2015/09/09 22:00
ジャスティン・ビーバーが新曲「ホワット・ドゥ・ユー・ミーン?」で、デビュー6年目にして初の首位を獲得した、今週の米ビルボード・シングル・チャート。
8月28日にデジタル・シングルが解禁、30日にビデオが公開されると、1週で視聴回数が3000万回を突破、現時点ですでに4200万回のストリーミングポイントを稼いでいる「ホワット・ドゥ・ユー・ミーン?」。デビュー・アルバム『マイ・ワールド』(2009年)から、3作すべてが首位デビューを果たしてきたが、意外にもシングル曲でNo.1を獲得するのは、この「ホワット・ドゥ・ユー・ミーン?」が初となる。ツイッターやインスタグラムなど、SNS上では、“Congratulations!”のメッセージが飛び交っていて、2週目の首位獲得に繋げてくれそうな“ビーバー・フィーバー”を巻き起こしている。
また、初の首位獲得となったのは全米だけでなく、UK、ニュージーランド、アイルランド、オーストラリアの主要4か国でも、これまで成しえなかったNo.1獲得を実現させた。そのほか、ノルウェーやスウェーデン、スコットランドでも主要チャートで首位をマークし、全世界で大ヒットを記録、ビルボードジャパンの洋楽チャートでは3位に初登場した。
テイラー・スウィフトの新曲「ワイルデスト・ドリームス」との対決が注目となった、今週のシングル・チャートだが、テイラーはデジタル・セールスの解禁が9月1日だったため、集計期間の短縮がやや影響したためか、15位にデビューと出遅れた。とはいえ、1日からスタートしたデジタルセールスも好調、ジャスティンの「ホワット・ドゥ・ユー・ミーン?」と同日(8月30日)にリリースされた、話題のビデオも1週で3000万回を突破、まもなく4000万視聴回数に届く勢いをみせていて、大差をつけられた状況というわけではない。次週以降、巻き返しのTOP10入りを果たすか、アルバム『1989』から4曲目のNo.1ソングとなるか、まだまだテイラーの快進撃は続く。
「ホワット・ドゥ・ユー・ミーン?」のリリース効果か、ジャスティンがフィーチャリング・アーティストのジャックUのシングル「ホウェア・アー・ユー・ナウ」も、先週の13位から10位へ、息を吹き返し、再びTOP10入りを果たしている。この、「ジャスティン・ビーバー初のNo.1獲得」に、話題をさらわれがちだが、今週のアルバム・チャートで、こちらも初の首位獲得となった、ザ・ウィークエンドのシングル・チャートでの大躍進も見逃してはいけない。
今週、アルバムとの2冠が期待されていた「キャント・フィール・マイ・フェイス」は2位にダウンしたものの、かわって「ザ・ヒルズ」が3位に浮上、TOP3内に2曲を同時ランクインさせるという快挙を成し遂げた、ザ・ウィークエンド。今年初頭からロングヒットを続けている「アーンド・イット」は37位に、以下、アルバム『ビューティ・ビハインド・ザ・マッドネス』に収録されている8曲のナンバーが、100以内にランクインしたのだ。全11曲をチャートに送り込み、アルバムが首位デビューを果たしたザ・ウィークエンド、テイラーではなく、次週はジャスティンVSザ・ウィークエンドの上位対決となるかもしれない。
Text: 本家 一成
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