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<コラム>『PRODUCE 101 JAPAN 新世界』ストリーミング動向――JO1/INI/ZB1ら使用楽曲と共に広がる熱量に注目

コラム

Text:小松香里

 JO1、INI、ME:Iを輩出したサバイバルオーディション番組の第4弾、『PRODUCE 101 JAPAN 新世界』。国民プロデューサーとシリーズ初となるSEKAI プロデューサーの投票を経て、最終的に12名がグローバルボーイズグループとしてデビューする予定だ。メンバー発表を間近に控え、オーディションの行方に注目が集まっている。

 オーディションの盛り上がりと共に注目度が上がるのが使用楽曲だ。4月9日放送の#3、4月16日放送の#4で行われたのは、「グループバトル」。全101名の練習生が8曲の課題曲に分かれ、16のグループ(各曲2チーム)で競い合った。ボーカル、ダンス、ラップの総合力が審査されるだけでなく、会場の現場投票で勝敗が決定。どの練習生とどの楽曲で勝負するのかという、グループ決めの時点からヒリヒリとした緊張感が漂った。これまでの『PRODUCE 101 JAPAN』と違い、楽曲の一部を練習生自らがプロデュースし、振付や演出、構成を考案する新ルール「FREE パート」が追加されたことで、自己プロデュース能力がより問われる審査となったことも話題に。「グループバトル」で使用された楽曲の中から、ストリーミング数の面で注目したいのがJO1の「Love seeker」、Wanna Oneの「Energetic」、Stray Kidsの「CASE 143」だ。

 JO1の「Love seeker」は、『PRODUCE 101 JAPAN 新世界』放送前週と放送週のストリーミング数を比べると、日本では197%増。アジア全域(集計対象の国と地域は、日本、韓国、台湾、香港、インド、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)でも197%増を記録。なお、4月8日と9日に東京ドーム、4月22日と23日に京セラドーム大阪で、JO1の単独ドーム公演【JO1DER SHOW 2026 'EIEN 永縁'】が行われた影響もあるだろう。


 Wanna Oneの「Energetic」は、放送前週と比較して放送週のストリーミング数が日本では468%増、アジア全域では219%増を記録。4月6日に韓国・ソウルで7年ぶりのファンミーティングを開催し、Wanna Oneが正式に再結成したことも、この数字を押し上げた要因のひとつと考えられる。Stray Kidsの「CASE 143」も日本で145%増、アジア全域で124%増と、いずれも大幅な伸びを示した。番組で使用された楽曲を改めて聴き、練習生たちが繰り広げた熱いドラマを振り返った視聴者が多かったことの表れだろう。


 4月30日放送の#6、5月7日放送の#7で行われたのは、「ポジション評価:OPEN ROUND」。ダンス&ボーカルグループにおいて、ボーカル、ダンス、ラップといったポジションの境がなくなっており、ポジションの枠に捉われないオールラウンダーの時代が到来していることを踏まえ、OPEN ROUND形式で楽曲のアレンジや構成も含めてセルフプロデュースする審査だ。全9チームが異なる曲で競い合い、第1回順位発表式での順位が上位の2人とグループバトルで各曲1位になった計9人の練習生がリーダーに選ばれた。

 使用楽曲9曲のうち、ストリーミング数の増加率で特に注目されるのがImagine Dragonsの「Natural」、INIの「DOMINANCE」、ZEROBASEONEの「Doctor! Doctor!」の3曲だ。「Natural」は放送週のストリーミング数が放送前週比で日本199%増、アジア全域104%増を記録。「DOMINANCE」は日本167%増、アジア全域166%増、「Doctor! Doctor!」は日本218%増、アジア全域173%増と、いずれも大きく数字を伸ばした。INIとZEROBASEONEが5月8〜10日に幕張メッセで開催された【KCON JAPAN 2026】のヘッドライナーを務めたことも、増加に寄与した要因のひとつとみられる。


 Imagine Dragonsの「Natural」を選んだチームは、CHISATO(小林千悟)率いる「Nature Self」。メインダンサーには満場一致でYURA(安部結蘭)が選ばれたが、YURA(安部結蘭)は前回のグループバトルで敗北したことで葛藤を抱えており、ダンストレーナーの仲宗根梨乃から「『Natural』はプレッシャーに負けない歌。一人で抱えないで」という楽曲が宿すメッセージをパフォーマンスに昇華することが大事だというアドバイスをされ、「Natural」のメッセージ性に注目が集まった。「Nature Self」が“最も印象的だったチーム”に選ばれたことも、ストリーミング数増加の一因となっただろう。

 INIの「DOMINANCE」を選んだチームは、RYUJI(杉山竜司)率いる「PUNCH LINERS」。“101 SPECIAL BUDDY”としてサプライズ登場したINIから、池﨑理人、西洸人、松田迅が応援に駆け付け、的確なアドバイスをする姿が反響を呼んだ。メインラッパーに選ばれたO.YUSEI(大林悠成)がメインラッパーの交代を申し出るが、メンバーから背中を押され、本番では堂々たるパフォーマンスを見せつけ、「現場投票」でチーム内1位を獲得するという熱いドラマがあった。

 ZEROBASEONEの「Doctor! Doctor!」を選んだチームは、K.DAIKI(加藤大樹)率いる「LOVE MANUAL」。人気も実力も上位のメンバーが集まったチームだが、ボーカルトレーナーのKevin Wooから「アベンジャーズチームだから期待していたけど、チームワークが揃ってない」と指摘され、壁にぶつかる。INIの尾崎匠海、髙塚大夢、藤牧京介が丁寧に悩みを吸い上げ、真摯に向き合ったことも力になり、チームはひとつに。K.DAIKI(加藤大樹)とメインボーカルのSHINHAENG(オ・シンヘン)を中心に、完成度の高い「Doctor! Doctor!」のパフォーマンスを披露するに至った。

 使用楽曲に宿ったドラマを思い起こしながら、誰がデビューを掴むのか、『PRODUCE 101 JAPAN 新世界』の結末に注目したい。

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