2026/08/24 13:00
ドクター・ドレーが、音楽業界で存在感を増すAIについて自身の考えを語った。
長年のビジネス・パートナーであるジミー・アイオヴィンとともに、米ニューヨーク・タイムズのインタビューに応じたドレーは、AIを“創造性のための新しいツール”と表現し、“脅威”だとは考えていないと語った。
現地時間2026年8月23日に公開されたインタビューで、ドレーはAIに対する現在の抵抗感を、ドラムマシンやシンセサイザーが登場した当初の懐疑的な反応になぞらえた。「数日前、何人かの人と話をしたんだ。AIに反対していたから、“なるほど、ドラムマシンが登場したときにも反対していたような人なんだね”って思った。シンセサイザーもそうだろ?これは創造性のための新しいツールなんだ。新しいことを学ぶのを怖がる人もいる」と彼は語った。
また、ドレー自身も音楽制作にAIを取り入れていることを明かし、「自分が今やったことにAIを使ったら、どんなことができるのかを見るためのツール」として捉えていると説明した。「自分は受け入れている。これから何が起こるのか、楽しみで仕方ないよ」と彼は付け加えた。
N.W.A.のメンバーでもあるドレーは、AIそのものがミュージシャンにとって脅威だという見方にも反論した。「脅威だと感じているのは、創作することに苦労している人たちだけだと思う」と述べた。
アイオヴィンも、音楽制作におけるAIの可能性について同様に前向きな見解を示した。ベテラン音楽業界人である彼は、「AIを使っていることを公にしていないプロデューサーは、実はたくさんいる」と話すと、ドレーは、「うまい言い方だね。使っているのに、それを認めたくないんだ」と応じた。
「私は音楽制作におけるAIを全面的に支持しています」とアイオヴィンは続け、「デメリットがあるとはまったく思いません。質の低い音楽も出てくるでしょう。でも、今だって質の低い音楽はある。才能のある人たちがAIを使ってスタジオで制作すれば、より良いレコードを作ることができる」と語った。
ドレーとアイオヴィンは、Beats ElectronicsとBeats Musicを共同で設立。2014年にはAppleにBeatsを30億ドル(約476億円)超と報じられた金額で売却している。
今回の発言は、生成AIの急速な普及をめぐり、音楽業界が創造性やオリジナリティ、著作権、アーティストの権利などについて議論を続ける中で飛び出したものだ。先日、Apple Musicは、AIを使用して制作されたコンテンツについて、年内に「Made With AI」というAI使用を示すタグをリスナーに表示すると発表。コンテンツ提供者には、AIが使用された場合にその旨を開示することを求めるとしている。
また7月には、IFPI(国際レコード産業連盟)やRIAA(全米レコード協会)など音楽業界団体が、楽曲を「AI-Generated(AI生成)」と「AI-Assisted(AI支援)」に区別する自主的なトラック・ラベリング・プログラムを発表した。
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
インタビュー・タイムマシン
注目の画像