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2026/08/21 11:30

アル・ヤンコビック、米NPR『Tiny Desk』でユーモアたっぷりのパロディ曲4曲披露

 伝説的なパロディ・ソングライター兼アコーディオンの達人、アル・ヤンコビックが、8人編成の“Bigger and Weirder”バンドと共に、米NPRの『Tiny Desk』で、オリジナル曲4曲によるセットを披露した。

 セットの幕開けを飾ったのは、2011年の『Alpocalypse』収録曲で、ウィーザーやファウンテンズ・オブ・ウェインへのオマージュでもある「Skipper Dan」だ。ディズニーランドのジャングル・クルーズのスキッパー(船長)としてバイトする売れない役者の嘆きを描いた1曲で、ギターと突き進むようなリズムに乗せて、アルは、「俺はジャングルクルーズのツアーガイド/名前はスキッパー・ダン/1日34回、同じショーをやってる」と歌った。そしてバンド全員でタイミングを合わせた手拍子とともに、「毎回、同じことの繰り返し/ほら見ろ、カバたちが耳をひくひくさせてる/この50年間、ずっとそうしてきたみたいに/今じゃ自分のジョークに自分で笑ってるけど、心の中では泣いてるんだ/だって俺はジャングルクルーズで働いてるんだから」と続けた。

 いつもの自虐ネタ全開で、ヤンコビックは約16年ぶりとなる『Tiny Desk』出演を喜んだ。2010年の初出演時もオリジナル曲だけで固めたセットだったが、「どうやら前回(2010年)の出来があまりに良かったみたいで、16年後にまた呼んでもらえたわけだ」と皮肉った。

 2曲目に選んだ「eBay」については、自分が書く2年も前にバックストリート・ボーイズに“パクられた”とぼやきつつも、2003年の『Poodle Hat』収録された、BSBの「I Want It That Way」オマージュ曲を歌い切った。使用済みのピンクのバスローブ、アルフの目覚まし時計、ウィリアム・シャトナーの昔のカツラなど、eBayで見つけたお宝の数々を歌詞で挙げていった。

 次の曲について、ヤンコビックはファンのお気に入りでもヒット曲でもないと認めつつも、最後に発表したスタジオ・アルバム『Mandatory Fun』(2014年)以降にリリースした数少ないオリジナル曲の一つだと明かした。そして披露したのが、2022年公開の半自伝的作品『こいつで、今夜もイート・イット~アル・ヤンコビック物語~』のエンド・クレジット曲で、ブルースロック調のテーマ曲「Now You Know」だ。何度もフェイクのエンディングを挟みながらの演奏となった。

 このパフォーマンスの締めくくりは、1999年の『Running With Scissors』収録、ドン・マクリーンの「American Pie」をパロディした、正真正銘のファン人気曲「The Saga Begins」となった。ジョージ・ルーカスの世界へのオマージュであるこの曲を、いつもの『スター・ウォーズ』のコスプレなしで演奏するのは“裸みたいな気分”だと語りつつも、ヤンコビックは、サビの部分「ああ、まったく、このアナキンという若造は/いつかベイダーになるのかもしれないが、今はまだただのひよっこ/故郷を後にして、母さんにキスをして別れを告げた/“もうすぐ僕はジェダイになるんだ”と言って」を目を閉じて、感情を込めて歌い上げた。