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2023/02/10 12:30

グラハム・ナッシュ、故デヴィッド・クロスビーが死の間際に関係修復を望んでいたと明かす

 グラハム・ナッシュが、2023年1月18日に死去した故デヴィッド・クロスビーは自身の死期を悟っており、手遅れになる前に仲直りがしたかったのではないかと米AARPマガジンとのインタビューで語った。

 クロスビーが先月81歳で未公表の原因で亡くなるまで、ナッシュとは何年も疎遠になっていたとみられていたが、ナッシュによるとクロスビーは関係修復を望んでいたのだという。インタビューで彼は、「実は、最後のほうは少し親しくなりつつあったんです。彼が私に音声メッセージを送ってきて、謝罪のために話したいから時間を決めてくれないかと言ったんです。私はメールを返し、“分かった、君の時間の明日11時、東海岸の2時に電話してくれ”と言いました。電話はなく、その後彼はいなくなってしまいました」と明かしている。

 それは半世紀にわたる友情と、20世紀の忘れがたいフォーク・ロックを生み出した音楽的パートナーシップの痛ましい結末だった。だがナッシュは、彼らが分かち合った愛と音楽に集中しようとしていると語った。彼は、「自分たちにできることの一つは……特に私は、楽しかった時間だけを覚えているようにすることだと思うんです。自分たちが作った素晴らしい音楽を記憶にとどめようとすること。楽しかった時間だけに興味を持つようにします、だって悪かった時期に集中すると、あまりに変な感じになるので」と述べている。

 ナッシュは、クロスビーが死の直前に接触を試みたことから、終わりが近いことを悟っていたのではと語った。自身の薬物依存との長い闘いについても公言していたクロスビーについて、「肝移植、そしてたくさんのステントも入れてました。彼は7つもステントを入れていた。身体が本当に衰えていたんです」とナッシュは語り、「でも、もう一度言いますが、私にできるのは楽しかった時間を覚えていようとすることだけです。たくさんありましたから」と続けている。

 友人の死を“地震”に例えたナッシュは、その死が一連の小さな揺れを引き起こしたと説明し、現実を本当に理解できるまで数日かかったと語った。「クロスビーは私の大切な友人であり、50年以上の親友でした。自分にできるのは良かったことに集中することだけです」と彼は言い、クロスビーがかつてナッシュついて時々辛辣な発言をしていたために、長年にわたって彼らの間で広がり続けていた亀裂を脇に置いた。2021年にもクロスビーは、痛烈なインタビューで、ナッシュやニール・ヤングとは何年も話をしておらず、すぐに話すつもりもないと語っていた。

 ナッシュは、「でも、彼が私に電話して、自分がしたこと、私を傷つけたことを謝ってくれる意思があったことは、彼の死を少しは受け入れやすくしてくれました」と述べている。

 クロスビーの音楽スタイルの何が特異なのかを尋ねられると、彼のミュージシャンとしての“信じられないほどの独自性”を指摘し、初期にジャズの影響を受けたことや、“非常に奇妙な”チューニングで演奏したことが、唯一無二のサウンドを生んだと述べた。「いろいろな意味で彼は本当にこのバンドの鼓動でした。と言いますか、彼はミュージシャンとして信じられないほど才能があってユニークでした。彼がもたらしたものはそれでした……デヴィッドほど音楽とハーモニーに対する素晴らしいセンスを持った人物を私は聞いたことがありません」と彼は語っている。

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