなイメージで、春の小さな草花というか、足元に咲く小さなお花たちを総称して「スプリング・エフェメラル」っていう風に言うんですっぽ。春の歌詞を書く上でどんなものにしようかなと思って調べている最中に、この言葉を見つけて、すごくピッタリかもしれないと思いましたっぽね。やっぱり、春っていうと桜とか、大きなものをイメージすることが多いと思うんですけどっぽ、その桜とかを小さい花たちが見上げている春……っていうのも素敵だなと思って。暖かい情景の中で、小さな花たちが冬を越えて春になった時に、やっと出てこれたときの喜びや美しさ。でも、その花たちはずっと生きられるわけではなくて、ちょうど春の桜が散る頃には一緒に散ってってしまうという部分も含めて、ちょっと切なさや寂しさもあるけど、そんな儚さの中で春の情景を思い浮かべられるようなところが、すごく素敵だなと思ってこのタイトルにしましたっぽ。

――KANAMIさんは、そのイメージをメロディ、アレンジに反映させたわけですね。
KANAMI:そうですね。コンセプトをもらったときに、私のイメージだと、春は暖かい感じだけど、ちょっと切ない季節でもあるなと思ったので、切なさを出していて。でも、最終的には「BAND-MAID的に明るく終わりたいな」という気持ちがあったので、明るい感じで終わらせています。あと、この曲でもみんなで合唱できるパートが欲しいなと思って。BAND-MAIDにはキーが高くてご主人様が歌えない曲がありますので、今回はちゃんと男性キーを意識してメロディを入れました。だからお給仕では、みんなで大合唱できたらいいな。(シングルの)発売は10月ですけど、冬を乗り越えると暖かい春がまた来るから、BAND-MAIDはそこにいるよ、温かい気持ちでみんなのことを想っているよ、ということを伝えたいですね。
――ちょっと80年代の歌謡ロックみたいな雰囲気も感じたんですけど、そういうことは意識していましたか?
KANAMI:歌謡曲を少しイメージしていましたね。メロが多くなりすぎないように、細かくなりすぎないようにって。
――音を詰め込まないで、そこの空間にご主人様、お嬢様も入って、みんなでひとつの曲になる、というようなイメージでしょうか。
KANAMI:そうですね。お給仕で完成するのがBAND-MAIDの楽曲ですけれど、この曲もご主人様、お嬢様が入ってくれて初めて完成する曲なんじゃないかなと思っています。BAND-MAIDの曲は難しくて歌えない……って言われることが多いので(笑)、「歌える曲を作ろう」というのは意識しました。
――このシングルは、10月28日リリースですから、北米ツアーから帰国して日本ツアーが再開する直前になりますね。そしてその後は、いよいよツアーファイナルの日本武道館2DAYSを迎えます。
小鳩:早いっぽ! もうすぐだっぽ。
SAIKI:ヤバいね。
――4人組ガールズバンドのNEK!(読み:ネキ)が2日間ともオープニングアクトとして出演することが決定しています。BAND-MAIDもオープニングアクトでドキドキした、みたいな経験がありますよね。
小鳩:たくさんありますっぽ。
SAIKI:それを経験してきたから、今があります。何事も経験してみないことには分からないからね。
――とはいえ、BAND-MAIDも武道館でのライブは初ですね。武道館ライブに向けて、それぞれ意気込みをお願いします。
KANAMI:武道館の後に少しお時間をいただいて、お給仕活動はやらずに、制作を続けていくことになります。私たちもお給仕がなくてすごく寂しいこともあると思うんですけど、「この武道館の思い出で生きていける」ような日にしたいなと思って、着々とすごいことを準備しております! 楽しみにしていただきたいなと思います。待っていてください。
MISA:今、新たなベース&ドラムセッションも作っていまして、それもみんなの反応がすごく楽しみです。今までも出し切ってきましたけど、武道館ではもう自分を絞り出して……出し切るみたいな(両手で絞るジェスチャーをしながら)、そんな気持ちで挑もうと思っています。
AKANE:今回、これだけたくさんの場所を回れるワールドツアーも久々で。武道館2DAYSができるのもうれしいですし、私たちにとって武道館はリベンジなので(※2021年2月11日に予定されていた武道館公演が、新型コロナウイルス感染拡大のため中止)、みんなと心から楽しんで、ワールドツアーをバシッと締めくくって、明るい未来を見せるぞ!と思っています。
小鳩:約1年かけて、世界各国を1本のツアーとして回るのが初めてのことだったので、本当にひとつのツアーなのかな?と思うぐらい思い出がたくさんありますっぽ。この1年で培ってきた流れで、11月にみなさんと一緒に作り上げる武道館が完成すると思っているので、完成したお給仕をして、また次に発信するためのパワーをそこでもらって、私たちも与えて、2027年をより良いものにするためのお給仕にできたらいいなと思いますっぽ。来年はお給仕はしないんですけど、活動休止ではないので制作も続けますし、リリースもあるかもしれないですし、私たちBAND-MAIDはサプライズが好きなので、みなさまが考えもしなかった驚くことを2027年もできたらいいなって思っていますっぽ。2028年に迎える15周年に向けて「今からどうしようか」とワクワクすることばかり考えているので、「一体どうなっていくんだろう!?」っていう期待を感じさせる武道館お給仕にしたい思いがすごく強いですっぽね。なのでみなさんも楽しみにしていてほしいですし、私たちもこれから先――さっきAKANEが言ったように「明るい未来」のために、素敵な2027年にするべく、この武道館を仕上げたいなと思いますっぽ。
SAIKI:ヨーロッパ、台北を含め久しぶりに行けたところもたくさんあります。そのときに「○年ぶりだね」って顔を合わせられたのは、私たちがBAND-MAIDを続けていたからまた再会できた、という喜びもありました。新しい人にも出会えていて、BAND-MAIDのこれからの歩みはまだまだ明るいなと感じられました。そういう出会いがあるからこそ、私たちの創作意欲も湧きますし、お給仕をやる意味も自分たちで見出せているので。武道館は全然“終わり”じゃないですし、ただの通過点だと思っているので、この2DAYSを必ず成功させて、みなさんに楽しんでもらう演出を今詰めていますので、楽しみにしていてほしいです。私たちが武道館をやって燃え尽きることはないので、ご主人様お嬢様、応援してくださる方々も、燃え尽きるのは禁止でございます。武道館が終わった直後にも、何か発表できることがあるんじゃないかなと思いますので、その辺も含めて楽しみにしていてほしいですし、15周年のときに必ず帰ってくるので、覚悟していてください!(笑) ワールドツアーはそもそも15周年に向けてのもので始まっていますし、武道館は15周年で会うための“始まりの場所”。私たちは絶対に約束を果たします。楽しみにしていてください。

リリース情報
シングル『SPIN』
- 2026/10/28 RELEASE
関連リンク
関連商品
































