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SuG 『B.A.B.Y.』インタビュー

SuG 『B.A.B.Y.』 インタビュー

SuG武瑠単独インタビュー敢行!

 世界を変える為の四面楚歌バトル。6/25【異端児フェス】でBiSと起こした奇跡、SuGフェス開催の理由と厳しい現実、新曲含む復活後リリース作品で示したいもの、日本武道館までに掴みたいもの、SuGが全方位と戦わなきゃいけない理由等。今、音楽シーンで最も追いかけ甲斐のある存在が語る。

異端児フェス“戦友が増えていく”感じがすげぇ嬉しかった

--異端児フェスではBiSと共に素敵な光景を見せてくれてありがとうございました。武瑠くんの中ではどんな意味を持つライブになったと感じていますか?

武瑠:そうだなぁ~、情報が多すぎるイベントだったからなぁー。いろんな可能性も見えたし。いわゆる他ジャンルとやるイベントって今多すぎて、そんなに特別な意味を成さなくなってきてると思うんですけど、BiSとやることの意味はデカかったなって思います。ジャンルが違うとか、アイドルと対バンしたとか、そういうことよりBiSとやること自体が物凄く挑戦だったし、周りの面白がり方とかも凄かったんで。「もっとやりたいな」と思ったのが正直な気持ち。

--BiSさえ解散しなければね。あと、あの日のハイライトと言えば、ヴィジュアル系シーンから出てきたバンドのライブではなかなかお目にかかれないサークルモッシュ。

武瑠:ウォール・オブ・デスになってましたもんね。「すげぇな」って。あれは何だったんだろうな? 文化祭やったみたいな感じで、ひとつのライブではない重みがあって、普通に「BiSのファンたちにどうやったらまた会えるんだろう?」と思うぐらい、また来てくれないかなって。凄い楽しかったから。

--バンギャとドルヲタがひとつの巨大な渦、文字通りのサークルを生んだあの光景はなかなかお目にかかれるものじゃないですよね。

武瑠:まず国内であれは起こらないでしょ(笑)。凄まじかったですよ。それも含めてあのイベントは“戦友が増えていく”感じがすげぇ嬉しかったです。お客さんに対してもそうだし、BiSに対してもそうだし。……どうやったらあの光景をもう一回作れるんだろうな? 今、マジで悩んでます。今後に悩んでます。自分たちのやることは変わらないんですけど、どこにアプローチするべきなのかって。BiSはそういう意味で物凄くフィットしてたんだなって。バンドとかの文化を吸収したモンスターアイドル。まさに異端児というか、異端児同士のフィット感を感じましたね。アイドルだったら誰でもハマる訳ではないんだなと思いましたし。8月にSuGフェスがありますけど、ジャンルの壁を物凄く感じているところなんで。

◎イベント【渋谷 SuG Fes 2014 夏】
08月19日(火)20日(水)21日(木)TSUTAYA O-EAST
OPEN 18:00 / START 18:30
出演:19日(火)TOWER RECORDS Presents SuG LIVE BATTLE 2014
SuG、稲川淳二、赤飯ロマン横丁(セキハンロマンアベニュー)、アップアップガールズ(仮)
20日(水)WALKER HILLS Presents SuG LIVE BATTLE 2014
SuG、LM.C、ベイビーレイズ、アンティック-珈琲店-(インタビュー敢行後決定)
21日(木)DI:GA Presents SuG LIVE BATTLE 2014
SuG、神聖かまってちゃん、アーバンギャルド、 LUI◇FRONTiC◆松隈JAPAN
http://www.sug-web.jp/livebattel2014/

--具体的に言うと?

武瑠:ジャンルを超えたイベントって増えてますけど、みんな、基本的にはやりたがらないんですよ。それがおそらく興行として難しいから。実際、今、SuGフェスの券売状況見てても、SuGのワンマンとか、今までよくやってきた人たちとの対バンのほうが明らかに売れる訳ですよ。関係者はいろいろ早いから「面白い、面白い」って盛り上がってくれるけど、リスナーとかファンまで巻き込むには物凄く時間がかかるし、みんながやらない理由も分かるなって。

--「その組み合わせだったら観てみたい」ってファンやリスナーも面白がれるかってことですよね。

武瑠:その対象が分かんない。みんなファンがバラバラ過ぎて。全方位で攻められる可能性が大きい分、親和性の高さを感じてもらえない。

--今、SuGのライブ自体はどんな風に変わってきてるの?

武瑠:とにかく一人一人の熱狂度が上がりました。楽しむって気持ちが伝わってくる。それに今、SuGのライブってどこへ行っても、誰とやっても全体が盛り上がるようにはなってるんですよ。だから全方位で攻められる分、コアがいない感じになってるのかなって。本当にジャンルに所属しない、団体に所属しない怖さも改めて分かってきました。そりゃ同じ人たちとずっとやってるほうがみんな来やすいじゃないですか。だから抜け出すんじゃなくて壊すってことは、本当に大変なんだなって。でもそれがやりたいと思っている。

--SuGファンはそれに付き合う面白さが分かってる人と、僕は勝手に信じてるところがあるんですけど、やっぱり知らない人との対バンよりは……という感覚も分かるし、でも新しいリスナーと出逢う為にSuGフェスみたいな企画は絶対必要だし。攻略難易度の高い戦いですよね、そこって。

武瑠:特定のアーティストが好きな人にとっては、ワンマンよりお目当ての時間が減る訳じゃないですか。でも対バン相手にも興味を持ってくれれば、逆に言えば対バン相手のファンがSuGに興味を持ってくれれば成立するんですけど、そこの掛け算ってすごく難しいんだなって。

--SuGフェスの券売状況ってぶっちゃけどうなってるんですか?

武瑠:超ヤバイです! 今まで経験したことがないレベルなので、まだ想像を絶するほど届いていないんだなって。それだけ壊さなきゃいけない壁が厚い。まぁそれだけ攻めすぎてるってことなんでしょうし、覚悟していたことではあります。

--でも2012年夏に開催した【SuG LIVE BATTLE 2012】は埋まってましたよね。

◎【SuG LIVE BATTLE 2012】全バトル記事一覧
第1弾 vs 少年カミカゼ、ZORO、撃鉄
第2弾 vs JOKER
第3弾 vs たむらぱん&BABYMETAL
第4弾 vs (赤・ω・飯)

武瑠:あれは会場も小さかったし、ツーマンもありましたからね。勘違いされやすいんですけど、ツーマンのほうが入りやすい。増やせば増やすほど、逆に難しくなる。ただ、その分、化学反応だったりとか、BiSのときみたいに面白いことがきっと起こると思うんで。そういう普通じゃ体験できないことをSuGファンには体験させてあげたいなって思います。稲川淳二さんとか最もそうですけど。

--端から見たら一番訳分からない組み合わせですもんね(笑)。

武瑠:訳分かんないけど、その経験って稲川淳二さんのファン以外で味わえる人ってあんまりいないじゃないですか。そういうのも含めて全部楽しませてあげたいなって。文化祭みたいな、3日間の夏祭り。ただ激しいライブやるんだったら全然違うものにしている。場所も違うし、相手も違うし。それよりは夏祭りがやりたいので。

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券売状況「超ヤバイ」それでも異種交流戦を強行する理由

--せっかくなので1日ずつ触れていきたいんですけど、8月19日(火)SuG、稲川淳二、赤飯ロマン横丁(セキハンロマンアベニュー)、アップアップガールズ(仮)。

アッパーカット! ミュージックビデオ アップアップガールズ(仮)
▲アッパーカット! ミュージックビデオ アップアップガールズ(仮)

武瑠:これはタワレコプレゼンツで、タワレコに縁がある人たち。まず稲川淳二さんが決まって、それで赤飯ロマン横丁が「稲川淳二さんが出るなら猛烈に出たい」とアプローチしてくれて。で、あとはタワレコの推しのアップアップガールズ(仮)っていう。ある意味、初日の組み合わせが一番訳分かんない(笑)。出順とかも正解が分からないから、敢えて稲川淳二さんを途中に挟んだりするかもしれない。

--8月20日(水)SuG、LM.C、ベイビーレイズ、and more...

LM.C / BOYS&GIRLS【LM.C Official】
▲LM.C / BOYS&GIRLS【LM.C Official】

武瑠:これもなんて言えばいいんだろうな(笑)。LM.Cは元々大好きな先輩なので出てもらいたいと思って、ベイビーレイズは前に楽曲提供の話が流れたという(笑)。それがめちゃめちゃ良い曲なんですよ!

--この日やっちゃえばいいじゃないですか?

武瑠:ハハハ! キーが高くて歌えない(笑)。ベイビーレイズはわりとロックでストレートなんですよね。なので、ライブも楽しみにしてるんですけど。ただ、今になって思うのは、何故にベイビーレイズとアップアップガールズ(仮)を同じ日にしなかったのかっていう。3日間それぞれアイドル1組ずつって構想があったと思うんですけど、TSUTAYA O-EASTでやるイベントとしては攻めすぎたかなって(笑)。

--TSUTAYA O-EASTで3daysっていうのがね。

武瑠:そういう意味でもめちゃくちゃな挑戦だなと思って。でも絶対にソールドアウトするようなハコでやってたら、逆にこのブッキングは成功してないんですよ。出てくれないアーティストもいる。そういうのも含めてみんながやりたがらないのも分かるし、難しいことだっていうのは承知の上でやってるんで、これで入らないからもうやらないとか、その選択はしたくないなって思ってます。これを続けていって、本当にイチからカルチャーやジャンルを作るつもりでやっていって、それでソールドアウトするようになったらめちゃくちゃ凄いじゃないですか。安心感の上でじゃなく、こういう挑戦はずっと続けていきたい。

--その想いはSuGフェス3日目のラインナップにも表れてます。SuG、神聖かまってちゃん、アーバンギャルド、LUI◇FRONTiC◆松隈JAPAN。

神聖かまってちゃん 「ロックンロールは鳴り止まないっ」 PV
▲神聖かまってちゃん 「ロックンロールは鳴り止まないっ」 PV

武瑠:神聖かまってちゃんは元々一緒にやりたかったんですよ。人づてにの子(vo,g)くんから「餅つきに行こうよ」って言われたりもしていたので(笑)。多分『MUSIC JAPAN』で一緒になったときに、戸川純の話でちょっと盛り上がったからだと思うんですけど。で、アーバンギャルドもかまってちゃんと近い位置にいたバンドだったのと、スタイリストの方にすごく薦められていたので。しかもSuGのコーラスにアーバンギャルドのよこたん(浜崎容子/vo)が参加していたと対談で判明したので(笑)。俺の中では自然な組み合わせでしたね。

--で、滑り込みのLUI◇FRONTiC◆松隈JAPAN。元BiSプールイのバンド。

LUI◇FRONTiC◆松隈JAPAN『感じたいよ ソバにいたいよ 新しい風と切り裂く光を』Music Video
▲LUI◇FRONTiC◆松隈JAPAN『感じたいよ ソバにいたいよ 新しい風と切り裂く光を』Music Video

武瑠:これはもうBiSとのライブが楽しすぎて、本人が「またやりたいです!」って言ってくれたので、そこはもうノリで決めてしまいました。

--このSuGフェス3日間を通して武瑠くんが見せたいものは?

武瑠:普通に活動しているだけでは得られない体験。ただライブするだけじゃなくて、ただライブ観るだけじゃなくて「うわ、こんな人たちがいるんだ」っていう感覚になるもの。まさにフェスみたいなものを自分たちのできる範囲でやりたかった。可能性を示す、みたいな。それを実現しようとすることがどれだけ大変かも分かったんですけど、それでもやりたかったことなんで。結果的に誰とでもやるしかないっていう答えに辿り着いたし、SuGは多分「ここだけ狙う」みたいな感じじゃないから。

--そんなハチャメチャなSuGの夏を演出するニューシングル『B.A.B.Y.』が完成しました。そもそもこうした曲をシングルリリースしようと思ったのは?

武瑠:夏にピッタリだったからなんですけど、SuGの活動休止中にシングル候補が出来過ぎて、本当に選べないレベルだったんですよ。その中から「今しか出せないものってなんだろうな?」って考えた結果『B.A.B.Y.』しかないなって。

--MVも含めですけど、SuGをヴィジュアル系と思っている人からしたら衝撃でしかない作品だと思うんですよ。ビキニ着た女の子なんて世界観として出てこないシーンじゃないですか。

SuG 「B.A.B.Y.」MV
▲SuG 「B.A.B.Y.」MV

武瑠:自然な今のスタイルで曲の世界観を表したらああなったんですけど、よくあるビキニの女の子と踊っているだけのMVは嫌だったんで、MTVの『jackass』をテーマに掲げて、ちょっといけないことをやっちゃおう、ハミ出しちゃおうっていう。良い子はマネしないでください。でも良い子すぎる人はマネしてくださいっていうテーマ。そういう夏の始まりの、ちょっとだけ悪いことしたいドキドキ感を詰められたらいいかなって。ポップなフリして。

--MV撮影自体もめちゃくちゃな感じだったの?

武瑠:そうですね。真面目な演奏シーン撮ってるときに、エキストラには勝手にお酒呑んで遊んでてもらって、それを抜いて実際に使っちゃうとか。俺らも結構本当に遊んでて、メイキング用に撮っておいたものを本編で使っちゃったりしてるんで。あれを観てみんながどう思うんだろうなって。めっちゃ面白いし、ドキドキするし、ちゃんとファッション的な要素も入れてあるし。

--あと、ファンからすると、メンバー5人が一緒になって遊んでいるカットは気持ち良かったりするんじゃないですか。あれってSuGのアプローチとしてはなかった映像だから。

武瑠:たしかにそうかもしれない。5人でプール飛び込むとかなかった(笑)。

--青春っぽいですよね。この曲やMVで何を示せればいいなと思ってる?

MISSING - SuG (PV FULL)
▲MISSING - SuG (PV FULL)

武瑠:解放。前作『MISSING』の“再会”と今作『B.A.B.Y.』の“解放”が、今のSuGの音楽性を一番象徴してると思っていて。で、ジャブ撃って、ストレート撃ったので、次はアッパーいきますよっていう。アッパーは秋に……秋は間に合わないか(笑)。でも次のシングルで出しますよっていうイメージなんです。そのアッパーは『SuG』っていうタイトルをつけようか迷ったぐらいの曲なんですけど……自分って物凄くチグハグに出来てるなと思っていて。写真だけでつくファンと、中身だけでつくファンの方向がここまで違うアーティストってなかなかいないし、冷静に客観視してみると立ち位置が難しい。その複雑さ。「こういう人からはこういう曲が出るよね」って素直に捉えられるものを次は出したいと思ってるんです。

--だから『MISSING』と『B.A.B.Y.』を先に出す必要性がある訳ですけど、これもまたSuGフェス同様に難しい戦い方ですよね。全部を見てもらわなきゃならないところも出てくる。

武瑠:どーん!面白い!どーん!明るい!どーん!暗いとは違いますもんね。全部混ざってるから。

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  2. 敢えて四面楚歌の状態に身を置いている。
    それが今のSuG。
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敢えて四面楚歌の状態に身を置いている。それが今のSuG。

--そうした表現を続けていく先にどんな未来を見てるというか、どこに到達しようとしてるの?

武瑠:うーん……すごくあまのじゃくな言い方をすると、到達したら辞めると思うんですよね。もしくはまた違う要素を組み込んで難しいことにチャレンジしていく。多分どうあってもチャレンジしてないとそわそわしちゃう。「これで合ってる、合ってる」って正解のものばかりやってたらつまんないし、やっぱり難しい課題をクリアーしてこそ面白いと思っているので、どうしても険しい道を選んでしまう。

--簡単に到達したくない?

武瑠:それはなんとなくあります、実際。

--もしかしたらジャブもストレートもなしで、アッパー一撃で辿り着けるかもしれないじゃないですか。

武瑠:ずっとアッパーだけのほうがいいのかもしれない。

--でもそれでは成立しないというか、武瑠くんが音楽をやっている意味すら消滅してしまう。

武瑠:そうですね。それは自分のあまのじゃくさと……最近、なんて言ったらいいんだろうな。根が狂ってるなって思うんですよ(笑)。よく“自分らしく”とか言いますけど、本当に思い浮かんだ絵をそのまま出したら、法律的に出せない絵ばかりだし、でもそういうことを考えている自分と世の中の入口をどうやったら繋げられるんだろう?っていうところで、自分はSuGをやることで救われていて、周りと関わることとかを覚えて、ああやって……BiSとのライブで一番感じたんですけど、普通じゃ仲良くなれないような人同士が集まって、ひとつの熱を創る。それって、すごくあったかい……って表現じゃハマらないんですけど。ギラギラしてて刺激的で泥臭くて気持ち良い、そういう感じ。ただみんなで「仲良い!わーい!」って感じとは違うんですよね。

--ちゃんとヒリヒリしてる。

武瑠:ヒリヒリしてる。ファンとの関係もそう。そういうのって楽しいなと思えて。だからやっぱり外に対して扉を開こうと思っている。俺、多分、人前に立つ仕事か、ずっと家で創り上げたものを誰かに届ける仕事か、その紙一重のところにいて。自分が得意なのは、その両極が混ざり合ったものだったりするんで。それと自分のビジュアル的な見せ方とか見られ方がハマるのって、すごく難しいんだなと思っていて。いろんなところにちょこちょこファンがいる。

--パーツで見る人が圧倒的多数だから「そのパーツが好き」で終わってしまう。その状態が続いているっていう。

武瑠:ずっとそうだと思います。それをぶち抜ける何かを作らなきゃいけないんだろうなと思うし、その大きなきっかけになり得るのが次のアルバムかなと。自分の説明書として、設計書として一番ストレートに出せるかなって思ってるんです。どうやったら聴いてもらえるんだろうなぁ?

--SuGが今挑戦していることはどれも収拾するのが難解ですよね。SuGフェス等を活かしてジャンルレスに音楽を聴く人が増える状況作りも、SuGがストーリーで見せている音楽を丸ごと愛してくれる人が増える状況作りも、何故そういうことをするのか、何故それが面白いのか理解してもらうのも。ハッキリ言ってあらゆる表現者たちの中で最も難易度の高い戦いに挑んでる。

武瑠:うん。

--でもどこから入ってきた人でも「なるほどな」って唸るようなアルバムが創れたんだとしたら、日本武道館でのワンマンライブもそうですけど、ひとつの勝利は収められるのかなって。

武瑠:そういうクラスのアルバムがもちろん出来る自信はあるんで、そこでマイナスの偏見を無くしたい。あと、得するけど、それをやることによって可能性が無くなることっていっぱいあると思ってて。例えば、握手会を減らしているのも、ファンに支えられまくって何とかなっていたことを、もうちょっと自分たちの力だけで立って何とかして、違うことで幸せにしたいなと思ったからで。それも「どうなるんだろう?」っていう挑戦なんですけど、やっぱりモード的には握手会減らしてライブ増やしたいなって思ってるんで。

--握手会増やしたほうが売り上げも立つし、いろいろ話は早いけど、それでは開けない世界もあるっていう。

武瑠:それはかなり思い知らされたんで、活動休止前に。それによって名前は広がるけど、その代わり作品を見てもらえなくなる。それは自分たちが選んでいたことなんですけど、ファンに助けてもらい過ぎていたんだなとも思ったし。

--状況を打破して理想の未来を掴む為に、敢えて四面楚歌の状態に身を置いている。それが今のSuGですよ。

武瑠:たしかに。逃げ道をなくして、前だったら「やっちゃダメだろ」ってことを今は連打してる感じです。

--でも逃げ道なくすることで起きる爆発を見たい訳ですよね。

武瑠:そうです。

--それだけ挑戦ばかりしているということは、その挑戦の結果どうなるの?っていう興味を沸かせる人がいっぱい出てきてもおかしくないんですよね。だって、こんなに追いかけ甲斐のあるバンドとかアーティストっていない訳で。

武瑠:たしかに面倒くさいですからね(笑)。

--その挑戦が成功するのか、失敗に終わるのか。そうやって注目して追いかけるのがSuGの一番面白い追い方だと思います。

武瑠:媚び続けてフォロワーを増やすんだったら、思いっきり挑戦して失敗して辞めたほうがいいね。っていうのは、活動休止前のみんなとの話し合いの中でもあったんで。そこは見てほしいですね。

--SuGは日本武道館ワンマンという目標を掲げていますが、どういう条件を満たしてから立ちたいと思っていますか?

武瑠:日本武道館ワンマンをやること自体が最低条件なんですよ。それに対して何ができるか。全員の目標をひとつにしたかったので。メンバーもスタッフもファンも何かひとつに向かって進むっていうことがやりたかったし、やらなきゃいけない時期なのかなと思ったんですよね。

--その為のSuGフェスだし、復活後のリリース作品だし、今日ここでしてくれている話ですもんね。

武瑠:うん。ただ武道館を埋めるっていうだけの話だったら、他のやり方があるんですよ。それだったら今までにもう出来ていたと思う。そうじゃなくて自分たちが描いている道をしっかりみんなと進んでいく。本当に遠回りなやり方をしているなって思います。

--例えば、今回のSuGフェス出演者全員のファンが武道館にいる。そういうことがしたいんですよね?

武瑠:そうです。昔から言ってますけど、全然違うところにいた人たちが同じ場所に集まって、同じ音楽で踊ってる光景が見たいので。それを何とかしたい。ひとつのジャンルを創りたいなって。「SuGだったらアリ」っていう。それが内側、ファンには異端児フェスで伝わったと思うんですけど、外に浸透させるのは壁がめちゃくちゃ厚いんで、それでも伝える為の戦いに本腰入れて挑んでいかないといけない。物凄く時間はかかるかもしれないし、挑戦はいつだって怖い。だけど、どんどんカッコ良くなっていくファンを見てて、こいつらとならやれるって信じてる。だから一歩ずつ進んでいきたいって思えるんです。

Music Video

SuG「B.A.B.Y.」

B.A.B.Y.

2014/07/23 RELEASE
PCCA-4060 ¥ 1,250(税込)

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gr8 story
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2010/01/27

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