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MICHI“アニソンシーンの異端児”新章突入記念インタビュー



MICHI“アニソンシーンの異端児”新章突入記念インタビュー

この異端児が王道になる瞬間を楽しみにしていてほしい

 「アニメは地球語!」を合言葉に生きる沖縄初アニソンシンガー・MICHI、第2期突入記念インタビュー敢行! 約1年半ぶりの新シングル『ソラネタリウム』リリースを皮切りに走り出した彼女の新章はどんな物語になるのか。アニメ/アニソンシーンの未来は……異端児が王道になる!? MICHIのストーリーをアニメ的に捉えてもらいつつ、その核心に迫ったインタビュー。ぜひご覧ください。

「壁をぶち破っていこうとする姿勢」この約1年半の私の気持ちとリンク

--沖縄初のアニソンシンガーとして「アニメは地球語」を合言葉に活動してきたMICHIさんですが、レーベルを移籍して新しい環境となりました。そして、約1年半ぶりの新シングル『ソラネタリウム』をリリース。今現在の心境を聞かせてもらえますか?

【MICHI】ソラネタリウム 【MV】 / 【あかねさす少女OP】Akanesasu Shoujo
【MICHI】ソラネタリウム 【MV】 / 【あかねさす少女OP】Akanesasu Shoujo

MICHI:新しいスタッフの皆さんと新しい体制で活動しているので、それはすごく新鮮ですし、今回のシングル『ソラネタリウム』に関しては「こういう風にしたい」と私もスタッフさんと一緒になって制作することが出来たので、すごく楽しかったですね。ジャケットもMVの制作も「あ、こういう風に進んでいってるんだ」と知ることが出来たし、その分だけ作品にも愛着が湧きました。

--アートワークひとつ取っても明らかに変わりましたよね。

MICHI:楽曲の格好良さを前面に出していこうと思って。今まではアニメの作品の世界観に寄り添った派手な衣装を作ってもらっていたんですけど、今回はシンプルなMICHI。ちょうど1年前にワンマンライブをやって、その映像を見て「曲も衣装も格好良い、そして私自身の顔が派手だな(笑)」と感じました。だからすべての主張が強すぎるな、、と思ったんです。デビュー当時は私自身に力がなかったから曲や衣装に助けてもらっていたところがありましたけど、今はもう「ありのままでもMICHIはどこでも表現できる!」という確信を得ることが出来たので、今回は衣装やアートワークにおける派手さは抑えました。

--そういう理由だったんですね。

MICHI“アニソンシーンの異端児”新章突入記念インタビュー

MICHI:ミュージックビデオもアニソンならではの加工とかはなしに、ドラマティックでありながらMICHIがそばにいるかのような……楽曲の世界観に寄り添ってありのままのMICHIを表現しています。あと、新曲「ソラネタリウム」はもちろんアニメ『あかねさす少女』に寄り添って作っているんですけど、歌詞を見たときにこの約1年半の私の気持ちとすごくリンクしたんですよ。壁をぶち破っていこうとする姿勢が「私だ」と思ったので、自分の想いをガンガンに出しながら歌っています。

--具体的には、どんな部分に「私だ」と感じたんでしょう?

MICHI:アニメ『あかねさす少女』のストーリー自体が、少女たちがとある儀式をすると現実世界からパラレルワールドに行けて、ひとりひとりにスポットが当たっていくんです。彼女たちはそれぞれにいろんな問題を抱えていて、現実世界にいるときはぬるま湯に浸かったままで何も変えようとしないんですけど、パラレルワールドに行くことによって自分がずっと避けてきた問題を越えなきゃいけなくなる。そこが自分とシンクロするというか、今までずっと「進化しなきゃいけない」と思いながらも心が追い着いていなかったんですよ。目の前のことに精一杯すぎて。だけど、今回、ずっと「越えなきゃ、、越えるんだ!」と思っていた壁をようやくドーン!と打ち砕くことが出来た。そんな私の1年半の想いが「ソラネタリウム」には重なるなと思います。

--ずっと越えなきゃと思っていた「壁」とは?

Ed Sheeran - What Do I Know? [Official Audio]
Ed Sheeran - What Do I Know? [Official Audio]

MICHI:ライブや曲との向き合い方かな。今までは「自分をよく見せよう」とかそういうことばかり考えていたから、髪型がちょっと決まらないだけで集中力やモチベーションに影響が出てしまったりとか……歌以外のことに気が取られすぎていたし、歌も「あ、ここの音程をまた外してしまった」とかそういうことで神経質になっていたんですけど、今はそこから解放されている。いろんなアーティストさんの音楽を聴いていく中でパッと目が覚めたんです。エド・シーランの「What Do I Know?」という曲が「ピアノとドラムとギターとベースと歌さえあれば世界は平和なんだよ。それ以外は要らないから、気をラクにして歌え」みたいなことを教えてくれて、私の中で「歌ってこれだよね!」となったんです。別に私がステージ上で転ぼうが、歌詞を間違えようが、心が歌っていればそれでいいし、みんなから「今日楽しかったよー! MICHIのおかげでこの1週間乗り越えられるよ!」みたいに思ってもらえる歌が歌えればそれでいい。それ以外、難しいことは何ひとつないかなと思えるようになりました。

--そのスピリットやスタイルのほうがMICHIの性格には合ってますよね。そっちのほうが開放的というか爆発力のあるライブが出来そう。

MICHI:たしかにそうなんです! 本当にその通りだったから「振りをしっかりと決めてパフォーマンスしないと」ということよりも「いやいや、フィーリングでしょ?」みたいな。楽曲に合わせて勝手に体が動き出す。そういう風に踊ればいいし、歌えばいいし、みんなを煽ればいいし。っていうことが出来るようになったのは、私の中で強みになりました。

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だがしかし、そのボスは意外に強かった……という第1章(笑)

--覚醒したというか、ちゃんと自分の心の置き所を見つけられて、それによって歌うこともライブすることも大好きになれている。

MICHI“アニソンシーンの異端児”新章突入記念インタビュー

MICHI:なので、昔みたいに震えることはなくなりました。「みんな仲間だし、みんなひとつだし、ライブに来てくれている人は音楽を楽しみに来ているんだから! だったらみんなで一緒に楽しもうぜ!」っていう気持ち。そう思えるようにやっとなりました!

--自分の中では「新章突入」や「第2期スタート」的な感覚はあるんでしょうか?

MICHI:新章突入感はありますね。ここからもっと新しいアニソンで新しい風を吹かせたいと思っています。「MICHIってこんな曲も歌えるんだ?」みたいな。新しいMICHIをどんどん開拓していきたいなと思っていますね。

--では、ストーリー立てていきたいのですが、ここからが第2期だとするならば、第1期のMICHIはどんなアーティストだったなと思いますか?

MICHI:ひたすら夢が叶って、本当に幸せなアーティスト。もちろん苦しいときもあったし、プレッシャーにはすごく弱かったなと思うんですけど。やっぱりライブって神経をすごく使うので、技術面のこととかも神経質になっていたかもしれない。でも7回も海外に行かせてもらって、大きいイベントにもたくさん出演させて頂いて、ワンマンライブやツアーもあったりで……そう考えると、ただただ幸せ。与えてもらったモノに対して全力で取り組む、それだけに必死でいられた。

--アニメ的に例えるならどんなストーリーだったと思う?

【MICHI】2nd Single「Checkmate!?」MV(Short ver.)【だがしかし】
【MICHI】2nd Single「Checkmate!?」MV(Short ver.)【だがしかし】

MICHI:アニメで言うと……一般の普通の女の子が急に魔法を使えるようになって、そこから修行して、どんどんいろんな魔法も使えるようになってきた。いろんな敵も倒してきた。だからボスも余裕で倒せると思っていたけれど、だがしかし、そのボスは意外に強かった……という第1章(笑)。

--「ボス倒せず」で終わって「これは続編あるな」と思わせるパターン(笑)。フラグが立った訳ですね。

MICHI:アハハハ!「これ、2期突入だな!」みたいな(笑)。

--その2期に突入するまでの期間。この約1年半、作品をリリースできなかった状況にはどんなことを感じたりしていました?

MICHI:最初は不安でしかなかったですね。「大丈夫かな?」って。

--それまで凄まじい勢いでリリースしていましたからね。立ち止まる暇もなかった。

MICHI:なかった! あれだけ良いペースでリリースが出来ていた訳だから。なので、リリースまでの1年半は……ファンの方を待たせるのがすごくイヤでした。それがいちばんにありましたね。「歌を歌えないのがイヤだ」とかより「MICHIんちゅ(※MICHIファンの呼称)のみんなを心配させる、みんなと会えないことがいちばんイヤでした。だからリリースが出来ないことよりライブが出来ないことのほうが苦しかったですね。もどかしい想いをさせてしまっただろうから。

--しかも第1章でボスを倒せず終わっている訳ですから、なおさらですよね。

MICHI:みんなストーリーも忘れちゃうだろうし(笑)! だから「私のことも忘れていっちゃうんじゃないか」という不安もありましたね。

--実際はどうだったんですか? 新作『ソラネタリウム』をリリースして、MICHIんちゅのみんなとコミュニケーションを取る機会もあったと思うんですが。

MICHI:やっぱりね……MICHIんちゅって最高なんですよ。めちゃくちゃ温かくて、本当にフレンドリーだし、ライブもこの待っていた時間を感じさせないぐらいにみんながいつも通りに迎えてくれたし、戴いた手紙にも「久々にMICHIちゃんを見て泣きそうになった。必死に涙堪えながら歌聴いてた。後半盛り上がりすぎて涙も引いたけど(笑)」とか書いてあったりして。

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異端児らしく!~LiSAさんとか藍井エイルさんもそうだと思うんです

--時間的なインターバルもそうですけど、ファンとの距離感を一瞬で縮めることが出来るのは、MICHI特有のスペックかもしれないですね。キャラ自体が太陽みたいなところもありますし、ゆえにMICHIと会っただけでみんな明るい気持ちになる。

MICHI“アニソンシーンの異端児”新章突入記念インタビュー

MICHI:そう思ってもらえていたら嬉しいですけど、私にとってもみんなが太陽みたいな存在なので、ライブをしていると逆にチャージされるんですよ。だから私もインターバルを感じなかったのかな。久しぶりなんだけど、ずっと離れないでいてくれた。なので「よく待っていてくれたな!」と思いますし、「ありがとう!」でいっぱいです。

--そんなMICHIんちゅたちとお届けする新章は、自分的にはどんなストーリーにしていけたらいいなと思っていますか?

MICHI:これを機にたくさんMICHIんちゅを増やしていって……音楽ってすごく楽しいモノだし、元気にしてくれるモノだし、私の中ではいろんな人生のターニングポイントになっているモノでもあるんですよ。だからみんなにとってMICHIの音楽がそういう存在になってほしいし、私の曲を聴いて楽しんでもらいたい。その為にも曲を増やしたい訳ですよ。いろんな人に届けていきたい訳ですよ。なので、ミニアルバムとか作りたいなと思っているし!アニメタイアップの曲も歌いたいし!ツアーもしたいし! で、ツアーも東京と大阪だけでなく九州とか東北とか北海道とか沖縄とか! 日本中に広げていきたい。そして、みんなとただただ楽しい空間を共有したい……暴れたいなと思っています(笑)。

--安室奈美恵が沖縄から日本の音楽シーンやファッションシーンに革命を起こした存在なら、MICHIは沖縄からアニソンやアニメシーンに革命を起こす存在になる。そう信じて僕も負わせて頂いているのですが、自分の中でもそういう気持ちは強くある?

MICHI:もちろんです!

--前のめりに「もちろんです!」と言いましたね(笑)。

MICHI:今ヒットするアニソンはアニソンっぽくない曲も多くて、すごく格好良い曲が多いんですよ。というか、そもそもアニソンって可能性が無限大だと思っていて。今まで王道な感じですごく素敵な曲を歌わせて頂いてきたんですが、やっぱり私のビジュアルや声質がアニソン界ではあまりいないタイプなんですよ。だとしたら、あまりいないタイプなのであれば、もっと面白いことをしちゃっても良いんじゃないかと思っているんです。  

--異端児なら異端児らしく?

LiSA 『Catch the Moment』-Music Clip RADIO EDIT ver.-
LiSA 『Catch the Moment』-Music Clip RADIO EDIT ver.-

MICHI:異端児らしく! そう思っています。それがいずれど真ん中になっていけばいい。だって、LiSAさんとか藍井エイルさんもそうだと思うんですよ。第一線で走っている方たちはみんな自分を持っていて、自分の色を持っていて、自分の曲調を持っていて……

--自分のスタイルを作って、新しいアニソンの形みたいなモノまで確立していっていますよね。

MICHI:そうなんですよ! なので、まずはそういう人に私もならなきゃいけない。あと、私は沖縄出身だし、絶対に太陽の属性なんですよ。だから海で聴きたくなるような、ドライブしたくなるような曲だったり、もっといろんなジャンルを取り入れていきたい。「これ、アニソンなの?」みたいな曲も「いや、アニソンだよ」って強く言えるようなアニソンシンガーになりたいと思います。この異端児が王道になる瞬間を、王道をひっくり返す瞬間を楽しみにしていてほしいです。

Interviewer:平賀哲雄

【MICHI】ソラネタリウム 【MV】 / 【あかねさす少女OP】Akanesasu Shoujo
ソラネタリウム 全曲試聴
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MICHI「ソラネタリウム」

ソラネタリウム

2018/10/24 RELEASE
QWCE-693 ¥ 1,375(税込)

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Disc01
  1. 01.ソラネタリウム
  2. 02.444~four forty-four~
  3. 03.ソラネタリウム (Instrumental)
  4. 04.444~four forty-four~ (Instrumental)

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