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アミーア 新作『The Cover Collection Vol.7 - Special Edition』リリース記念インタビュー 



インタビュー

 Mr. Jones、Big Mike、Sing-Sing、K.C.の4人からなるボーカルグループ、アミーアの人気カバーシリーズ最新作『The Covers Collection Vol.7 - Special Edition』が12月16日に、独占発売された。YouTubeにアップしたカバー曲が“原曲よりもいい”と話題を呼び、今では、“世界で動画が最も観られている”スーパー・コーラス・グループにまで登りつめている。 “次世代ボーイズIIメン”との呼び名も高い彼らに、コーラスワークの秘訣や、最新作について語ってもらった。

僕たちアミーアはメンバー全員が持つ才能とスキルを最大限発揮できるグループ

−−まず、グループ名の由来について教えてください。アミーア(AHMIR)はアラビア語で“プリンス”という意味ですね。どなたかメンバーの中でアラビア語に詳しい方がいるのでしょうか? もしかして皇族にお知り合いがいるとか?

Mr. Jones:ハハハ、僕たちの中に皇族関係の知り合いはいないよ。元々ワン・ラヴ(One Luv)という名前で活動していたんだ。でも、ありきたりな名前でいまいちピンと来なかった。そこで、アミーアにしたんだよ。ユニークでかっこいいだろう! 確かにアミーアはアラビア語で王子様という意味だけど、僕たちはキングを目指してたんだ。キングは富も名声もあるからね。でも、キングというのは情熱や忍耐力の強さを持つ者だと気付いて、僕たちには両方ともあるから、僕たちはすでにキングなんだ。誰がどう言おうとね!

−−日本でもカバー・アーティストの人気は高いですが、アミーアが思う、他のアーティストには負けない特徴は何だと思いますか?

Big Mike:いい質問だね。音楽はスキルと感情が合わさったものだと考えていて、僕たちアミーアはメンバー全員が持つ才能とスキルを最大限発揮できるグループだ。僕らのカバー曲はどれも入念な作業を要する。まず、原曲が伝えたいことは何なのかをじっくり話し合う。そして、その曲では感情豊かに表現されているかどうかもチェックするんだ。もし完璧にされているなら、どうやったらその完璧さを残しながら、僕たちらしいスキルを加えられるのか吟味する。表現されていないのなら、どう変化させていくのかを考えるんだ。この絶妙なバランスがとても難しい作業なんだよ。ファンは大抵気に入って、褒めてくれるんだけど、酷評される時も時々ある…(笑)自分たちの曲の解釈には自信と責任を持っているけれど、中には制作中に違った方向に進んでしまう時もあるんだ。

−−ニュー・アルバム『The Covers Collection Vol.7 - Special Edition』は、全米10週連続1位を記録したザ・チェインスモーカーズの「クローサー」や、ジャスティン・ビーバーの「ソーリー」、そしてジャスティン・ティンバーレイクの「キャント・ストップ・ザ・フィーリング!」など、2016年の大ヒット曲のカバーが収録されています。皆さんは、何を基準にカバー曲の選定をしているのでしょうか?

Sing-Sing:僕たちが好きな曲を選んでいるだけさ。オリジナル曲の人気、不人気は全く関係ないよ。質問の中に上がった3曲に関して言うと、「クローサー」は曲のストーリーが素晴らしくて、とても上手に書かれた曲だと思う。シンプルな曲調と相まって、上手く曲の中でもそれが活かされていることは、音楽では大切なことなんだ。この曲のR&Bバージョンのカバーは、全く問題なく進んだよ。「ソーリー」はラップが良くて、トロピカルなサウンドが、より曲を面白くさせている。ジャスティンは見事に歌い上げているし、プロダクションも完璧だよ!「キャント・ストップ・ザ・フィーリング!」は聴いてて楽しい曲だよね。




−−カバーするには難しすぎて途中で諦めてしまうような曲はありますか?

Big Mike:正直に言うと、歌えないというのは、作り手が体験した経験を歌い手が経験したことがないために、その心情をきちんと歌の中で表現出来ない、っていうことだろうね。体や表情で感情豊かに伝えているつもりでも、聴いている人は一瞬で、それがリアルなのかフェイクなのかわかるものだ。“歳は単なる数字”と、よく言うけれど、経験がものを言うよね。失恋や裏切りについて歌う、13歳の歌手と30歳の歌手では、やはり違いが現れると思う。

−−リアーナの「ラヴ・オン・ザ・ブレイン」はオリジナルに負けないくらい素晴らしい作品でした。これまでに彼女のカバー曲を発表していますが、彼女の歌は比較的歌いやすいのでしょうか?

K.C.:俺たちはリアーナの曲をカバーするのが好きなんだ。確かに彼女の歌は歌いやすくて、彼女は俺たちが普段使うほどのハーモニーを使わないから、少しクリエイティヴな面で楽しめたよ。グループソングだと、既にハーモニーがあるから、僕たちはサウンドに合わせて歌うだけだからね。


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どんな困難に直面していても、音楽がそこから救い出してくれるはず

−−今後コラボレーションしたいアーティストや、カバーしたいアーティストはいますか?

Mr. Jones:R&Bソングは今後もどんどんカバーしていきたい。これまでにも数多くのR&Bソングをカバーしてきたけど、ボーイズグループの曲で特にカバーしたい曲があるんだ。あとブランディの曲もね。若手アーティストでいうと、アリアナ・グランデとアレッシア・カーラが今、僕たちが好きなアーティストだね。

−−皆さんはチャリティーにも力を注いでいますね。歌が持つ力とはどんなものだと思いますか?

Big Mike:どんな困難に直面していても、音楽がそこから救い出してくれるはず。歌を通して伝えられるインスピレーションや希望、忍耐力、そしてやる気を起こさせてくれるモチベーションがリスナーを惹きつけるんだ。これらの要素が見事に組み合わさると聴く者を怒りや涙でいっぱいにし、愛情に満ち溢れた気持ちにさせてくれる。 「言葉にできないときは、音楽が話す(Where words fail, music speaks.)」とアンデルセンも言っているよね。

−−オリジナル・ソングのリリース予定はありますか?

Sing-Sing:僕たちの2枚目となるセルフタイトルのオリジナル・アルバムが2017年にリリースされる予定だよ! 1枚目のオリジナル作品『The Gift』は10年以上も前に出たから、今作をすごく楽しみにしている。男として、そしてミュージシャンとして成長した部分がこのアルバムに詰まっているよ。

−−ホリデイ・シーズンになりましたが、理想のクリスマスの過ごし方がどんなものでしょうか?

K.C.:家族と一緒に美味しい料理食べて、話をして、いっぱい笑って、楽しい時間を過ごす事かな。しょっちゅう会える訳ではないから、彼らと一緒にいられるだけで十分だよ。




−−最近ハマっている曲があったら教えてください。

Mr. Jones:アレッシア・カーラ「ヒア」、ケンドリック・ラマー「コントロール」、シーア「シャンデリア」

Big Mike:オリジナル・アルバムの仕上げにかかっているから、最近は特に聴いている曲はないよ。

Sing-Sing:アンダーソン・パークとBJ・ザ・シカゴ・キッドの曲をよく聴いてる。

K.C.:ジョン・レジェンド「ラヴ・ミー・ナウ」、チャーリー・プース「ワン・コール・アウェイ」、ヘイリー・スタインフェルド&グレイ「スターヴィング feat. ゼッド」

−−最後に日本のファンへメッセージをお願いします。

Sing-Sing:とにかく知ってもらいたいのは、俺たちが日本のファンのことをすごく気にかけてるってことだ。みんな最高で、この数年たくさんの愛情を送ってくれた。ありがとう、なんて言葉だけじゃ、感謝を伝えようにも伝えきれないよ。日本独自のアルバムを作ることができて光栄だし、感謝もしている。みんなの人生のサウンドトラックになれて心から嬉しく思うし、俺たちの音楽が今日、明日、そして永遠にみんなの心に届くことを願っているよ。直接みんなに会ってパフォーマンスが出来たら、どんなに最高だろうか。その日が来るまで、みんなの心、そして耳の中に居続けるよ! 神様からの祝福がありますように… We love you!

アミーア「THE COVERS COLLECTION VOL.7 -SPECIAL EDITION-」

THE COVERS COLLECTION VOL.7 -SPECIAL EDITION-

2016/12/16 RELEASE
LEXCD-16029 ¥ 2,310(税込)

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Disc01
  1. 01.Marry Me
  2. 02.One Call Away
  3. 03.Sorry / Love Yourself (Mash Up)
  4. 04.You’re Beautiful
  5. 05.Shape Of My Heart
  6. 06.Closer
  7. 07.Piece By Piece / 7 Years (Mash Up)
  8. 08.A Moment Like This
  9. 09.Can’t Stop The Feeling!
  10. 10.Into You
  11. 11.Love On The Brain
  12. 12.The First Noel
  13. 13.I Would Die 4 U / Baby You’re A Star / Call My Name / Purple Rain (Tribute)

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