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2020/04/02

<ミニ・インタビュー>ザ・ウィークエンド、米ビルボード史上初のソング/アルバム/アーティスト/ソングライター/プロデューサー・チャート独占を語る「究極の正当性評価だ」

 ニュー・アルバム『アフター・アワーズ』をリリースしたばかりのザ・ウィークエンドが、米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”とソング・チャート“Hot 100”、そしてアーティスト、ソングライター、プロデューサーのTOP100ランキングで同時に首位を獲得するという快挙を成し遂げた。

 2020年3月30日にリリースされた同アルバムは今年の最多初週ユニットを更新し、Billboard 200で初登場1位を獲得した。Hot 100では「ブラインディング・ライツ」が1位を獲得している。

 ザ・ウィークエンドが共同作詞作曲し共同プロデュースした、アルバムのオリジナル・ヴァージョンに収録されている全14曲がHot 100入りを果たしたことから、彼はソングライターとプロデューサーのチャートも独占した。そしてその驚異的な週間ユニットのおかげでアーティスト・チャートでも1位に君臨している。

 2020年4月1日にザ・ウィークエンドことエイベル・テスファイが米ビルボードとのメール・インタビューに回答し、歴史的快挙を達成した現在の心境について語った。

◎おめでとうございます!米ビルボードのアルバム、ソング、アーティスト、ソングライター、プロデューサー・チャートで同時にNo.1を獲得したのはあなたが初めてです。あなたの才能の幅を見せつける結果となりました。これらの分野全てで評価されたことについてどう思われますか?

ザ・ウィークエンド:すごくありがたいことだと思う。アーティストの一人として、自分たちがやることが認められるのは究極の正当性評価だ。この名誉は、辛抱強く自分を支援してきてくれたチームとファンとシェアするよ。

◎『アフター・アワーズ』に収録されている「ブラインディング・ライツ」などの楽曲は、明らかに80年代の音楽に影響を受けているようですが、これは何故ですか?あなたが初めて全米No.1を獲得した「キャント・フィール・マイ・フェイス」からもレトロなヴァイブスが感じられます。影響を受けた音楽や、過去のサウンドを現代で用いる動機について教えていただけますか?

ザ・ウィークエンド:僕は自分が生まれる前の時代への憧れがずっとあった。最初のミックステープ(2011年の『ハウス・オブ・バルーンズ』)まで遡っても聞こえるけれど、スージー・アンド・ザ・バンシーズやコクトー・ツインズなどに代表される80'sが僕のサウンドにおいて大きな役割を果たしている。新しいサウンドを生み出す手助けをしてくれる場合もあるし、露骨に影響されることもある。今は世間でも気に入られているみたいで嬉しいよ。

◎今は誰にとっても先の見えない時期ですよね。地球全体の現状を踏まえると、人々の健康と安全が最重要であることは言うまでもないですが、これほど困難な状況でアルバムをリリースし、プロモーションするのはどんな感じですか?

ザ・ウィークエンド:すごく奇妙な感じだよ。最初はリリースしたことが無神経だったかなとも思ったけれど、自分のファンの場合は延期することで傷つけてしまうかもしれないって考えたんだ。一緒にこの困難を乗り越えるための努力を続けながら、1日の中のたった1時間だったとしても、誰かにとって(このアルバムが)僕らの現実から逃避する手助けができればいいなと思う。

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