2019/02/28 14:30
スティーヴ・アオキと聞いて何を思い浮かべるだろうか?世界的人気DJ、音楽プロデューサー、レコード・レーベル経営者、ケーキ投げの達人……。さまざまな顔を持つ彼の父親が、鉄板焼きチェーン店BENIHANA創業者のロッキー青木であることは有名だが、実はロッキーがオリンピックに2回選出された優秀なレスリング選手だったことはあまり知られていないかもしれない。また、自宅リビングでDIYパンク・ライブを主催して音楽活動を開始したアオキが、当時父親の資本主義活動に対する反発からヴィーガン(完全菜食主義)を貫いていたことをご存知だろうか?そして彼が経営しているレーベル<Dim Mak>が、ブロック・パーティー、フィッシャースプーナー、ザ・ヴォン・ボンディーズがブレイクするきっかけを作った、2000年代インディーズ・ロックを語る上でなくてはならない存在だったことは?
このように、語り始めるとキリがないほど波乱万丈なアオキの人生を振り返る初の自伝『BLUE: The Color of Noise』が出版される。直訳すると“ブルー:ノイズの色”というタイトルについて彼は、「人々が聴きたがるノイズを作り出すことで始まった自分のキャリアが、世界中のファンのために普遍的な言語を持つクロス・ジャンル・ミュージックを作る仕事へとつながっていったことを直接反映している」と米ビルボード・ダンスに語っている。
彼はさらに、「この回想録は、現在に到るまでの自分の生い立ち、山あり谷ありの人生における出来事や出会った人々について、外部から覗き込むような形で垣間見せる。自分はこの本に全身全霊を注いだので、世界とシェアできることが楽しみで仕方ない」とコメントしている。
アオキの回想録では、世界中を飛び回る生活、DJとして頂点を極めるまでの道のり、複数の友人をドラッグで亡くした過去、常に注目され続けることの重圧、そしてファンに還元することの重要性などが語られる。また、リル・ヨッティ、MSTRKRFT、ブリンク182など多くのコラボレーションも実現してきた彼だけに、アーティストも多数登場するとみられ、秘蔵写真も公開される予定だ。
『BLUE: The Color of Noise』は2019年9月3日にSt. Martin's Pressから発売される。現在プレ・オーダーを受け付けている。
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