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<インタビュー>JIMMY・WEESA 世界基準で進化するPSYCHIC FEVER、海外を巡り確信した強みとは

Interview:Tomoko Moore
Photo:Tariq
PSYCHIC FEVERは2026年も世界へと活動の場を広げ、グローバルに挑戦し続ける。2025年はグループ初の北米ツアーの開催や、アメリカ・テキサス州オースティンで開催された【SXSW 2025】に出演するなど、着実に経験値を積み上げている彼ら。そこでの手応えを得て、7月にはアルバムのリリースも予定しているそうだ。今回は、JIMMYとWEESAにロンドンで取材を行った。まずは昨年のロンドンでのファンミーティングの振り返りから。
――PSYCHIC FEVERは、2025年7月にロンドンでファンミーティングを開催しました。ロンドンのファンの方々で印象に残っていることはありますか。
JIMMY:僕たちがロンドンに来ることができたきっかけが、SNSを通して海外で「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」がたくさんの人に聴かれて拡がっていったことだと思います。初めてロンドンでパフォーマンスした時も、「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」をファンの方が一緒に歌ってくださいました。でも一番嬉しかったのは、「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」以降にリリースした楽曲もちゃんと聴いてくださって、パフォーマンスした時も一緒に歌ってくださったこと。一過性のバズではなくて、ちゃんとPSYCHIC FEVERのことが好きでリリースも追ってくれていることを感じて、本当に嬉しかったですね。
WEESA:初めてヨーロッパに来た時は、ファンの方からすごく強いエネルギーを感じました。僕たちの曲を僕たちよりもエネルギッシュに踊ったり歌ってくれたり。そういうファンの方の姿を見ると、心からヨーロッパでパフォーマンスをするのが大好きだなと思いますし、だからこそ、自分たちも楽曲やパフォーマンスの仕方などで、ヨーロッパのファンの皆さんからも影響を受けているなと感じます。
――それはすごく大切なことですよね。オーディエンスからもらったエネルギーをさらに超えていくという、その駆け引きみたいなものは、やっぱりライブじゃないと感じられないですから。ストリーミングもありますが、やっぱり音楽の根本はそこだと思います。
JIMMY:僕たちもライブが強いアーティストになりたいというのは意識しています。他のアーティストのライブを見に行くのも好きですし、アーティストの歌ってる姿を見たときに感じられるエナジーはすごく大事ですよね。そこはPSYCHIC FEVERのメンバー全員が、大切にしていることだと思います。
――PSYCHIC FEVERは海外ツアーやフェスなど、様々な国でパフォーマンスをされています。各国のファンの印象で違いを感じたことはありますか。
WEESA:盛り上がる楽曲は各国で違いがあると思います。その土地のサウンドであったり、刺さる音楽が違うので、盛り上がる場面が全然違うというのは感じますね。
JIMMY:そうですね、それが一番の違いだと思います。アメリカだと「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」や、自分たちがインスピレーションを受けている2000年代の曲であったり、 90年代後半の曲を再現した曲が盛り上がります。ロンドンなどヨーロッパは、「Highlights」という僕たちとRENの3人でパフォーマンスしている曲が「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」より先にバズったりしていて。エレクトロニックサウンドというか、そういったジャンルが好きな方がすごく多いなと感じます。
――PSYCHIC FEVERはグローバルでの活躍を目指して経験を積んでいらっしゃいますが、苦労をされてきたなかでの嬉しかったこと、心に残ってることはありますか。
JIMMY:デビューして2年ぐらいタイで活動させてもらって、なかなか思うように結果も出なかった部分もありましたが、そこから海外のいろいろなところでパフォーマンスができるようになったのは一つありますね。あとは、僕らを基点に、LDHの後輩グループや先輩グループなど、僕たちの家族のような存在のアーティストに興味を持っていただいたり、僕たちがやっているグループ以外のものにも興味を持ってくださって、PSYCHIC FEVER以外に対しても「こっちもいいのあるんだ」と、そういう風にディグってくださる方がたくさんいるのはすごく嬉しいなと思います。
――若い世代ながらもしっかりと音楽を通じてメッセージを届けられることがPSYCHIC FEVERの武器だと思います。ブレない軸を持つことができるコツはありますか。
JIMMY:僕たちも、もともとPSYCHIC FEVERとしてデビューしたタイミングで「こういうスタイルでいきます」というのはそんなにガッツリ決めていなくて。海外で過ごす経験やファンの方からの反応をもらって、自信がついていきました。このバラバラな7人だけど、それがいいって言ってくださったり、逆にこの違いがいろいろな人に興味を持ってもらえるきっかけになったり。そうやって、その反応が自分たちに強く響いたからこそ、それを発信しています。なので、皆さんからいただいた分、僕たちももっと返したいとすごく思いますね。それが自動的にチームの強さに繋がっているのかも。
――ダイバーシティは一つにまとまりにくかったりもしますが、PSYCHIC FEVERはすごく綺麗にまとまっていて、ステージでのフォーメーションを見ていても本当にうまく流れているなと感じました。
JIMMY:僕たちは全員同じEXPGというスクールに10年ぐらいいたのもあると思います。みんなバラバラではあるのですが、根っこの部分はちゃんとLDHが大好きで、ダンスが大好き。しかもダンスを踊ってた時期も2005年から2015年と、同時期にレッスンを一緒に受けてきたから、流行ってる音楽も一緒でした。根っこの部分が一緒だからこそ、何をやってもなんとかなっているのかなと思います。

自分たちに違いがあるからこそ、
それがアイデンティティになったり、強みになる
――そういった経験を積みながら、ニュー・アルバム『DIFFRENT』の制作が進んでいるとか。制作過程はいかがでしたか。
WEESA:今回、アルバムでは初めて僕とJIMMY君が歌詞を書かせてもらったり、リファレンスやデモなど、アルバムを0から作っていく段階からみんなで一緒に話し合っていきました。ものすごく時間はかかりましたし、たくさんの人が関わっているからこそ、意見を取り入れて完成に持っていくのがすごく難しいです。今も絶賛制作期間中ではあるのですが、1つ目のアルバムより突き詰めているからこそ、いいアルバムになると思っています。
JIMMY:これまで『PSYCHIC FILE』というEPのスタイルで、いろいろなものに挑戦して、ヒップホップもR&Bもエレクトロニックもやってきました。そこですごくたくさんの経験をしたからこそ、今回のアルバム『DIFFERENT』があるなと思っています。自分たちに違いがあるからこそ、それがアイデンティティになったり、強みになるということを、その期間を経てすごく感じたんです。そういったコンセプトをしっかり決めてアルバムを作るのは、今回が初だと思うので、かなり時間がかかっていますね。
歌詞も書かせてもらったのですが、良い意味で自分のエゴを出さずに、うまく調整ができたと思います。スタッフの皆さんにも聞いてもらって、みんなでしっかり納得できるもの、しっかり共感できるものを作りたくて。世界中の人と共感できるものを作るべく、頑張っています。
――『DIFFERENT』というアルバムタイトルが、7人のアイデンティティに繋がっているのですね。
WEESA:“人と違うことはいいこと”、“違うことに価値がある”というメッセージを込めて、アルバムを『DIFFERENT』と付けました。このアルバムを、人種のるつぼであるロンドンから発信するということにも、とても大きな意義を感じています。

――アルバムのリリースが楽しみです。今後も日本でのツアーや海外公演を控えていますが、5年後にはこうなっていたいという展望はありますか。
JIMMY:5年後…今すぐにでも、まずはアリーナ規模でライブがやりたいです。たくさんの人にパフォーマンスを届けたいというのが一番の目標なので。会場が大きくても小さくてもやることは変わらないのですが、やっぱりいろんな人に見てもらうためには、何万人規模の場所でパフォーマンスする必要があります。その準備のためにも毎回フルアウトでパフォーマンスをしているので、さらにレベルアップできたらいいなと思っています。
――ちなみにお二人がロンドンで好きな食べ物はなんでしょうか。
JIMMY:フィッシュアンドチップスはいつも食べてますね。
WEESA:ロンドンはお肉が美味しいイメージはあるかもしれないです。
JIMMY:昨日お肉を食べました。
WEESA:ステーキとか!行きたいお店にピンをしているので行けたらいいなと思います。実はロンドンって美味しいお店が多いですよね。
――JIMMYさんはロンドンが大好きだと伺いました。
JIMMY:ロンドンは英語圏なので語学の勉強にもなりますし、ロンドンのファッションが好きで、毎回ロンドンに来たらブリック・レーン周辺のお店や古着屋に行くんです。世界中いろいろ回りましたが、ロンドンが一番プライベートで買い物することが多いですね。最近はストリートファッションも若いブランドがいっぱい出てきてますし、自分の周りでも、ロンドンのファッションってめちゃめちゃいいよねというのは話してます。
あと、ロンドンはちょっと日本に似てるのかなとも思っていて。昔のカルチャーやルーツを大事にする人が多いんです。若い子たちでも、こういうルーツがあってこういう服にしたいんだとか、職人魂じゃないですけど、そういう考え方が似ている気がします。
――たしかに、イギリスっていい意味でオタク気質ですよね。だからクリエイターが好むのはすごくよくわかります。
JIMMY:イギリスのものはかっこいいですよね。僕はロンドンが一番住みたい街ですね。
――PSYCHIC FEVERが近い将来、ロンドンでライブをしてこの街で熱狂を巻き起こすことに期待したいと思います。

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