2025/02/22 12:00
【ビルボード・ウィメン・イン・ミュージック】(WIM)の日本版実施に伴い展開されている、独自の観点から“音楽業界における女性”にフォーカスしたインタビュー連載『わたしたちと音楽』。Vol.52となる今回は、「エビカニクス」で知られ、子育て世代と子供たちから圧倒的な指示を集める増田裕子(ケロ)と平田明子(ポン)の2人組ケロポンズが登場した。
2004年に活動をスタートし、子育てに対する社会の変化を目の当たりにしてきた2人。ポンが「若い女性アーティストの中には、育児と両立しながら活動している人も増えました。例えば“出産のために一旦お休みするけど、産後は戻るね”と自然に言えて、みんなもそれを受け入れている。この空気感は、昔とはやっぱり違いますね」と明かすと、ケロが「コンサートでも、昔は“パパは子供を連れてきただけ”という雰囲気で居眠りしているような人もいたのが、今ではパパも一緒に楽しんでくれるようになりました。赤ちゃんを抱っこしていたり、子どもを連れてコンサートに来る姿も増えました。本当に時代は変わりましたね」と続けた。
また、エンタテインメント業界の女性がより働きやすなるため必要なことを問われると、ポンは自身の子育ての経験を振り返り、国の制度が現実に追いついていないと指摘。「役所の人たちは“子育てする女性は9~17時で働いている”と思っているけれど、実際にはエンタメ業界のように不規則な仕事もあるし、夜中の仕事や泊まりの仕事だってある。でも、そういう現実に寄り添う制度がまだまだ少ないなと感じました」と説明。
自身が働く会社は小規模で柔軟なため、働く人の事情に寄り添うことができるとケロが述べると、ポンは「小さな組織だからこそ、メンバーの意見を大切にしながら進んでいける。これは、どの業界でも大事なことだと思います。風通しを良くして、みんなが“最近働きやすくなったね”と思える環境を作っていけたら理想的ですね」と付け加えた。
インタビュー全文はビルボード・ジャパンの特集ページで、ケロポンズのエンパワーメント・ソングはSNSにて確認できる。また、【ビルボード・ジャパン・ウィメン・イン・ミュージック】の特設サイトでは、これまでのインタビューやプレイリストなどをまとめて見ることができる。
2007年からアメリカで開催されている【ビルボード・ウィメン・イン・ミュージック】は、音楽業界に貢献した女性を表彰するアワードで、2023年版は3月に実施された。日本では、インタビューやライブ、トークイベントといった複数のコンテンツから成るプロジェクトとして2022年秋にローンチした。
Photo: Shinpei Suzuki
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