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ダズ・バンド 来日記念特集

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 祝・来日公演決定!「Let It Whip」で80年代のダンスフロアを揺らしたファンク・バンド[ダズ・バンド]。“ダンサブル・ジャズ=踊れるジャズ”をコンセプトに、ファンキーかつ先進的なエレクトリック・サウンドで80年代モータウンの顔となった彼らの足跡を辿る。

DAZZ=Danceable Jazz、踊れるジャズをコンセプトに結成

 バンドのはじまりは、ディスコ・ブームが全盛を迎えていた1976年のこと。サックス奏者兼シンガーのボビー・ハリスが中心となり、アメリカ・オハイオ州にて前身バンド「キンズマン・ダズ(KINSMAN DAZZ)」を結成する。バンドに冠した「ダズ(DAZZ)」とは「ダンサブル・ジャズ(Danceable Jazz)」を略した造語。その名の通り、ダンスフロア向けの“踊れるジャズ”をコンセプトに、バンド活動をスタートさせた。

The Dazz Band
▲ 『DAZZ』(1978年)

 翌77年に20世紀(FOX)レコーズとの契約にたった彼らは、すぐさまロサンゼルスへと向かい、マーヴィン・ゲイをプロデューサーに迎えてアルバムのレコーディングを行う、はずだった…が、しかし!マーヴィン・ゲイの体調不良により、急遽アース・ウィンド&ファイアーのボーカリスト、フィリップ・ベイリーが彼らのプロデュースを担当することに。デビューアルバム『KINSMAN DAZZ』、そして78年発表のセカンド・アルバム『DAZZ』の2作品は、ベイリーの影響を強く感じさせるEW&F系譜のグルーヴィーで都会的なサウンドに仕上がっている。

 2枚のアルバムからシングルとしてリリースされた「Might as Well Forget About Loving You」や「Catchin' Up On Love」などは、ここ数年のリバイバルによりディスコ/ブギーに目覚めた若いリスナーの耳にもなじみやすいナンバーだろう。

モータウン移籍~エレクトリックなディスコ・サウンドでフロアを席巻

Let it whip
▲ Dazz Band - Let it whip

 流行のディスコ・ソングを奏でるバンドの1つとして認識されつつあった彼らにとって最初の大きな転機が訪れたのは、1980年。名門レーベル[モータウン]との契約にサインするとともにバンド名をよりシンプルに「ダズ・バンド(DAZZ BAND)」と改名、さらに新メンバーも加えて再出発を果たすことになった。このときリード・シンガーとしてバンドに加入したのが、のちにクール&ザ・ギャングのシンガーとしても活躍したスキップ・マーティンである。

 モータウン在籍中の1980年から85年の間、8枚のオリジナル・アルバムを発表しているダズ・バンドだが、最も商業的に成功を収めたのは、シンセサイザーや打ち込みを取り入れたエレクトリックなリズムラインが特徴的な「Let It Whip」。1982年2月にリリースされた同曲は、全米ビルボード5位(R&B/1位、ダンス2位)となる大ヒットを記録し、翌年のグラミー賞にて最優秀R&Bパフォーマンス賞(ヴォーカル入りデュオまたはグループ部門)を受賞、ダズ・バンド史上最大のヒット曲となった。ちなみに、この年のグラミー賞では同部門最優秀賞をアース・ウィンド&ファイアー「Wanna Be with You」も同時受賞している。

Keep It Live
▲『Keep It Live』

 「Le It Whip」のヒットを受け、モータウン3作目となるアルバム『Keep It Live』も全米ビルボードR&Bチャートにて初のNo.1を獲得、総合チャートでもTOP20入りを果たし、彼らのアルバムとしては最大のヒットを記録している。全米でのディスコ・ブームは80年代に入り徐々に終焉へと向かっていったが、そのなかでダズ・バンドは、70年代のディスコ・ソングとは一線を画すエレクトリックなファンク・サウンドは“ポスト・ディスコ”あるいは“エレクトリック・ファンク”と称され、新時代の旗手として高い人気を博した。グラミー賞獲得後も、「Joystick」や「Swoop (I'm Yours)」(1983年)、「Let It all Blow」「Heartbeat」(1984年)など、いずれもフロア受け必至のノリのいいファンク・ナンバーを立て続けに発表し、R&Bチャート/ダンスチャートの常連となった。

Swoop
▲ dazz band - Swoop

 ディスコ・ブームが完全に終焉を迎えていた1985年、彼らはモータウンを離れるとともにスキップ・マーティンら数名もバンドを脱退。徐々にバンドの勢いは失われていったが、それでも新作への意欲を失うことはなかった。1986年にはアサイラム・レコードの設立者として知られるデヴィッド・ゲフィンのレーベルから新作『Wild & Free』を、それから2年後の1988年にはRCAから『Rock the Room』を発表する。より厚みとグルーヴ感を増したこれら80年代後半の作品には、スキップ・マーティンと入れ違いでバンドに参加したジャズ・ファンク/フュージョン・バンド、プレジャーのギタリスト、マーロン・マクレーンの存在が大きく貢献している。

ボーイズIIメンによるカバーやサンプリング・ソースとして再評価~現在へ

 90年代に入ると、ボーイズIIメンによる「Let It Whip」のカバーや、キンズマン・ダズやモータウン期の楽曲がHIP-HOPのサンプリングソースに使用されるなど、徐々に次世代のアーティストや音楽リスナーに再評価されるようになっていった。その後も幾度かのメンバーチェンジを繰り返しながら、ボビー・ハリスを中心に現在まで精力的にライブ活動を続けている。

 大晦日のカウントダウン公演も含まれる今回の来日では、自身のヒット曲はもちろん、往年のディスコ&ファンク・クラシックスもプレイすることを発表しているダズ・バンド。具体的な楽曲名は特にアナウンスされていないが、モータウン時代のレーベルメイトのあの曲か、同郷出身あるいは同じ時代をともに駆け抜けたあのバンドの必殺パーティー・チューンか…どんな曲が飛び出すにせよとびきりブギーでファンキーなイヤーエンド・パーティーになることは間違いない。往年のディスコ・フリークはもちろん、現在の80’Sリバイバルに魅せられた若いリスナーも、40年にわたりシーンを生き抜いて来た、ボビー・ハリス率いる熟練バンドの繰り出す重厚なグルーヴとショーマンシップに溢れたステージングをぜひ間近で体感して欲しい。

ダズ・バンド「ジョイスティック+ジュークボックス」

ジョイスティック+ジュークボックス

2015/03/04 RELEASE
UICY-77044 ¥ 1,080(税込)

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Disc01
  1. 01.トゥ・ザ・ルーフ
  2. 02.ジョイスティック
  3. 03.スウープ(アイム・ユアーズ)
  4. 04.アンティル・ユー
  5. 05.ロック・ウィズ・ミー
  6. 06.ストレイト・アウト・オブ・スクール
  7. 07.ナウ・ザット・アイ・ハヴ・ユー
  8. 08.ラフィン・アット・ユー
  9. 09.T.マタ ~インストゥルメンタル
  10. 10.レット・イット・オール・ブロウ
  11. 11.キープ・ユー・カミン・バック・フォー・モア
  12. 12.シーズ・ザ・ワン
  13. 13.ハートビート
  14. 14.ドリーム・ガール
  15. 15.アンダーカヴァー・ラヴァー
  16. 16.アイヴ・ビーン・ウェイティング
  17. 17.メイン・アトラクション
  18. 18.ソー・マッチ・ラヴ

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